ウイニングイレブン プレーメーカー 2008_4

臭いが違う 2008_04_03

 

長かったな、『ウイニングイレブン プレーメーカー2008』のチャンピオンズロードは。
終わったと思ったら、次々と新しいチーム(といっても選手を組み替えたもの)が出てきて、仕舞にはレジェンドチームまで出てきた。
全部で100試合ぐらいやったんじゃないか。
負けるのイヤだからレベルをノーマルのままでやっていて、ごく一部を除いて楽勝だったにもかかわらず、私はかなり楽しめた。
このところやったWiiのゲームの中ではナンバー1だったな。
それはやっぱり、操作が新鮮だったからだろうと思っている。

ただし新鮮とはいっても、この『プレーメーカー2008』は他のWiiソフトと臭いが違うな。
Wiiのゲームには相対的に上手い下手はあってもいいけど、絶対的に上手い下手があってはいけないと感じた、と以前書いたはずだが、このゲームは違うのだ。
同じWiiリモコンが導き出したゲームであっても、臭いはどちらかというと従来型の印象である。
Wiiのゲームってのは大雑把な方がいい。
突き詰めるようなタイプはあまり向かない。
しかし、このゲームは突き詰めたくなるゲームなんだ。
結局、同一性を上げる方向で創られたのではなく、単に別の操作系を創り上げただけなんだから。

私もプレイしていて、ここをもっとこうした方がいい、ああした方がいい、と考えた。
あまり売れていないそうだけど、おそらくプレイした人の多くがあれやこれやと考えただろう。
開発者の元にはたくさんの改善要望が届けられているにちがいない。
創り手もおそらく改善したくなるんじゃないか。

ここで一つ考えなければならないのは、このゲームの操作が非常に難しい点である。
私は最初やったときは、これは駄目だろうと思った。
ワンステップずつ練習を重ねて、ようやく出来るようになったのだ。
乗り越えられた人にとっては、次回作で少し操作が複雑になっても比較的容易に受け入れられるだろう。
しかし、新規に取り組むプレイヤーにとっては今作よりも大きな壁が待ち構えていることになる。
既に力の差が生まれているのである。
このまま進化させていくと、ゲームを一回リセットする、というWiiの思想ともかけ離れていくだろう。
Wiiの文化の中で発展していくのか、それとも別の道を歩むのか。
あんまり売れてないらしいから次回があるかどうか分からないが、あるとすれば、次回作はこのゲームを考える上で一つの試金石なるだろうな。
おそらくヘビーゲーマーのいうことには耳を貸さない、が正解なんだろうけど、案外それは難しいことなんじゃないか。
このゲームはどんどん複雑になっていく種類のゲームだと私は思うのだが、私の鼻が利いているのかどうかもそのときに判るわけである。


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