nintendogs 芝&フレンズ

いろいろと心配 2005_04_26

 

『nintendogs 芝&フレンズ』をプレイしてすぐに、私はマイスイートハートの虜になった。
名前なんか適当で良いかと思って、「チビ」にしてみたのだが、彼は掛け替えのない宝物である。
任天堂は恐ろしいゲームを創ってしまったな。

『nintendogs』はゲームの分類ではないと主張する向きもあるようだが、私はやはりゲームだと感じている。
犬を飼うという現実の行為から人間の求める部分だけを抽出し、単純化し、強調する。
これは正にゲームの手法じゃないか。
狭義のゲームももちろんこのゲームの中にはあるしね。
これはきっと大ブレイクするに違いない。
私は確信しているのである。

この『nintendogs』の素晴らしさは私が書かなくても、きっと沢山の人が書くだろう。
それこそ星の数ほど。
だから私は別のことを書きたい。

素晴らしいゲームに出会うと、是非他の人にもやって欲しいと思うものである。
私は姪と母親にやらせたいと思った。
もちろんNDSとセットでプレゼントしてあげたい。
そろそろ10歳ぐらいだと記憶している姪にはうってつけだろうし、動物は死ぬから飼いたくない、と言っていた母親にもピッタリではないか。

しかし、そう無邪気にプレゼントするわけにもいかない。
以前から姪にはNDSをプレゼントしてあげたかったのだが、万が一、それが原因で彼女がゲーマーになったらどうする?
世界一のゲーマーになりたい、とかワケのわからないことを言い出したら私は責任が取れない。
それに視力はどうする?
不思議なことに私は視力が落ちなかったが、携帯機みたいに焦点が近いと近視になる可能性は高いぞ。
非常に危険だ。
そういった心配事があってプレゼント出来なかった。
加えて、『nintendogs』に至っては、本物の犬を飼いたい!と言い出すかもしれない。
これは相当高い確率で言い出しそうな気がする。
それで兄貴に恨まれたらかなわん。

じゃあ、母親ぐらいはイイかといったら、そうでもない。
彼女がハマリ過ぎておとっつぁんの面倒を見なくなったらどうする?
これもあり得そうな気がするんだ。
老人性鬱の疑いすらあるおとっつぁんに申し訳ないな。

・・・といった具合に、心配しなければならないことはたくさんあるのである。
もっとも心配しなければならないのは私だけではない。
任天堂だって心配することはたくさんあるはずだ。

『nintendogs』をプレイして、ホントの犬を飼ってしまった人たちをどうするのか?
みんながみんなではないにせよ、必ず一定の割合で飼い続けられない連中が出るはずだ。
捨て犬が増えたりしたら、それこそ叩かれるのは目に見えている。
今のうちから打てる手は打っておかないと。
動物愛護団体に寄付しておくとか、追加生産分のパッケージに大きく注意書きを載せておくとか、飼い主の責任を自覚させる新聞広告を打つとか、考えられることはいっぱいあるよな。
思いのほか売れなければ、これも杞憂に終わるわけだが。

そんな心配をしなければならないぐらい良く出来ているのである、 『nintendogs』は。
これはヤバイぜ。



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