テトリスは人間の能力がもろに出てしまう。 だから下手な人はやりたくないのである。 下手な人にもやってもらおうと思ったら、レートはどうしても必要だし、無理にでも一度は勝たせてやるような仕組みが必要であろう、というのが私の見解であった。 しかし、どうもこの読みはハズレだったようで、私は一度も勝てなかった。 惜しいのは一回あったけどね。 120回目あたりだったか、気付いたら残り二人になっていた。 それまで絶好調だったのに、気付いた途端に操作ミスを連発して撃沈したな。 その時の2位が過去最高で、一度きり。 その後はどんどん上手い人だけ煮詰まっていったような印象だった。 入ってくる新人さんより、脱落する人の方が多いような。 詳細なデータは分からないので、あくまで印象に過ぎないが。 レートやグループ分けを実装していたら、マッチングがあんなに早いわけがないからね。 少なくとも私は勝てそうになかった。 しかし、今回の企画にはちょっと期待するところもあったのだ。 999人に999ゴールドポイントをプレゼントする今回の企画に。 だって、勝った人しか抽選に参加する資格がないんだから、おそらく下手な人にも勝たせるような仕組みを実装するのだろう、と私は思ったのである。 私は俄然やる気になった。 いざやってみると、大会がスタートしても特に何かが変わったとは感じなかったな。 大会が始まる前も一応毎日やってたんだが。 むしろ賞金がかかってるからレベルは上がった印象だった。 それも終了に近づくにつれてレベルはどんどん上がっていくように思えたな。 一桁にもなかなか入れない感じ。 これには酷くガッカリした。 任天堂サイドとしては、下手な人に対して何かしらアプローチしようという気持ちはないのかな? この様子だと、どんどん人が減っていくと思うのだが。 下手な人に対して気配りをしないのは任天堂らしくない気が私はするんだ。 どういうことなのか。 可能性としては、レートを導入する前にデータを採りたかったと考えられなくもないけどねえ。 極端に上手い人たちを隔離するために。 それにしたって、この『テトリス99』の展開が私にはよく分からないな。 折角話題になったのに、このまましぼんでいったら勿体ないだろ。 <余談> 大会終了直後、上手い人たちが止めるだろうと予想して、敢えてプレイし続けたところ、参加者のレベルは下がっているように感じられらた。 でも、やはり3位止まり。 350回プレイして、いまだ未勝利。 |