『鳥類弁護士の事件簿』。 ちょっと目を引くタイトルではあった。 アマゾンのランキングの下の方でこれを見つけた時、どんなゲームか調べたくなるのも無理はないでしょ。 調べたところ、どうやら「逆転裁判」にインスパイアされた法廷アドベンチャーゲームらしい、ということであった。 それもフランスの。 フランスには日本のサブカルチャーが好きな人が多いと聞くから、ありそうな話ではある。 であれば、やらないわけにはいかないだろう。 やってみたら、なるほど逆転裁判っぽい雰囲気はある。 主人公の隼は正義感は持っているがそれほど優秀というわけではなく、相棒の燕は鳥頭っぽかった。 考えようによってはナルホド君とマヨイちゃんの関係に似ているかも、ぐらい。 演出も一部似たところはあるし、明らかに意識したセリフもあった。 しかし、それほど同じってわけでもなかったな。 矛盾を追求するところは凄く簡単で、証拠集めをする部分がメインのゲーム。 「逆転裁判」みたいにフラグが立つまで待ってくれないので、制限日数内で証拠を集めてくることがゲームになっている。 どこへ行くのが正解か、初見ではわからないので、攻略しづらいと感じるかもしれない。 演出的にも、動物であることを前面に押し出していて、逆裁とはちょっと違う感じ。 動物の持っているイメージを利用することでキャラの説明を省くような演出になっていて、テンポはすこぶるイイ。 すぐに終わる。 鳥ギャグ、動物ギャグが満載で私は面白かったな。 翻訳は優秀だった。 中でも一番違うのは、おフランス風な小難しさだったかもしれない。 フランス革命が大きく絡んでくるシナリオが展開され、ナルホド君なんかでは対応できないお話になっていた。 最終話は異なる3つのストーリーに分岐して、納得いかない展開になることもあった。 そういうところも、フランスらしいと言えばフランスらしいのかもしれない。 ちょっと見たことのないゲームだったな。 そういう意味では一見の価値があったともいえる。 <後日談 2022_12_21> アマゾンのレビューを読んだら、開発会社はフランスじゃないって書いてあった。 イギリス・ポルトガルだって。 ホームページを見たところUK以外は確認できないが、少なくともフランス語に対応してないわ。 フランス人以外がフランス革命を扱うとは思わなかった。 |