ミスタードリラー_2

驚愕の993メートル 2000_08_16

 

どうにも上手くならない。
私は半ば『ミスタードリラー』に絶望していた。
毎日30分ぐらいはやっているのに、いっこうに1000メートルに達する気配すらないのだ。
どうしようもないので、「500メートルに達するまでに一人でも死んだら最初からやり直し!」とか「500メートルを越えるまでは残酸素量50%を切るまでカプセルを取らない!」とかルールを作って取り組んでみたが、やはり結果は同じだった。

ところが!である。 500メートルに達する前に一人ススム君を失い、「まあ、どうせダメだから適当にやって、今日は終わりにするか」と思った矢先にチャンスは訪れた。
800メートル付近で二人目のススム君を失ったものの、気が付くと940メートルを越えて、残酸素量は70%を越えていた。
もうカプセル取らなくてもクリアできる!!
私は直線的に下を目指した。

992メートルに達したとき、上から落ちてくるブロックに気が付いた。
「いや、しかし俺の勝ちだ!間に合う!」、そう思った。
そしてそれは間違いではなかった。
993メートルに達したとき、確かにまだ余裕があった。
クリアできるはずだった。

だが、無情にも私のススム君はブロックに押しつぶされてしまったのだ。
指がけいれんして、ボタンを押せていなかった。
押しているつもりでも、いったんボタンから指が離れておらず、認識されなかった。
私は時間にして約0.5秒の間、為す術もなく、「あっ!あっ!」と叫ぶことしか出来なかった。
そして次に、激しい脱力感が私を覆うことになる。

もうこのゲーム、ヤダァ!と思ったが、折角なのでどうしてあそこまで辿り着くことが出来たのかを考えてみた。
それまでの私のプレイは一直線に掘りすぎていて、難易度が低い状態でも頻繁にススム君を失っていた。
たまたま諦め半分にプレイしていたから、上手いこと横への動きを交えながら進むことが出来たに違いない。
ゆっくりカプセルを拾いながら降りてゆけば良かったのだ、それまでも。
結局、早いところクリアしたくて、まあ、平たくいえば「このゲームを終わらせたくて」、焦ったプレイだったのだと思う。
深く反省。


<後日談 2000_08_22>

ようやくクリア!
う・れ・し・かったぁ〜。

クリアしてみると、そんなに難しい事じゃなかったかなあ、という気がしてくる。
やられるときは、酸欠よりも潰される場合の方が圧倒的に多い事に、もっと早く気付くべきだった。
結局焦ってたんだなあ、と思う。

あと、地底の王様、ステキ!


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