ダウンロード専売の低価格アクションアドベンチャーってみんな似たような作りだ、と思っていた。 どいつもこいつも主人公を切り替えて謎解きするんだよね。 演出にあんまりお金がかけられないし、謎解きにバリエーションを出すには、主人公を切り替えるのが手っ取り早いのかな。 一つ二つならともかく、いくつもやるとさすがに飽きる。 『ブラザーズ 2人の息子の物語』も似たようなゲームだろうと思ったので、PS+でフリープレイにされたときも、とりあえずダウンロードだけしてすぐにはプレイしなかった。 しかし、これは全然違ったな。 かなり新鮮な感覚のゲームだった。 タイトルが指し示すように、兄弟がこのゲームの主人公である。 特徴的なのは、兄を左手、弟を右手に対応させて操作すること。 その代わりアクションボタンは一つだけ。 主人公を切り替えて操作するんじゃなくて、同時にあるいはタイミング良く交互に操作するのが珍しい。 プレイしてると脳みそがジンジンする感覚があった。 脳に新しい回路が作られてるんじゃないかな。 普段は一つの対象を両手で動かしてるから、別々の対象を動かすのは脳にとって新しい負荷なんだろう。 正にゲームしてるなって感じがする。 この価格帯のゲームとしては、謎解きのバリエーションも豊富に感じられる。 従来型の要素も全くないわけじゃないんだ。 よくあるアクションアドベンチャーゲームが主人公を切り替えてやらせることをNPCに担当させているシーンがいくつかあって、プラスにこそ作用すれ、ボリュームにおいてマイナスになっていることはなかった。 低価格帯にしては見た目も頑張っている。 凄くよく出来ている印象だったな。 面白かったよ。 フリープレイにされちゃったのが気の毒なくらい。 最後の展開だけ、ちょっと気に入らないが。 おそらくお兄ちゃんの力を借りなくてもひとりで出来るようになったって事なんだろうけど、そんなのいるかな? そんなことだったら、そもそも親を助ける意味がないだろって私は思うのだが。 |