最初に書いておきたいことがある。 パンツには何の興味もない、ということだ。 風でスカートがめくれても嬉しくないし、スカートをめくりたいと思ったこともない。 パンツが見えるかどうかはあくまで角度の問題である。 なんだかんだいって、『初音ミク -Project DIVA- f』は面白かった。 そこで、3DS用の『初音ミク and Future Stars Project mirai』もやってみたのだが、これはやはり順番が悪かった。 『f』の後では見劣りする。 いろいろ理屈はこねても、画像は綺麗に越したことはないからね。 タイミングマーカーが見やすい反面、判定が厳しい、にもかかわらずタイミングを外したときの効果音が不快で、プレイする気持ちよさでも劣る感じだった。 収録曲の好き好きはあるだろうが、『f』があれば、敢えて『mirai』はやらなくてもいいかなと思っている。 しかし、折角買ったんだから、なんか使い道がないかな、とパッケージを見てみるとARカードが同梱されているではないか。 一応使ってはみた。 カードをカメラに写すと、確かにカードからキャラが浮き出して歌い踊る。 背景が現実世界なので、ちょっと面白い感触はあった。 でも・・・、、ここで私は疑問を呈したいのである。 ARカードっていったい何の意味があるのかな? ARカードの仕組みを完全に知っているわけではないけど、たぶん区画ごとの平均強度をカメラで読んでるだけでしょ。 おそらく情報量は数十から数百バイトぐらいしかないはず。 映像データはゲーム機本体側に収納されていて、カードは位置決めに使っているだけなんじゃないか。 一方でカードがなくても、そこにカードがあると仮定して映像を出力ことは出来るわけで、ホントにカードが必要なのか、という疑問が湧いてくるのだ。 ARカードは事実上ライセンスキーのような物なのかもしれないが、そうすると、わざわざお金出してカードをカメラフレームに納めるという面倒な行為を強いることになる。 そんなの流行るかな? むしろカードはない方が圧倒的に受けるのではないか。 例えば、それは『f』を見れば明らかだ。 『f』にも実はARカードというか、ARポスターみたいなのが入っていて、これをカメラで写すと初音ミクが出てくる。 しかも、カメラを動かすと実際そこに初音ミクがいるように見え方が変わる。 そこで気づくのである。 これ、カメラ下に動かしたらパンツ見えるんじゃね?って。 しかしさにあらず。 カメラにカードが写らなくなってしまうから、どうやってもカード面より下にカメラを持っていくことは出来ないのだ。 カードがあることにしてくれれば見えるのに! ARカードの何と不便なことか。 この一事を以てしても、ARカードはきっと流行らないだろうと、私は予想する。 少なくとも、こういう使い方ではね。 <追加> ARカードを物体の判定に利用できるんじゃないか。 現状、カメラに写っている物が何で空間的にどうなっているのか、を携帯機で判別することは難しいだろう。 そこで品名と位置情報を物に与えてやる。 例えば、ベッドの四隅にARカードを張って、ここからここまではベッドだという情報を与えてやれば、ベッドの陰から妖精さんがこっちを見ているような映像を合成できるのではないか。 最初から商品のデザインにAR情報を紛れ込ませておけば、仮想空間に対応した現実を作れるかもしれない。 |