『スーパーマリオサンシャイン』をプレイしたとき、右側のアナログスティックの使い方に気がついた。 あれをモノにすると、LRで視点を回しているときとはゲームが変わるのだ。 ただ、少し敷居が高いかもしれないな、という感触はあった。 人間は慣れたプレイ方法にこだわるものだから。 しかし、今回『ワリオワールド』をやっていて、また改めて「ああ、こういう使い方が出来るのか」と気づかされることになったのである。 『ワリオワールド』では、右アナログスティックで視点が45°単位で回るのだ。 これは素晴らしいアイディアだな。 今まで、他に例があっただろうか? 『ワリオワールド』は、奥行きはあるものの、基本的には横スクロール型のアクションゲームである。(スクロールという言葉を使っていいのか、という疑問はあるが) ただし、ミニステージはちょっと雰囲気が変わっていた。 お宝まで落下しないでたどり着くことが出来るかを競うアクションパズルの様な体裁になっているのだ。(このお宝回収はステージのクリア条件) このミニステージだけは視点が回せる。 ところが、この視点が45°単位で回るようになってるのだ。 これの何が凄いかというと、常に対象物に対して垂直方向にジャンプできるところが凄いのである。 対象物と視線は原則90°で交差するようになっているのだ。 例えば、ジャンプしたときにギリギリ縁にぶら下がれるように足場をセッティングするとしよう。 そうしたときに、もしプレイヤーが縁に対して垂直に飛んでくれなかったら絶対に届かないわけである。 つまり、縁に対して垂直にジャンプさせるということは、次元を一つ落とすということになる。 連続的に視点が回ると、視線をきっちり合わすことが難しいから、45°単位で回すことでプレイヤーをサポートしているのだ。 いいアイディアだな。 これはミニステージではワリオが静止していられるから出来るのである。 右アナログスティックに慣れていない人でも、ゆっくり安心して回せるからね。 構成が理にかなってる。 ワリオがいつも動いていなきゃいけない構成だったら、こうはいかないよな。 さすがは任天堂、というべきなのか、さすがはトレジャーというべきなのかはわからないのだが。 |