『Chants of Sennaar』がSTEAMのお勧めに出てきたのを見た時、これはぜひやりたい!と思った。 未知の言語を解き明かすのと脱出ゲーム(塔を登るんだけど)を組み合わせたような作品らしく、評判もめちゃめちゃイイ。 でも、すぐに買わなかったのは『7 Days to End with You』の経験があったから。 あれは超難しかったからね。 何かきっかけがあれば自力でクリアできたっていうレベルじゃない。 攻略情報見ても、そりゃわからんだろって感じだった。 あれと同じだったらいやだな、と思ってペンディングにしていたのだが、いつの間にかGamePassに入っていた。 これなら安心してプレイできる。 やってみたら、心配する必要は全然なかった。 これは遊びやすい。 言葉はあくまでもコミュニケーションツールであって、目的ではないのだ。 文字や絵からの情報だけでなく、脱出ゲームからも情報は得られる。 言葉の意味が分からなくても謎解きはできるため、上手くいった結果から言葉を推測することが出来るのだ。 1文字が1語に対応しているのも分かりやすい。 確定した言葉をノートに書き留めてくれるのも有り難かった。 最初の言語をコンプリートした時点で、これは素晴らしいゲームだと思ったね。 こんなに頭を使ったのは久しぶり。 クリアして大満足だ、と。 しかし、全然終わってなかった。 このゲームには第5階層まであって、階層ごとに言語が違うのである。 しかも上に行くほど難易度はやや上がる。 第3階層で一回くじけそうになったな。 初めて接する文法に脳が混乱した。 それでも出来るところからやっていけば、最終的にはなんとかなった。 言葉が少ないので、当てずっぽうで上手くいった言葉もあったけど。 ゲームを進めていくと、このゲームには重大なテーマが隠されていることに気づく。 登っている塔全体を地球、というか人類に見立てているんだな。 塔の中で起きていることが人類の縮図になっているのである。 そうすると、自分が解決しているのは人類の持つ課題であって、これはまさしくテレビゲームにふさわしい。 だって、小さな負荷を乗り越えることで大きな喜びを得ることに他ならないからね。 これは徹頭徹尾、素晴らしいゲームだった。 文句のつけようがない。 |