ちょっと前のことなのだが、中裕司さんがインサイダー取引で逮捕された、という記事を読んだ。 そこで思い出した。 そういえば『バランワンダーワールド』プレイしてなかったな、って。 PS5版は比較的マシだと聞いていたので、PS5を買ったらやろうと思ってたんだ。 ニュースついでで言えば、逮捕の少し前に中さんの方がスクウェアを訴えた、というニュースもあったな。 なんでもマスターアップ前に解任されて、仕上げに全くタッチできなかったことに対する慰謝料請求だとか。 最後の仕上げでゲームは全然変わる、というようなことを言ってたので、そのことも確かめなきゃな、とは思っていたのである。 幸いにして、PS+Exの中に『バランワンダーワールド』はあった。 やってみたら、これは全くわけのわからない作品であった。 説明がまったくない。 あらゆることに対して。 主人公とバランの関係がわからない。 バランが何者なのかわからない。 各ステージで悪夢に悩んでいる人たちと主人公の関係がわからない。 自分の当たり判定がどこにあって、攻撃判定がどこにあるのか説明を受けていない。 主人公の後について来る謎の生物の説明がない。 ベースキャンプになる中央広場みたいなところにタワーが建っていくのだが、それについての説明がない。 新しいステージを開放するにはバランスタチュー(バランの形状をした像)を集める必要があるのだが、その説明もない。 ない、ない、ない。 全くなんにもない。 プレイヤーの寄与を大きく感じさせるために説明をあえてしないことはあると思う。 しかし、それにしても無さすぎだな。 仕上げられなかった、という主張は本当だろう。 今どき、さすがにこれはない。 とはいえ、仕上げたら面白い作品になったかといえば、そうではないとも思うけどね。 アクションボタンを一つにするためなのか、変身してスキルを変更するのだが、これがメンド臭いだけで特に面白さにつながっていないと思われる。 センスもちょっと古いかな、15年ぐらい。 ソニックやナイツの成功体験に引っ張られ過ぎたきらいはある。 難易度が低かったから最後までプレイできたけど、改善したからといって面白くなりそうな感じはしなかったな。 ただただ中さんの言っていることが嘘ではないと確認しただけだった。 |