どうしてもやる気になれなかった。 やり過ぎだろ。 年末年始にやるつもりだったのにチュートリアルで止まっているゲームは、トゥルーエンドまで100時間以上かかる、というのである。 知りたくなくても耳に入っちゃうんだよな。 どんなに自分を奮い立たせようと思っても、もう無理だった。 早く結論に到達したいのである、私は。 気がつくと私はまたApple Arcadeに加入しているのだった。 Apple Arcadeを開くと、いつも目に付くところにあったのが『Alba: A Wildlife Adventure』。 どうも見たところ、スペイン版「ぼくのなつやすみ」といった感じで、評判はすこぶる良さそうだった。 でも、私はやりたいとは思わなかった、最初は。 だって、なまじ自由度が高いと時間がかかりそうじゃん。 しかし、やってみたら、これが全然違う。 あんまりプレイヤーに自由はないの。 自然保護区に建設される大型リゾートホテルの計画をストップさせる、という目的に一直線。 清掃活動や野生動物の観察などを通じて、島民の署名を集めていくだけ。 幼なじみの誘導のもと、次から次へとイベントが発生して、最低限をこなすと一日が終了。 密度が濃い! 祖父母の家に泊まっている一週間で色んな体験が出来ちゃうのだ。 しかも最後にとっておきのイベントも用意されていたりして、ほんの数時間で全部やりきったって感じさせてくれる。 満足度がメチャメチャ高かった。 これ、たぶんいくらでも時間稼ぎは出来たはずなんだよ。 だって、署名を集めるためのイベントなんていくらでも増やせるし、署名の目標数なんかいくつに設定しても構わないんだから。 それなのに、これだけコンパクトにまとめたところが凄いね。 いま時代が求めているのはこれだと思うよ 少なくとも私が求めているのはこれ。 もっとも、Steamだと1730円なんだね、これ。 3時間で1730円だったら、うん?って思うかもな。 そう思うと、やっぱサブスク最高だな。 ときどき、ゲームとサブスクは相性が悪い、みたいな論調の記事を見かけることもあるけど、そうでもないのかもよ。 単体で買うよりサブスク1ヶ月の方が安ければ、プレイヤー側からすれば全然構わないもんな。 |