いつも書くのだが、私はドラクエに対して全く思い入れがない。 ファミコン全盛期にはパソコンで遊んでいたからである。 正直言って、バカにしていた。 つい先日、25周年記念復刻版みたいなのが発売されたらしいけど、あんまりやりたいとは思わないね。 どんなもんなのか、知識として知りたい気持ちはあるが・・・。 高速移動出来て、テキストが瞬間表示されて、経験値が10倍のスピードで溜まって、T〜Wまで一気にシナリオだけ体験出来るようなものがあれば、まあ、やってもいいかな。 そんなゲームが実際にあった。 『勇者30 SECOND』。 ドラクエじゃなくて、FFのパロディっぽかったけど。 続編だし、今さら説明する必要もないだろう。 タイトルの通り、30秒でクリアするRPG的なものである。 実際には時間を巻き戻せるので、30秒ではなく、巻き戻し料金でリミットされる時間内にフラグを立てて回る、実質的にはアドベンチャーみたいなゲームだ。 このゲーム、何がいいって速いのがいい。 1クエスト2〜3分で終わる。 それは前作と同じだから、特にどうということはないのかもしれない。 やはり今作の特徴は、主人公ごとにシナリオが分かれていて、全体でシリーズを形成しているところだろう。 そう考えると、なるほど、と思うのである。 もともと1クエストが普通のRPGにおける1イベントに相当する。 30分〜1時間かかるものを2〜3分に縮めているわけだ。 30時間かかるRPG1本が2〜3時間のシナリオ1本分に相当し、5本分のRPGをまとめて15時間で体験出来るという寸法である。 そもそも壮大なストーリーを30時間で体験出来るだけでRPGは得をしているのだが、それを更に縮めてまとめて得をする、という仕組み。 2段階で得しているわけだ。 縮めている分、時の女神でちょっと茶化してやるあたりがさじ加減なんだろうな。 もちろん、縮めても喜びが得られるプレイヤーには、RPGの経験が必要にはなるけどね。 そもそも喜びを知らないことには縮めて喜びは得られないから。 過去にRPGを何本もやってきた人ほど、より得をするように感じられる。 たぶんそういうコンセプトなんじゃないかな。 私は凄く面白かった。 |