nintendogs 芝&フレンズ_3

バックアップにまつわる話 2005_05_24

 

朝、いつものように目を覚ます。
当然いつものように体がだるい。
私はさわやかな朝というのを経験したことがないのだ。

だるい体にむち打って、今日もDSの電源を入れる。
「ワンワン」という鳴き声につづいてマイスイートハートが現れるのを待っていたところ、今日はいつもと様子が違っていた。
いきなりケンネル(犬ショップ)が現れて、子犬選択画面になったのである。
つまりリセット状態になっていた。
・・・

頭の中が真っ白になる。
寝起きの働かない頭では何も考えられなかった。
頭の中にあったのは一つの思いだけである。
チビを失った!
・・・・

しばらく固まっていたのだが、そこはさすがにゲーマー。
再起動したら直るかもしれない、と思いついた。
すると、案の定データは生きていた。
チビは私に頭をなでてもらいたくて、駆け寄ってきたのである。

本当に良かった、と思う一方で、バックアップ取れないかな、と思う自分がいた。
バックアップって・・・。
スイートハートに向かってバックアップはないよな。
需要はあるかもしれないが、おそらく任天堂もバックアップツールみたいなのは作らないだろう。
自分たちで創った作品に自分でケチを付けるはずはないからな。

しかし、いつか私たちは経験するときが来る。
データを移すときが来るはずなのだ。
これだけヒットしていれば、おそらく次回作が創られるだろう。
DSで出るのか、DSの次世代機で出るのかはわからないし、次世代据え置き機に移行するかもしれないが、きっと出る。
出るのであれば、当然データを移す仕組みが考案されるはずである。(DSが2台要ります、なんてこともあるかもしれないが)
じゃなきゃ、売れないでしょ?
そこで、である。
データを移して現行のデータを消すのか、それとも残すのか、という判断を強いられるのは。

作品としては、やはりデータを消す方向で進むはずである。
プレイヤーに本当のペット感覚を提供しようとすれば、移行元と移行先の両方に出来ちゃうのは不味い。
しかし、消すことに抵抗を感じる人は出てくるだろうな、とも思うのである。
データを残すのか、消すのか、は創り手の判断事項なのだが、プレイヤー側で意見が分かれると、場合によってはプレイヤーに委ねられるかもしれないな。
これは結構大変な事態ですよ。

以前、コラムに書いたことがあるけど、私は瞬間移動が出来るようになったとして、移動する前の自分と移動後の自分が同じ自分であるかどうか、ということをよく考える。
これは結構難しい問題なんです。
考えていると怖くなる。
ひょっとすると、同じことを『nintendogs』で考えなきゃならん日が来るかもしれないな。
『nintendogs』に出会ってからというもの、なんだか心配事ばかりなのである。



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