BatteryNote、STEAM版

グッドエンドは二回目以降に 2025_11_06



今どきのゲームは短ければ短いほどイイ、コスパよりタイパ、と私は主張してきた。
しかしここまで短いと、そう断言できるのか、不安になってくる。
ある意味私の主張が試されているといってもイイな。
そんな思いに駆られたゲームが『BatteryNote』。
ゲームボーイ的な絵柄にビビッと来たし、見つけた段階で好評価率100%だったこともあって買ってみたアドベンチャーゲームである。

このゲームの主人公はコールドスリープから目覚めたばかりで記憶が曖昧。
サポートAIの勧めで、壊れたロボット達を直して会話することになる。
それがかつての自分の趣味だった、ということで。
ただし、拾ってきたロボットはみんなバッテリーがいかれていて、数回充電すると壊れてしまう。
事実上、ロボットたちの最期を看取ってやるような感じのゲームなのだ。
これがなかなかいいお話だった。
ロボットも3体ともみんなイイ奴なの。
細かいことは書けないが、私は大変満足したのである。

しかし、ひとつ問題が。
このゲームはメチャメチャ短いのだ。
ゆっくりやっても1時間弱。
値引きなし1372円でこれだとあまりにも割高な印象。
マルチエンドを全部回収しなきゃ、と思ってしまうゲームでもあった。

ところが、ここでさらに問題が。
普通にプレイすると一回目でグッドエンドに辿り着けてしまうのだ。
素直にやればまず間違いなく。
他のエンディングに到達するには、ロボットたちの話に否定的な返事をしたり、途中でスクラップにしなければならないのである。
そんなのイヤじゃん。
だって、一回目のプレイでみんないい奴らだって知ってるんだから。
一応二回目のプレイをやってみたけど、すごく辛かった。
勿体ないからってイヤな思いをするんじゃ、本末転倒だよ。
私は3回目はやらないことにした。
勿体ないとか言わず、一回のプレイで満足すべきだったのである。

ひとつ不満を言わせてもらえば、一回目でグッドエンドに辿り着けないようにすべきだった。
2回目以降の方がより良いエンディングを迎えられそうだという感触があれば、2回目以降もプレイするからね。
そうすれば割高感も和らいだであろうとは思う。


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