ゲームから得られる喜びがいくら大きくても、そこに自分の寄与がなければ自慢にはならない。 ストーリー部分に関していえば、それがいくら面白くても、ただ観ました、読みました、では自分の取り分がないだろう。 素晴らしいのは創り手だけである。 やはり自分なりの見解を持つことで、いくらかでも創り手から寄与分を奪わなきゃ意味がない。 もちろん自分の中だけで、だけど。 私はそれを勝負だと思っている。 ところで、パッケージを見た瞬間、勝負を挑まれていると感じた作品があった。 これは何かある、と。 『チャイルド オブ ライト』がそれだ。 アマゾンにPS4版しかないから、PS4買うしかないかと思ったが、幸いにしていわゆるマルチの作品だった。 なぜかPS4だけパッケージ版があるんだな。 折角なのでWiiU版をダウンロードした。 やってみると、なるほどパッケージ通り雰囲気があって、惹きつけられるゲームだった。 中身も、アクションアドベンチャーとコマンド式のRPGを融合させたような作品で、日本人向きなんじゃないかな。 何も考えずにやるとちょっと手こずるかなーぐらいで、システムを上手く使うとどんどん簡単になっていく。 システムを理解すると、楽になりすぎるぐらいだろう。 全機種に共通する右アナログスティックを頻繁に使わせようとしているあたりは、海外物らしく、少なくとも手は動かしていこうよ、という気分も感じる。 おかげで簡単なんだけど、結構ちゃんとプレイしている感覚はあった。 それはいいとして、問題は勝負の方ですよ。 結論から言うと、全くわからなかった。 仲間達、それぞれのキャラクターが人間の一側面を表しているような気はするんだ。 でも、整合性のある主張が導き出せるのか、というと、そうでもないんだよなあ。 主人公が、王女と呼ばれるのをやたら嫌って、オーロラと呼んで!というあたり、エンディングと絡めると何かしら主張がありそうな気もするんだけど、それだとちょっと簡単すぎて私が満足出来ない。 これはあれだな、負けだな。 まあ、そもそもホントに勝負が存在したのか、という疑問はあるのだが。 パッケージの絵には何かありそうだったんだけどなあ。 |