Baba is You、NS版

あそこがピーク 2020_02_03

 

あれはいつのことだったか。
年末が近づいていたような記憶はある。
ニンディーズの動画を観ていて、衝撃を受けたゲームがあった。
『Baba is You』がそれだ。

見た感じ、シンプルなデザインのパズルゲームっぽいのだが、紹介動画の説明を聞いて胸が高鳴ったのを覚えている。
聞いた瞬間、凄いと思ったな。
何が凄いって、ルールそのものを変えられるところが凄い。
「Wall」「 is」「 stop」のルールを崩すと、壁が素通りできたりするんだ。
ルールを変えることによって、一見無理そうなパズルがいとも簡単に解けたりするの。
正に発想の転換!
あくまで動画を観た印象だったのだが、ひらめきで謎を解くゲームのように思えたのである、この時は。
これはやっておかなきゃならないゲームだと思ったな。
まあ、実際にはSTEAMでセールのときに買おうと思いつつ、すっかり忘れていて、年が明けてからNS版を買ったんだけれども。

しかし、やってみたらちょっと趣は違っていた。
ひらめきの入り込む余地があまりない、ごりごりのパズルゲームだったのである。
解くための考え方からして、ひらめきとはほど遠いんだよね。
まず可能性を狭めるところから始める。
四隅にくっついていたり、消せないブロックに囲まれているルールを確認して、選択肢を消していく事を真っ先にやる必要があるのだ。
その後、最終的に達成する状態から逆算して、出来ることを更に絞っていく。
無限の可能性の中から、ひらめきで答えを導き出す、なんてことはまず滅多に無いな。
ゼロでは無いかもしれないが。
これはかなり緻密なパズルゲームですよ。

難易度もかなり高い。
私の力では3割も解けないかな、ヒント無しでは。
時間をかければ出来るかもしれないが、そこまでの根気はない。
たぶんメチャメチャよく出来たゲームなのだろうとは思うのだが、やっぱりちょっと違うんだよな、期待したのとは。
思えば、あそこがピークだった。
あの動画を観たときの胸の高鳴りが、このゲームに対する私のピークだった気がする。


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