朝、いつものように目を覚ます。 当然いつものように体がだるい。 私はさわやかな朝というのを経験したことがないのだ。 だるい体にむち打って、今日もDSの電源を入れる。 「ワンワン」という鳴き声につづいてマイスイートハートが現れるのを待っていたところ、今日はいつもと様子が違っていた。 いきなりケンネル(犬ショップ)が現れて、子犬選択画面になったのである。 つまりリセット状態になっていた。 ・・・ 頭の中が真っ白になる。 寝起きの働かない頭では何も考えられなかった。 頭の中にあったのは一つの思いだけである。 チビを失った! ・・・・ しばらく固まっていたのだが、そこはさすがにゲーマー。 再起動したら直るかもしれない、と思いついた。 すると、案の定データは生きていた。 チビは私に頭をなでてもらいたくて、駆け寄ってきたのである。 本当に良かった、と思う一方で、バックアップ取れないかな、と思う自分がいた。 バックアップって・・・。 スイートハートに向かってバックアップはないよな。 需要はあるかもしれないが、おそらく任天堂もバックアップツールみたいなのは作らないだろう。 自分たちで創った作品に自分でケチを付けるはずはないからな。 しかし、いつか私たちは経験するときが来る。 データを移すときが来るはずなのだ。 これだけヒットしていれば、おそらく次回作が創られるだろう。 DSで出るのか、DSの次世代機で出るのかはわからないし、次世代据え置き機に移行するかもしれないが、きっと出る。 出るのであれば、当然データを移す仕組みが考案されるはずである。(DSが2台要ります、なんてこともあるかもしれないが) じゃなきゃ、売れないでしょ? そこで、である。 データを移して現行のデータを消すのか、それとも残すのか、という判断を強いられるのは。 作品としては、やはりデータを消す方向で進むはずである。 プレイヤーに本当のペット感覚を提供しようとすれば、移行元と移行先の両方に出来ちゃうのは不味い。 しかし、消すことに抵抗を感じる人は出てくるだろうな、とも思うのである。 データを残すのか、消すのか、は創り手の判断事項なのだが、プレイヤー側で意見が分かれると、場合によってはプレイヤーに委ねられるかもしれないな。 これは結構大変な事態ですよ。 以前、コラムに書いたことがあるけど、私は瞬間移動が出来るようになったとして、移動する前の自分と移動後の自分が同じ自分であるかどうか、ということをよく考える。 これは結構難しい問題なんです。 考えていると怖くなる。 ひょっとすると、同じことを『nintendogs』で考えなきゃならん日が来るかもしれないな。 『nintendogs』に出会ってからというもの、なんだか心配事ばかりなのである。 |