これは掘り出し物だと思った。 『Anuchard』っていうゲームなんけど。 敵を壁にぶっ飛ばしてシールドをはがしたり、光の玉をバウンドさせてスイッチにぶつけるなど、割と斬新に感じられるアクションゲームだったのである。 ベルをキーアイテムにして、世界観を統一しているあたりもセンスを感じるな。 途中までは素晴らしいゲームだと思っていた。 GamePassで得をしようと頑張ると、たまにこういうゲームに出会うことが出来るんだ。 しかし、最後は納得いかない。 途中から大体わかってたけどね。 この話を書くにはどうしてもラスト付近に触れなければならないので、興味のある人ほど読み進めないでください。 このゲームの世界ではガーディアンの恩恵を受けないと人類は繁栄できない。 だから、ガーディアンを復活させることを主な目的として主人公であるベルウィルダー(特別な使命を帯びた人間)は頑張るわけである。 しかしながら、もう最初のガーディアンからしておかしかった。 飽食過ぎる。 恩恵が余りにも大きすぎるのだ。 2番目のガーディアンに至っては、金の装飾が華美過ぎる。 いかにも人間に悪影響を与えそうな感じ。 この世界では過去にもガーディアンの恩恵を受けすぎて、強欲に走った人間が戦争を起こし、そのたびに滅びかかってきたのだ。 だから私はガーディアンを集めるのを止めたかった。 特に最後のガーディアンを呼び出すところ。 絶対悪い結果になるに決まってるのに、止める選択肢がなかったんだよね。 あそこが凄く残念。 そのあとはマルチエンドになっているのだが、だいたい察しの付く展開になっている。 あれだけバレバレなんだから、やめさせてほしかった。 最後がこれでは、ちょっと素直に面白かった、とは言いにくい気がする。 前世代で失敗した大統領の主張を受け入れてしまう師匠にも我慢ならなかったな。 まあでも、ありきたりな大団円ではつまらないと創り手が考えるのも不思議ではないけどね。 だったら、もうちょっと隠してほしかったな。 |