D2
衝撃的な事実 '2000_02_16
ある事実に強い衝撃を受けた。
中小メーカーは、マシンパワーが上がっても、リアリティのあるゲームを作る事が
出来ない、という当たり前の事実に。
それは「D2」のオープニングデモを見たときだった。
旅客機の中を走るハイジャッカーの動きに違和感を覚えた。
軽い。
余りにも動作が軽い。
今どきモーションキャプチャーすらしていないの?
「D2」を作ってるWARPは、映像が売りなんじゃないの?
と、その時思ってしまった。
最近、大手メーカーの作品に触れることが多かったせいか、モーションキャプチャ
ーなんて当たり前だと感じ始めていたのだ。
私はセガとWARPとの関係を知らない。
圧倒的に力関係に差があるのだから、セガがWARPにモーションキャプチャーの
設備を貸すとか何とかしているのだと思っていた。
しかし、その後の映像を見る限り、どうやらそうではないようだ。
やはりゲーム作りのノウハウというものは、そう簡単には教えられないのだろうか。
何はともあれ、WARPという「Dの食卓」以来、一部例外はあるものの、映像に
こだわってきたメーカーがDCを使ってこの程度だということが私を驚かせた。
おそらくWARPが悪いのではなく、この辺が精一杯なのだろう。
すぐに思いつく大手メーカー、セガ・ナムコ・コナミ・スクウェア・SCE・カプ
コン、といったあたりでないと、人を大映しで使うゲームは苦しいんじゃないだろ
うか。
雑誌・新聞等で、PS2の機能を使いこなすのは中小メーカーには苦しい、という
評をしばしば目にする。
PS2にならずとも、もはやその兆候は見え始めているのだ。
何となく息が詰まる感じがする。
やはりゲームの世界は曲がり角にきているのか?
<余談>
「D2」はまだ始めて4時間くらい。
ディスク2枚目。
全般的に印象は悪い。
だが、エンディングまでやらないと、このゲームの真価はわからないという専らの
評価をしんじて先に進もう。