イギリスで暴力ゲームが問題になっているらしい。 18禁に指定されている『Manhunt』という殺人ゲームを真似て、17歳の子供がホントに人を殺してしまったとか。 聞くところによると、『Manhunt』は『グランドセフトオート』なんかよりもタチが悪いそうだ。 こんなゲームは危険だから発禁にすべきだ、という論調だそうである。 ゲームだけのせいにするのもおかしな話ではあるのだが、実際のところ、私はこの手のゲームが発禁になったって構わないと思っている。 要するに、人間がモンスターに置き換わったってゲームは変わらないんだから。 なにも人を殺す喜びを教えることもないだろうと思うのである。 ゲームの楽しさを人を殺す楽しさだと勘違いしてしまう可能性も、可能性としては否定できないだろう。 そういう一部のゲームのせいで、他のゲームまで攻撃の対象になる方がつまらない。 んっ? なんか、むかしエロゲーをコンシューマーに入れるべきかが問題になっていたときの反対派の意見みたいだな、こりゃ。(私も反対派だから別にイイんだけど) 意見を変えようか。 ゲームに描けないことなんか無いんだ、という立場に立てば、あらゆるものは許容されるべきであると言えるかもしれない。 ただし、表現することのリスクを何かで担保することが条件である。 私なんかは、例えば「28禁」なんてレーティングを作ってやったらいいと思う。 これは私の経験だけども、自分で自分のことを考えられるようになったなあ、と感じたのは27か28の時だったな。 もちろん個人差があるから、「28」という数字には正当性はないけどね。 ただ、「18禁」ってのも変な気がするんだ。 「18禁」の「18」には正当性があるのか? 性的なものに関していえば「18」は正当性があるとも言える。 日本では18歳になれば男性は結婚できるわけだから。 ただヴァイオレンスに関しては、「18」に正当性があるとは言えないんじゃないか。 ヴァイオレンスへの衝動っていうのは先天的に人間の中にあるものだ、という気が私はする。 人間って何らかの衝動を抑え込もうとしたときに、失うものを考えるんだけど、失うものを認識できないと抑え込む力にならない。 18歳のときって、失うものを認識できてたかなあ。 まあ、「28禁」は極端にしても、「20禁」とか「22禁」とかっていうレーティングがあってもいいんじゃないかな。 18歳の時なんか、何にも考えてなかったべ。 考えてるつもりではあったけど。 問題が起こる前に、日本でも手を打っておいた方がゲームの世界にとってはいいんじゃないのか、と私は思っている。 「18」を変えた方が何かしら手を打ったという感じはするよね。 <訂正済 2004_08_03> 加害少年 14歳→17歳 <追加 2005_06_09> 神奈川県の青少年保護育成条例の記事を読んでいたら、無性にCERO(特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)に意見を送りたくなった。 途中まで書いたのだが、どうせ事務のおばちゃんが読んで終わりだな、と思ったら書き上げる意欲がなくなってしまった。 何とか偉い人たちに直接意見を伝える方法はないものだろうか。 |