RPGなんてのは最初と最後だけでいい、といつも私は書いてきた。 ゲームへの導入をきっちりやって、プレイヤーが満足できるエンディングを用意すれば、まあそれで合格でしょ。 世の中たくさんゲームがあるわけで、全部が全部に完璧を期待することは出来ない。 もちろん、プレイタイムの大半を占める中間部分も面白いに越したことはないが、だからといってエンディングの重要性が変わるわけじゃなかった。 やっぱり最後が一番大事である。 最後の話をやんわりと書くので、これからプレイする人は読まない方がいいと思う。 『ブレイブリーデフォルト』は面白かった。 しかし、実はちょっと引っかかるところもあった。 それもたくさん。 敵も味方も簡単に死んでいくんだけど、その割にあっさり物語は進んでいく。 人が死んで間もないのに、軽口をきくイベントが挿入されていることもあり、そんなんでいいのかな?って思わないでもなかった。 物語のつながりもやや曖昧で、その人、殺さなくてもいいんじゃない?とか思うこともしばしば。 とはいうものの、そこはそれ。 等身の低いキャラクターでおふざけもいくらか入っているので、あんまり細かいことを指摘してはいけないんだろう。 ムービーを使わないで、プレイヤーの想像にある程度任せることで、そこいら辺はプレイヤーの胸の内で解決してくれ、ってことかなーと思ってた。 で、エンディングである。 このゲームには通常エンドの他に真終章なるものがある。 もちろん私もそこまではやった。 そうすると、えぇそうなの?ってことになるんだよね。 ああ、そういえばそうだったな。 これは辛いわ。 ブレイブリーデフォルトって、なるほど貸し借りだもんな。 しかも、私の顔が背景に映っているのはそういうことか。 やられた! って、考えていたら、細かいことは全部吹っ飛んでいった。 どうでもいいなって。 気分が沈んで、かなわんわい。 結局すべては最後で決まっちゃうんだよ、途中がどうであれ。 やりきれない。 酒でも飲まきゃやってらんねぇよ。 |