体験版は諸刃の剣だ、いきなりだけど。 必ずしも面白いと思ってもらえるわけじゃないからね。 それに意外と分かるんだ、センスって、自分と合うかどうか。 もうホントにワンセンテンスで。 文句なしに買うつもりだったの、『バディミッション BOND』。 久々に任天堂がアドベンチャーゲームを出してくれたんだから、出来は度外視で買ってあげるべきだと思ってたんだ。 しかし、直前になって体験版が出てきた。 体験版なんかやる必要なかったんだけど、セーブデータを引き継げるという話だったので、発売日が早まったぐらいのつもりでプレイし始めたのである。 これがマズかった、というか、体験版が本来持つ効能を発揮してしまった。 もうね、最初の一分でこれはアカンと思った。 自分には絶対合わないと。 「国家警察」というワードセンスが絶望的に私と合わない。 おそらく国民を圧迫するような存在、という意味で「国家」を付けたのだろうが、警察側の人間からしたら、そんな名前、わざわざ名のるわけないだろって私は思うのだ。 他にも一杯あるんだよ。 主人公がなんか気持ち悪いとか、隣国に名前を付けずに「隣国」を連呼するとか、最初の数分で私のセンスに合わない点が一杯見つかった。 これはダメだ、これをプレイすることは百パー苦痛だ、と私は断言できた。 だから私は買わなかったのである。 それが体験版の本来予定する機能でもあるはずなのである。 ところが、その後評判を探ってみると、意外と良さそうなの。 やっぱりやっておくべきか、と思っちゃったんだ。 いま思えば、いわゆるポジキャンに乗せられちゃったのかもしれない。 これは大失敗だった。 明らかに私には合わない。 体験版で感じた通り。 絶望的に面白くなかった。 謎解きがほとんどないってのも苦しかった。 これに関しては必ずしも悪いとは言い切れないので、別に書く。 とにかくクリアするまで如何に耐えるか、が問題になったのである。 もう気持ち悪くて気持ち悪くて、どうしようもないので音声は消した。 でも、ボリュームをゼロにしているだけでスピードは速くならないので、根本的な解決にはならない。 このゲーム、スキップはあるけど、早送りはないんだよね。 これがまた苦しかった。 エロゲーで培った残像で読むというテクニックは使えないのだ。 どうにかこうにか読み進めるしかない。 仕方がないので、スクワットしながらやってたんだけど、数時間もやっていたら膝が痛くなってきた。 右膝からコキコキ音がして、なんか危ない感じ。 もう歳だね。 最終的には踊った。 Youtubeでとっておきのオッパイ動画を再生しつつ、それに合わせて踊りながらプレイした。 ホントに大変だった。 最後までやっても全く印象は変わらない。 おかしな話だよ。 偶然と必然が都合良く絡みすぎ。 登場人物が少なすぎ、世間が狭すぎ。 折角体験版があったのに、えらい目に遭ってしまった 直感は大抵正しい。 ファーストインプレッションを信じるべきだった。 |