「24058」という数字は何を意味するのだろうか? 私はこの数字を見たとき、とりあえず自分が『実況パワフルプロ野球 basic版2001』を買いに行こうと思った。 最近、ものすごく忙しいような気がしている。 ほとんど強迫観念のようなもので、実態があるかどうかは疑わしい。 実際なんの成果も上がらぬ毎日である。 とはいえ、さすがにこれ以上新しいゲームに取りかかることは不可能に近く、『実況パワフルプロ野球 basic版2001』の発売に対しては平謝りするしかなかった。 「ごめんね。 もう少し落ち着いたら買うから。」 ところで、「ファミ通.com」ではファミ通よりも一週間早く売り上げ統計が載る。 これ見ちゃったら雑誌を買う意味ないんじゃないか?と思わなくもないのだが、私がどう思おうと載っているものは載っているのである。 そこで「24058」という数字を目にしたのである。 それは『実況パワフルプロ野球 basic版2001』の売り上げ本数であった。 いかに64が売れていないとはいえ、これは少ない。 『パワプロ2000』の時のデータを覚えていないのだが、第一週としてはおそらく3分の1程度だろうと思う。 どうしてかといえば、答は簡単で、サクセスモードがないからである。 64は開発のメインストリームから外れてしまい、サクセスモードを入れてもらえなかったのだ。 (サクセスモードは言わずと知れた選手育成ゲーム) 更に言えば、「サクセスモードがないから売れない」という事実は、もう一つの事実をも示していた。 つまり今までみんなはパワプロのシステムにお金を払っていたのではなく、サクセスモードにお金を払っていたのである。 なんて事だ・・・・。 私は以前「パワプロはファミスタに取って代わった」というようなことを書いたが、実はそうではなかった。 パワプロは野球ゲームのスタンダードと呼べるものになり得ていなかったのか! やはり難しすぎるのかも。 パワプロは対人プレイでも実力が均衡していないと、真の喜びを味わうことは出来ない。 かつて学生達と何度かプレイしたが、実力差がありすぎるので私はハンディを付けて戦ったものだ。 楽しくはあった。 だが、このプレイはどこか冷めている、と自分でも感じていた。 私は64版のパワプロは永遠に続かねばならないと思っていたし、やはり今でも思っている。 少なくとも3Dスティックだけはなんとか存続させたい。 PS2に変換コネクタ経由でもいいから、赤田さんにはなんとかして欲しい。 非公式サポートでもいい。 しかしこの有様では、それもおぼつかないかも・・・。 そう思ったとき、私は『実況パワフルプロ野球 basic版2001』を買いにいかずにはいられなかったのである。 「24058」という数字には、そういう意味があった。 <情報 2001_11_06> ファミ通.comの売り上げ統計は、公表時期を雑誌と合わせることになったようです。 とてもがっかり。 |