なんという醜さ。
私は激怒しているのである。
ここまでやっておいて、変なところで意地を張るべきではない。
観賞モードをつけてちょんまげ!
心ゆくまで水着を、いや裸体を観賞したいのである、私は。
私がいったい何に対して激怒しているのかというと、言わずと知れた『DEAD OR ALIVE Xtreme Beach Volleyball』に対してである。(タイトル長すぎるので、以下『DOAX』と略)
このゲーム、本当に美しさが感じられない。
この『DOAX』は、ビーチバレーでお金を稼ぎ、そのお金でいろんな水着を買って観賞しちゃおう!というゲームである。
ゲームを一周するのに2週間、一日あたり3回行動できる。
ビーチバレーをするもよし、半裸体を観賞するもよし。
私は最初のプレイを進めながら、一周プレイし終わったら当然本編とは別の観賞モードがあるのだろう、と予想していた。
どうしてかというと、このゲーム、本編の中ではどういうわけか観賞に時間制限があって、心ゆくまで観賞することが出来ないからである。
ところが、私の予想は間違っていた。
このゲームには観賞モードがないのである。
創り手からすれば、プレイヤーが観賞モードを欲しがるだろうということは容易に想像がつくわけで、付いていないからには敢えて付けなかったのだろう。
じゃあ、なんで付けないのか?という話である。
私が思うに、きっとイヤだったんだろうね、あからさまにギャルゲーぽっくするのは。
創り手にもプライドがある。
ただね、もうここまでやっちゃったわけでしょ。
言い訳できないんですよ。
そりゃ、何か事情があって、気が進まない制作だったのかも知れない。
しかし、買ってくれるユーザーに対して真摯な態度で臨まないとダメだ。
私だったら、観賞モードをつくるし、写真撮影なんかも入れるね。
で、ネットワーク上で写真コンテストやっちゃう。
Rボタンのアナログズームと左右のアナログスティックの制御には、ことによるとゲーム性があるかもしれない。(Rでズーム、左スティックで視点からの角度、右スティックでキャラを中心に視点を回す)
そういう方向に持っていった方が、プレイヤーが望む方向としては正しいんじゃないか。
ところで、実はこの『DOAX』という作品は、観賞モードを付けないことで一定の成功を収めているともいえる。
観賞モードがないので、観賞するために繰り返しプレイするから。
まさか私も25時間にも渡ってこのゲームをプレイすることになるとは思わなかった。
これもスケベ心がなせる技ではある。
しかしながら、私はそれを創り手の狙いだとは思わない。
もしギャルゲーを創っているんだという自覚があったら、たとえ鑑賞モードを入れない方が成功するとわかっていても、その選択は出来ない。
プレイヤーが望まないのは明白だから。
敢えて入れなかったからには、ゲーム屋としての意地を捨てられなかったに違いあるまい。
そこには潔さのかけらも感じられないのだ。
故に私は激怒しているのである。
まあ、ひも水着などで、スケベ心はそれなりに、いや、かなり満たされたわけなのだが・・・。
<追加>
『DOAX』は、ボタンを押すタイミングとボタン押しの程度(XBOXはボタンに圧力センサーが付いている)をゲームの中心に据えている。
メチャメチャ面白いわけではないが、長いことプレイしていても苦にはならない点で、それなりに良くできているんじゃないか。
タイミングはゲームの中で非常に重要なファクターだし、ボタン押しの強さなんかは新規な要素だ。
その他の要素を廃して重要な要素だけを盛り込んだところなんかは、いかにもゲーム屋さんっぽい作りで、通常のギャルゲーではあり得ないと思った。
でも、逆にギャルゲーとして吹っ切れてない感じがする。
<追加その2 2003_05_20>
別の話で書こうと思っていたんだけど、時間がないので追加。
このゲームやっていて物足りないと思うのは、やはり胸。
大切なのは揺れじゃないよね。
変形でしょ?大切なのは。
なんかもう、おわん型の剛体が縦方向に振動しているだけという感じで、どうにも納得できない。
肩の動きに胸の上側の皮が引っ張られたり、胸がたるむのを水着が支える感じを出して欲しい。
プリレンダリングで描いたオープニングムービーなんかは当然に出来てるわけです。
そこをリアルタイムレンダリングで何とか頑張って欲しい。(もちろん胸の張りは重要なんだけど)
そこんとこちゃんと計算してくれないと、次の作品出ても買う意味がない。
いや、たぶん買っちゃうんだけど。
せっかくだから胸も進化しようよ。
<語句説明>
剛体:力を加えても変形しない理想的な物体。質量中心と回転だけで運動を表現できるのでラクちん。
たまたま力学を勉強していたので、「この胸は剛体だ」と思った。
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