これ、泣いた赤鬼じゃん! 王様死んじゃうよ。 『わるい王様とりっぱな勇者』のオープニングを観て、私はすぐに思った。 タイトル名とオープニングの内容を照らし合わせると、童話「泣いた赤鬼」以外の何物でもないのである。 こんな見え見えなのアカンでしょ。 パッケージの絵からも想像できるように、王様ドラゴンはイイ奴っぽくて、これを主人公の少女に殺させるわけにはいかないと私は思った。 だって、王様ドラゴンは少女の育ての親だからね。 私のこのゲームに対する興味はただ一つ。 王様ドラゴンを殺さずに済む選択肢があるのか、あるいは、殺すことに納得できるのか、という点だけであった。 ちなみに、さっき気付いたのだが、商品紹介のページに「これは、いつか君に倒される物語」と書いてあったので、この程度のネタバレは許されるであろう。 ゲーム内容について特に書くことはない。 オーソドックスなコマンド選択型のRPG。 ホントに何の捻りもなくて、水準で言えば、3〜40年前のゲームだな。 戦闘に早送りもないので、これに掛かりっきりにはなれなかった。 ストーリーが進行するところ以外は、動画を観ながらやってたよ。 それでちょうどイイぐらい。 内容の割にすっげー時間掛かるから。 で、ですよ。 肝心のラストなんですが・・・。 さすがに私が最初に予想したよりは少しひねりがあって、まあまあ納得できた。 暖かい絵柄と絵本の読み聞かせのようなナレーションも相まって、とても気持ちのいい終わり方でしたね。 過去に日本一ソフトウェアが発売したこの手のゲームの中で一番でしょ。 このエンディングに辿り着くためなら、途中の長くつまらない戦闘も我慢して良かったと思える。 多少は苦労しないと感動も得られないからね。 |