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私は今までのドンキーコングシリーズがあんまり好きじゃない。 すごく意地悪なんだよね。 動きが遅いせいか、駆け抜けられない障害物が多く設置されていてイライラするのである。 私は止まりたくないの。 もっとピューと駆け抜けられる方が好きだな。 だから、『ドンキーコング バナンザ』のタイトルを見た段階では全くやりたいと思わなかった。 しかしこれは思い違いだった。 従来作と全然違う。 緻密なプレイを求めない、大雑把に楽しめるゲームに仕上がっていた。 これは基本、パンチで地面や壁を破壊するゲーム。 とにかく適当に破壊していく。 バナナすらも鉱物みたいな材質で、破壊して喰らうのである。 金鉱脈みたいなものには爆発する性質があって、バーンっとはじけるので、振動も相まって手触りはすごくイイ。 適当にプレイしているのに楽しく感じられる。 しかも、壊すとそれがスキルアップやパラメータアップにつながるように設計されている。 全てが加算要素で、やったことが無駄にならない。 すごく今どきなゲームだね。 任天堂がこんな、ある意味媚びたようなゲームを創るとは思ってなかった。 私なんかもう難しいゲームはやりたくないので、ちょうど良かったな。 人間の少女が日本語を話すのはちょっとやりすぎかもしれないが。 ただし、すごく面白かったか、というとそうでもない。 何か壁を乗り越えた、って感じではないからね。 ボス戦も概ね簡単だった。 まあまあ面白い状態がエンディングまでずっと続く、という感じ。 メリハリはあんまりないかも。 だから、面白かったよって言いたくはならない。 |