テレビゲームは何らかの方法で他のゲームより得でなければならない。 その方法の一つとして、綺麗なCGを提供したり、プレイヤーの行為にストーリー上の価値づけを行ったりするのである。 そりゃ、そこが上手くできているに越したことはない。 しかし、それだけで素晴らしいゲームと言えるかと言えば、もちろん違う。 私はこれから、『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』のデザインや世界観は素晴らしかったが、プレイしていて全然楽しくなかった、という話を書かなければならない。 『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』のデザインを見て、まず目を惹くのが顔立ち。 3端子のソケットをモチーフにしたと思われる独特な顔のデザイン。 電源ケーブル?でバラバラになった島をつなげるというゲーム内容や、人と人のつながりをテーマにしたストーリーをこの顔立ちが象徴しているんだな。 素晴らしい世界の統一感である。 こんな顔立ちなのに、ちゃんと可愛らしく感じられるところもまた素晴らしい。 私は大好きである。 ストーリーは若干押しつけがましいところもあるが、任天堂の立場からすると、至極まっとうな主張であった。 独りでポチポチゲームするんじゃなくて、家族や友達と遊んで欲しいわけだから、任天堂は。 つまり、ここまで書いてきた限りにおいては何も悪いところはない、『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』に。 しかし実は、嫌で嫌で仕方なかった、プレイするのが。 なぜならば、とにかく長いのである、戦闘が。 特に雑魚戦。 このシリーズは敵のモーションを見切って、避けたりカウンターを喰らわせるのが特徴だが、いちいちモーションが長いのだ。 一度に登場する敵の数が多いから、ずっと敵ばっかり攻撃しているような印象を受けた。 しかも、雑魚敵の攻撃がしつこい。 攻撃が一回で終わらないことが多かったのである。 そのくせカウンターどころか、避け判定もかなり厳しくて、慣れるまで結構ダメージを喰らってしまう。 ダメージを喰らうと回復せざるを得ないが、兄弟で2回しかない攻撃の機会をフイにしてしまうから、また戦闘時間が長くなっちゃうんだよね。 ちょっと隙間時間にプレイしようと思ったら、雑魚戦2回で30分経ってしまった、なんてことも。 長くてホントに嫌だった。 特に序盤から中盤にかけて。 後半はブラザーアタックを連発できるから、ちょっと楽になるけど。 どんなに素晴らしいご褒美があっても、肝心のゲームがこれではどうにもならんよ。 エンディングを迎えた時にはさすがに達成感はあったが、それでもこれでいいとは思えないね。 クリアした今となってもまだ腹が立って仕方ないので、私の怒りは次世代NSのリリース時期にまで及ぶのであった。 話が長くなってきたので、次回に続く。 |