近頃の中学校の実力テストって凄く簡単なんだそうだ。 100点満点で平均点が70点を超えることは当たり前。 ヘタをすると80点なんて事もあるらしい。(ただし数学は除く) 姪が通っている田舎の公立中学の話なので、どこでもそうだというわけではないだろうが。 それじゃあ簡単すぎるよな。 分布的に上が詰まりすぎていて、実力のある子とそうでない子の差がつかない。 私たちの時代には、感覚的にだけど平均60点前後を目指して問題が作られていたと記憶している。 何でこういう事になったのかを考えると、これは単なる私の想像だけど、子供達に自分は勉強が出来ないと感じさせたくないからではないか。 よっぽど出来ない子でもそれなりに答案が埋まるような問題を作るように先生方が工夫しているのではないかと想像する。 そんな温室栽培の子供達が大人になって社会の厳しさに耐えられるのか、逆に心配になってしまうが・・・。 最近は入試で内申を重視するところが増えているようだが、テストであまり差がつかないから、内申を必然的に重視せざるを得ない、という側面もあるのだろう。 ところで、私は上の話をたまたま『風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』のメインシナリオをクリアした直後に聞いた。 で、そうかと思ったのである。 私が感じたのはそういうことだったのかと。 実は正直、『4』を買うか迷った。 やれば面白いことは分かっているのだが、いい加減「シレン」もマンネリに感じていたのである。 メインだけやって止めようかな、と思っていたら、やっぱりおまけダンジョンがいっぱい出て来た。 もちろん持ち込み禁止の骨のあるダンジョンも含まれている。 で、弱ってしまった。 出されてやらないと駄目ゲーマーみたいに感じるじゃん。 いっそのこと出さないでくれたら、満足!で終われるのに、と思ったのである。 勉強のテストって、個々の問題もゲームだし、総合点を競うのもゲームである。 いわばゲームの塊とも言うべき存在だ。 テレビゲームをテストに擬えて考えてみようか。 上から8割を合格にするテストの問題を作るとして、例えば平均点が80点の問題を作るのと60点の問題を作るのとどっちがより相応しいか? 普通に考えたら、当然平均点が60点の問題を作るべきである。 そうじゃないと差がつかないからね。 でも、たとえ合格でも自分が40点だったらイヤやん? 上から8割ぎりぎりでも60点の方が嬉しいって事はあるんじゃないか。 現実にやらなきゃならない勉強ですら平均80点の問題が作られている事から考えて、ましてや娯楽であるテレビゲームであれば尚更平均点を上げるように作らなければならないのではないか。 つまり難しい問題は入れられない。 上級者向けの問題を提示することすら間違っているのではないか、ということである。 難易度選択をつけたり、高難易度のおまけを付けたりするのは、パッケージのゲームでは正しくないのかもしれない。 むしろ到達点を一つにして、ここまでは来い、これるようにしてやる!ここまで来たらそれ以上は問わない、というゲーム作りが正しいのではないか。 いや、単に私がやりたくなかったから、そう思っただけだけど。 |