流星のロックマン LEO_2

大人って汚い! 2007_01_31

 

『流星のロックマン』の中では「ブラザー」という言葉が一つのキーワードになっている。
ゲームシステムとしても「ブラザー」は重要だし、ストーリーを追っていく上でも重要な役割を担っているのだ。
ブラザーっていうのは外人さんが親友を呼ぶときのイメージから来てるんだろうな、おそらく。
ヤクザ映画で「アニキ」っていうのとはちょっと違うだろう。
このゲーム中では、ブラザーになるとお互いの秘密を共有する事になるという設定である。

で、やけにブラザー!ブラザー!と連呼する。
主人公が引きこもりの小学生で、人間関係を拒絶しているという設定なので、ブラザーを結ぼうぜ、って展開になるわけだ。
口元がへの字に曲がっている主人公の心をブラザーが解きほぐしていくのである。
話の流れとしては、『ロックマンエグゼ』よりは少し上の年齢を狙ってるのかなと思うな。

ブラザーになるとシステム面でも利点があって、バトル中にブラザーを結んだキャラの援護を受けることが出来る。
つまりブラザーは結べば結んだだけ有利なのだ。
ブラザーって良いことばっかり。

ところが、である。
私は気付いてしまったのだ。
システム画面のブラザー表示に空きスペースがあることに。
あれは現実のお友達をブラザーにしようぜって事なんだな、きっと。
ブラザーにすればするほど、有利になるんだから。

そういえば、この『流星のロックマン』には3タイプある。
『ドラゴン』・『ペガサス』・『レオ』と。
おそらく一人のプレイヤーに3つも買わせるつもりはないだろう。
たぶん、お友達同士で、
「俺は『レオ』買ったから、お前は『ドラゴン』買えよ」
みたいな線を狙っているのではないか。

考えてみると実はブラザーって、お友達にゲームを買わせるためのシステムなんだよ。
なんて狡いんだろう。
友情すらも金儲けに使うなんて!
大人って汚い!!



<後日談 2007_02_05>
『流星のロックマン』、前シリーズより断然面白かったな。
戦闘もかなり簡単になっていて、やはりいままでより少し上の年齢向けに創ったんだろうと思う。
小さい子供の方が難しいゲームに取り組んでくれるからね。

これが思いのほか売れなかったのは、3色商法が嫌われたからなのか、それとも子供受けが悪かったのか。
なかなか大人の思うようにはならないものだ。


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