『流星のロックマン』の中では「ブラザー」という言葉が一つのキーワードになっている。 ゲームシステムとしても「ブラザー」は重要だし、ストーリーを追っていく上でも重要な役割を担っているのだ。 ブラザーっていうのは外人さんが親友を呼ぶときのイメージから来てるんだろうな、おそらく。 ヤクザ映画で「アニキ」っていうのとはちょっと違うだろう。 このゲーム中では、ブラザーになるとお互いの秘密を共有する事になるという設定である。 で、やけにブラザー!ブラザー!と連呼する。 主人公が引きこもりの小学生で、人間関係を拒絶しているという設定なので、ブラザーを結ぼうぜ、って展開になるわけだ。 口元がへの字に曲がっている主人公の心をブラザーが解きほぐしていくのである。 話の流れとしては、『ロックマンエグゼ』よりは少し上の年齢を狙ってるのかなと思うな。 ブラザーになるとシステム面でも利点があって、バトル中にブラザーを結んだキャラの援護を受けることが出来る。 つまりブラザーは結べば結んだだけ有利なのだ。 ブラザーって良いことばっかり。 ところが、である。 私は気付いてしまったのだ。 システム画面のブラザー表示に空きスペースがあることに。 あれは現実のお友達をブラザーにしようぜって事なんだな、きっと。 ブラザーにすればするほど、有利になるんだから。 そういえば、この『流星のロックマン』には3タイプある。 『ドラゴン』・『ペガサス』・『レオ』と。 おそらく一人のプレイヤーに3つも買わせるつもりはないだろう。 たぶん、お友達同士で、 「俺は『レオ』買ったから、お前は『ドラゴン』買えよ」 みたいな線を狙っているのではないか。 考えてみると実はブラザーって、お友達にゲームを買わせるためのシステムなんだよ。 なんて狡いんだろう。 友情すらも金儲けに使うなんて! 大人って汚い!! <後日談 2007_02_05> 『流星のロックマン』、前シリーズより断然面白かったな。 戦闘もかなり簡単になっていて、やはりいままでより少し上の年齢向けに創ったんだろうと思う。 小さい子供の方が難しいゲームに取り組んでくれるからね。 これが思いのほか売れなかったのは、3色商法が嫌われたからなのか、それとも子供受けが悪かったのか。 なかなか大人の思うようにはならないものだ。 |