深夜2時過ぎに私は近所の郵便ポストへ向かって歩いていた。 朝一で回収して欲しいので、寝る前に私はよく投函しに行くのである。 すると、暗い交差点で左からいきなり自転車が飛び出してきた。 ビックリした私の口からは、「キャッ」と女の子みたいな声が漏れていた。 だって、無灯火の上に黒ずくめで、さらにフードを目深に被って顔が見えないような男が錆び付いたチェーンの音と共に飛び出してきたんだもん。 メッチャ怖かったわ。 いや、なにも私は自分がゲイであることをカミングアウトしようとしているのではない。 要するに、『バイオハザード7 resident evil グロテスクver.』が酷く怖くて、現実にまで影響を及ぼしていたと言いたいだけなのである。 とにかく『バイオハザード7』は最初から気持ち悪かった。 画作りが今までと違うんだよね。 描画エンジンが変わったせいなのか、デザイナーが変わったせいなのか、私には分からないが。 人間の描き方も気持ち悪い。 どこかで読んだ記事によると、創り手は「死霊のはらわた」をイメージしてたそうだけど、私はどっちかというと「悪魔のいけにえ」を連想したな。 あの狂った家族の件とか。 あの時点では、彼らの事情が分かってないから尚更。 序盤は、これ「バイオハザード」なの?って感じだった。 怖さという意味では、今回やっぱFPSに変わったのが効いてる。 TPSだと自分の周りが見えちゃうからな。 今作はボス戦の直前に通常操作で行うQTEっぽいシーンが入ったり、それがそのままボス戦だったりするんだけど、視野が狭いことによる恐怖感が半端なかった。 視野の外から突然ボスが現れるの、スゲー怖かった。 特に序盤は慣れてないから、精神的な圧迫感が強くて、メチャメチャしんどかったよ。 全然進まないの。 すぐ休憩しちゃうからね。 32インチのモニタのすぐ近くでプレイしてるから、視野が画面で埋まっていて、より強く圧迫を感じた部分もあったのかもしれない。 VRでやってたら、ちょっと耐えられなかったかもな。 家鳴りに妙に敏感になってしまったり、現実にもちょっと影響出てたぐらいだから。 VRは無線になってからが本番だと思っているので、今のところ全く買う気はないんだけど。 ゲームが面白かったかというと、特に面白かったとは思ってない。 中身は普通の脱出アドベンチャーゲームだった。 とにかくただただ怖かった、というだけ。 お話に納得いかないところもあった。 反撃すればいいのに反撃しなかったり、保安官が助けに来たのにちゃんと説明しなかったり、援軍を呼ばなかったり、保安官がやられるのを傍観していたり、気に入らないところは一杯あった。 全力を尽くさない主人公が私は大嫌い。 そもそも、あんなでっかい船が座礁してて、なんで誰も気付かないんだ?って話もあるんだが。 それでも次回作があれば・・・、たぶんやるだろうね これだけの恐怖を感じさせてくれるゲームは他に見当たらないもの。 文句言いながらも、きっとやるはず。 そう感じさせるだけの作品ではあった。 |