もうだいぶ前のことになるが、『ドラクエ9』が発表された時に、従来ファンから強い反発があった。 ゲーム内容がアクションになってたから。 おそらく海外ではコマンドバトルが受けないので、アクション要素を入れたかったんだろうね。 しかし、日本のユーザーはそれが嫌だった。 能力差が出るようなゲームは嫌なのかな、日本のユーザーは、推測するに。 結局コマンドバトルが採用されたわけなのだが、FFなんかはどんどんアクション寄りになっていった。 やはり世界で売ろうと思うと、コマンドバトルには限界があるのだろう。 ところで、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の話である。 ゲームの説明をする必要はないと思うが、簡単に言えば、従来のポケモンをオープンワールド風にして、アクション要素を強めに入れたような作品になっている。 最初は操作に慣れなくて、非常にやりにくいと思った。 もっとも、プレイしていると、だんだんうまくなってくるような感触はあった。 ポケモンボールを狙って投げることや、アイテムとポケモンの切り替えなんかに上手くなる要素があるんだな。 上手くなるってことは、そこに面白く感じられる要素が存在するわけだ。 ポケモン本編よりは、むしろこっちの方が面白さを理解しやすい。 これはこれでいいんじゃないか。 ただし、ゲームをプレイするのに能力を必要とするのであれば、やはり脱落する人も出てくるだろう。 だから本編ではなく「LEGEND」にしたのかな。 いったん操作に慣れてしまえば、こっちが本編になったほうがいい、とも思うのだが。 ここがターニングポイントになるかもしれないな。 一方で、任天堂にも変化を迫る可能性を感じるゲームでもあった、『Pokémon LEGENDS アルセウス』。 明らかにハードのパフォーマンスが足りてないね。 オブジェクトはスカスカ。 キャラも相当ディテールを削がれている。 表現がリッチになったからといってゲームが面白くなるわけではないが、ポケモンのモデリングがガクガクではさすがにマズイ。 これが主流になるようなら、やはり任天堂の次世代機はそれなりにパワーアップされたものになるはずだ、という予想も大いに成り立つ。 そういう意味でもターニングポイントなのかもしれない。 |