428 〜封鎖された渋谷で〜

流れの気持ちいい交差点 2008_12_25

 

東京へ出てきて何に驚くって、人間が多いことに一番驚く。
信号待ちをしている間に人間が溜まっていくのを見ると、一体どこにこれだけの人間がいたのか、この人間がどこに収納されるのかとビックリする。
中でも最も人が溜まって、一斉にわーっと動くのが渋谷のハチ公前、センター街の入り口がある交差点だ。
私が知っている限りではあそこがいちばん人の流れが気持ちいい交差点だな。
スペースがあるんで、流れもスムーズである。
人の量という意味では新宿の方が多いのだが、狭いスペースに待ち合わせの人が並んでしまうので、流れがよどんでいる感じがする。
やっぱり渋谷の交差点が一番だろう。

やっと『428 〜封鎖された渋谷で〜』をクリアした。
初週の売上を見たところ、それほど売れているわけでもなさそうなのに、買い遅れて今頃やっとである。
(ファミ通の売り切れ指数だと余ってそうだけど、アマゾンは売り切れだったな) SSでもっとも面白かったと思っている『街』の後継的な位置づけで考えていたので、ホントはもっと早くやりたかったのだが。

今回の作品は『街』よりも各主人公の話につながりがある。
そして一見関係なさそうだった物語が絡み合って一つに収束していくんだけど、やっぱりこのゲームは渋谷ならではだな、と思いながらやっていた。
ちょっとあり得ないぐらい登場人物達が繰り返し何度も何度も出会うという、このシチュエーションは渋谷しか考えられないな。
というか、あの交差点の人の流れがゲームを発想させるのではないか、という気すらする。
まったく見も知らぬ人同士が、ちょっとぶつかるだけで人生が大きく変わってしまう。
そんな可能性を感じさせる交差点なんだよ、あそこは。

開発しているチュンソフトは新宿にあるのに、敢えて渋谷が舞台になっているのはそれなりに意味があるのではないか。
東京に行ったら是非渋谷の交差点を見ていただきたいと思うな。
ゲーム話なのか、交差点話なのか、なんだかよく分からなくなってしまったが。


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