バディミッション BOND

直感は大抵正しい 2021_02_22

 

体験版は諸刃の剣だ、いきなりだけど。
必ずしも面白いと思ってもらえるわけじゃないからね。
それに意外と分かるんだ、センスって、自分と合うかどうか。
もうホントにワンセンテンスで。

文句なしに買うつもりだったの、『バディミッション BOND』。
久々に任天堂がアドベンチャーゲームを出してくれたんだから、出来は度外視で買ってあげるべきだと思ってたんだ。
しかし、直前になって体験版が出てきた。
体験版なんかやる必要なかったんだけど、セーブデータを引き継げるという話だったので、発売日が早まったぐらいのつもりでプレイし始めたのである。
これがマズかった、というか、体験版が本来持つ効能を発揮してしまった。

もうね、最初の一分でこれはアカンと思った。
自分には絶対合わないと。
「国家警察」というワードセンスが絶望的に私と合わない。
おそらく国民を圧迫するような存在、という意味で「国家」を付けたのだろうが、警察側の人間からしたら、そんな名前、わざわざ名のるわけないだろって私は思うのだ。
他にも一杯あるんだよ。
主人公がなんか気持ち悪いとか、隣国に名前を付けずに「隣国」を連呼するとか、最初の数分で私のセンスに合わない点が一杯見つかった。
これはダメだ、これをプレイすることは百パー苦痛だ、と私は断言できた。
だから私は買わなかったのである。
それが体験版の本来予定する機能でもあるはずなのである。

ところが、その後評判を探ってみると、意外と良さそうなの。
やっぱりやっておくべきか、と思っちゃったんだ。
いま思えば、いわゆるポジキャンに乗せられちゃったのかもしれない。
これは大失敗だった。
明らかに私には合わない。
体験版で感じた通り。
絶望的に面白くなかった。
謎解きがほとんどないってのも苦しかった。
これに関しては必ずしも悪いとは言い切れないので、別に書く。

とにかくクリアするまで如何に耐えるか、が問題になったのである。
もう気持ち悪くて気持ち悪くて、どうしようもないので音声は消した。
でも、ボリュームをゼロにしているだけでスピードは速くならないので、根本的な解決にはならない。
このゲーム、スキップはあるけど、早送りはないんだよね。
これがまた苦しかった。
エロゲーで培った残像で読むというテクニックは使えないのだ。
どうにかこうにか読み進めるしかない。
仕方がないので、スクワットしながらやってたんだけど、数時間もやっていたら膝が痛くなってきた。
右膝からコキコキ音がして、なんか危ない感じ。
もう歳だね。

最終的には踊った。
Youtubeでとっておきのオッパイ動画を再生しつつ、それに合わせて踊りながらプレイした。
ホントに大変だった。
最後までやっても全く印象は変わらない。
おかしな話だよ。
偶然と必然が都合良く絡みすぎ。
登場人物が少なすぎ、世間が狭すぎ。

折角体験版があったのに、えらい目に遭ってしまった
直感は大抵正しい。
ファーストインプレッションを信じるべきだった。


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