マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!

デザインや世界観がどんなに素晴らしくても 2024_11_25-26



テレビゲームは何らかの方法で他のゲームより得でなければならない。
その方法の一つとして、綺麗なCGを提供したり、プレイヤーの行為にストーリー上の価値づけを行ったりするのである。
そりゃ、そこが上手くできているに越したことはない。
しかし、それだけで素晴らしいゲームと言えるかと言えば、もちろん違う。
私はこれから、『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』のデザインや世界観は素晴らしかったが、プレイしていて全然楽しくなかった、という話を書かなければならない。


『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』のデザインを見て、まず目を惹くのが顔立ち。
3端子のソケットをモチーフにしたと思われる独特な顔のデザイン。
電源ケーブル?でバラバラになった島をつなげるというゲーム内容や、人と人のつながりをテーマにしたストーリーをこの顔立ちが象徴しているんだな。
素晴らしい世界の統一感である。
こんな顔立ちなのに、ちゃんと可愛らしく感じられるところもまた素晴らしい。
私は大好きである。
ストーリーは若干押しつけがましいところもあるが、任天堂の立場からすると、至極まっとうな主張であった。
独りでポチポチゲームするんじゃなくて、家族や友達と遊んで欲しいわけだから、任天堂は。
つまり、ここまで書いてきた限りにおいては何も悪いところはない、『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』に。

しかし実は、嫌で嫌で仕方なかった、プレイするのが。
なぜならば、とにかく長いのである、戦闘が。
特に雑魚戦。
このシリーズは敵のモーションを見切って、避けたりカウンターを喰らわせるのが特徴だが、いちいちモーションが長いのだ。
一度に登場する敵の数が多いから、ずっと敵ばっかり攻撃しているような印象を受けた。
しかも、雑魚敵の攻撃がしつこい。
攻撃が一回で終わらないことが多かったのである。
そのくせカウンターどころか、避け判定もかなり厳しくて、慣れるまで結構ダメージを喰らってしまう。
ダメージを喰らうと回復せざるを得ないが、兄弟で2回しかない攻撃の機会をフイにしてしまうから、また戦闘時間が長くなっちゃうんだよね。
ちょっと隙間時間にプレイしようと思ったら、雑魚戦2回で30分経ってしまった、なんてことも。
長くてホントに嫌だった。
特に序盤から中盤にかけて。
後半はブラザーアタックを連発できるから、ちょっと楽になるけど。

どんなに素晴らしいご褒美があっても、肝心のゲームがこれではどうにもならんよ。
エンディングを迎えた時にはさすがに達成感はあったが、それでもこれでいいとは思えないね。
クリアした今となってもまだ腹が立って仕方ないので、私の怒りは次世代NSのリリース時期にまで及ぶのであった。
話が長くなってきたので、次回に続く。


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