みんなで空気読み。NS版

空気を読むとはいっても 2018_09_09

 

空気を読む。
生きていく上では重要な事である。
ということは、それをゲームに置き換えてやれば何らかの得になりそうだ、と思いついても不思議ではない。
NSでリリースされた『みんなで空気読み。』は目を惹かれる作品だったな。
更にリリース初日から30%offってのが、また背中を押した。
350円なら、つまらなくても許せるだろうと。

ゲーム内容は、あるある的なシーンを用意して、プレイヤーに空気を読む事を求めるものだった。
例えば、座席が3つ空いていて、後ろからカップルが来たら、自分はどこに座るべきだろうか、とかね。
最初はなかなか斬新だと思った。

しかし、やっていくうちにあれと同じだな、と思ったのである。
「メイド イン ワリオ」と。
空気を読む、とはいいつつも結局のところ、創り手の要求を制限時間内に理解することがゲームになっているわけだから。
操作する対象が毎回変わるので、頭を切り換えないと間違えやすいんだ。
空気を読むのとは、ちょっと違うような気もしてきた。

一方で「メイド イン ワリオ」には、ミニゲームをリズムで接着して大きな価値をもたらす工夫があるけど、「空気読み。」にはそれがない。
5問ワンセットにはなっているが、それは価値を高めるためではなく、答えを曖昧にするためだと思われる。
一問一問評価すると、正解が明示されちゃうからね。
正解を明示できないようでは喜びを煽る事も出来ない。

なるほど350円かな、という感想である。
安いモノには安い理由があるのだ。
調べてみたら、元々は無料ゲームだったらしい。
「ママにゲーム隠された」なんかと同じパターンだよ。
ただでプレイできるのに、NSだからといってお金を払うなんてバカバカしい、と思っていたのに、自分も同じ轍を踏んでしまった。
350円でも高かったかな、と私は思い始めている。


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