勇者30

3分埋めてくれ 2009_06_17

 

トロステーションが更新されるのは毎日午前0時のことである、いきなりなのだが。
その3分前、23時57分頃、WBSが終わる。
最近の私は、WBS→トロステーションと移行するのが日課になっているのである。
巨人が勝ったり、松井がホームランを打ったりすると、その間にスポーツニュースを挟むこともあるのだが、両方ない場合は3分時間が空いてしまう。
この時間勿体ないな、有意義なことで埋めたいな、と前から思っていた。
夕食後にだらだらと過ごしている時間はいっぱいあるのだが、就寝時間が近づくにつれ、もっと効率的に楽しみたい、と思うようになるのである。

そんな3分でケリが付くゲームが発売された。
PSPの『勇者30』がそれである。
発売前から、足の速さだけが取り柄の勇者が30秒で世界を救うRPG!!みたいな噂は聞いていた。
時の女神が時間を戻してくれるので、実際には30秒ではなく、1〜3分ぐらいだけど。
めんどくさいので細かい説明はしない。

日本的な定義でいうRPGとこのゲームはちょっと違うかもしれない。
破滅の呪文を唱える魔王のところへ30秒以内に到達して倒さなければならないのだが、負荷として考えると、自分がどういう状況になったときに魔王の城に飛び込んだら勝てるのか?を考えるゲームと言った方がいいのではないか。
最初のうちはただレベルアップすれば勝てるが、だんだんアイテムを取ってきたり、仲間を増やしたり、条件をクリアしつつ魔王の城まで行く。
私がやってる感じでは、きわめて短いアクションアドベンチャーみたいな印象だ。

私はこのゲーム凄く好きだな。
酷くチープだけど、それ以上に短いから単位時間あたりの喜び量として考えると、非常に満足のいく作品である。
なんといっても、3分未満で魔王を倒しているわけだからな。
必要以上に荒いドット絵も、安っぽさを味に変える役割は果たしている。
狙いとしては成功しているのではないか。

このゲームは私が埋めたかった3分を見事に埋めてくれるゲームだった。
なかなかこれぐらい綺麗に埋められるゲームも珍しい。
時間に関して言えば、小は大を兼ねる、というか、小を重ねると大になる、ので大変重宝する作品である。
私は大満足。
「勇者30」以外のモードはやる気がしないけど。


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