セガサターン

あれから5年が過ぎた '99_11_22



早いものだ。
セガサターン(以下SS)が発売されてから、もう5年が過ぎたことになる。

このところSSの事を思うことが多い。
きっかけは「クロス探偵物語」だった。
SSの事なら大抵知っているつもりだったが、発売当時から高い評価を受けていたらしい
このゲームのことを知らなかったことが許せなかったのだ。
中古を探して秋葉原を駆け回ることになった。

次は電池切れだった。
SSは2台あるが、発売当日に定価で買った初出荷版が電池切れを起こしていた。
この5年間で電池を入れ替えたことは1度しかない。
起動している時間が長かったからだろうか。
しかし、このところまったく起動していないSSに(縦置きモニタに接続してあるから)、
果たして電池交換が必要なのかと、ちょっと躊躇した。(結局は2台とも電池交換した)

そうこうしていると、友人に「カオスシード」を勧められた。
「クロス探偵物語」とほぼ同時期に発売された、SS末期ゆえにやや冷遇されたゲームら
しい。
上の2つの事件が私にSSへの思いを高めていたので、私はまた「カオスシード」を求め
て秋葉原を駆け回った。
現在プレイ中である。

さて、いま私はこの5年間が自分にとってなんであったかを考えている。
中学生の時にFM-7を購入して以来、途中2年ほどブランクがあったものの、私の人生のメ
インにはいつもゲームがあった。
それは今も変わらない。
しかし、この5年間は自分にとって特別な期間だったと思う。

それまでの自分は、いつも心の中でゲームを貶めてきた。
たかがゲームだと思うようにしていた。
ゲームをしている自分をダメな奴だと思って生きていた。

だが、今の私は違う。
ゲームする自分を誇りに思っている。
この無駄な歩みをどこまで続けていけるか、自分と勝負してやろうと思っている。

こう思えるようになったのは、SSのおかげに他ならない。
SSが発売された時の心の高まり、
SSの優れている点を挙げて、見境なく購入を勧めていたあの頃、
セガのBBSに出入りして、ゲームを楽しむ自分を描いてみようと思った日々、
その全てが今の私を形作っているのだ。

ひょっとしたら、今プレイしている「カオスシード」が私のプレイする最後のSSゲーム
になるかもしれない。
であったとしても私は悲しまない。
SSに拘泥しない。
私がゲームをプレイしている限り、心の底から楽しめている限りは、決してSSが消え去
ることはないと思うから。

素晴らしき日々をありがとう、セガサターン。


戻る