空気を読む。 生きていく上では重要な事である。 ということは、それをゲームに置き換えてやれば何らかの得になりそうだ、と思いついても不思議ではない。 NSでリリースされた『みんなで空気読み。』は目を惹かれる作品だったな。 更にリリース初日から30%offってのが、また背中を押した。 350円なら、つまらなくても許せるだろうと。 ゲーム内容は、あるある的なシーンを用意して、プレイヤーに空気を読む事を求めるものだった。 例えば、座席が3つ空いていて、後ろからカップルが来たら、自分はどこに座るべきだろうか、とかね。 最初はなかなか斬新だと思った。 しかし、やっていくうちにあれと同じだな、と思ったのである。 「メイド イン ワリオ」と。 空気を読む、とはいいつつも結局のところ、創り手の要求を制限時間内に理解することがゲームになっているわけだから。 操作する対象が毎回変わるので、頭を切り換えないと間違えやすいんだ。 空気を読むのとは、ちょっと違うような気もしてきた。 一方で「メイド イン ワリオ」には、ミニゲームをリズムで接着して大きな価値をもたらす工夫があるけど、「空気読み。」にはそれがない。 5問ワンセットにはなっているが、それは価値を高めるためではなく、答えを曖昧にするためだと思われる。 一問一問評価すると、正解が明示されちゃうからね。 正解を明示できないようでは喜びを煽る事も出来ない。 なるほど350円かな、という感想である。 安いモノには安い理由があるのだ。 調べてみたら、元々は無料ゲームだったらしい。 「ママにゲーム隠された」なんかと同じパターンだよ。 ただでプレイできるのに、NSだからといってお金を払うなんてバカバカしい、と思っていたのに、自分も同じ轍を踏んでしまった。 350円でも高かったかな、と私は思い始めている。 |