『サバイバルキッズ 〜Lost in BLUE』をプレイしていて、一番気になるのはあおいちゃんである。 あおいちゃん、というのは同じ島に流れ着いた女の子で、まあ、有り体に言えばヒロインみたいなもんなんだろう。 ところが、このあおいちゃんがスゴイ。 何がスゴイって奥さんみたい。 たまたま見つけた洞窟にずっと住み着いて、飽きもせず主人公の帰りを待っているのである。 基本的に文句を言ったりすることはないんだけど、その代わり主人公は彼女を養うことになる。 水は汲んでこないといけないし、薪も拾ってこなければならないのだ。 ちょっと内職はしてくれるんだけど。 一昔前の理想的な主婦像が投影されているような感じかな。 大体からして、極度の近眼で眼鏡がないとほとんど何にも見えないっていう設定がイケてる。 しかも、その眼鏡を主人公が割っちゃった、というところからスタートするので、かなり卑怯な感じ。 だって、無人島に流れ着いた二人って、そもそも結びつかざるを得ないじゃない。 二人しかいないんだから。 挙げ句に眼鏡まで壊しちゃった日には助けてあげないわけにはいかないし、積極的に助けたい気持ちにもなろうというものである。 水を汲んだり、薪を取ってきたりするほどに大切なモノのような気がして来ちゃうんだな。 これが失明している女の子だったらちょっとイヤらしい感じ。 目の見えないヒロインが出てきて泣きを誘いにかかると、メチャメチャ腹が立つからね。 単に目が悪いだけっていうのがミソなんだな。 サバイバルゲームのヒロイン像としては、最強の設定じゃないか。 プレイしていると、かなり惹きつけられる。 きっと狙って作られたキャラなんだろう。 完全にハメられたな、と思いながらプレイしている。 彼女が腕を振るえるような食材を持って帰らないとね。 |