衣の会




◆結城紬・織り体験  99年9月19日◆
 結城市にある“紬の里”というところで、織り体験をしてきました。「日本のきものを知る講座」の一環です。まずは結城紬についての復習、そして糸紡ぎの体験。真綿を少しずつ引いていくのですが、引っ張りすぎると切れるし、これが難しいのです。そして、いざり機。これは素人には扱えません。“紬の里”の人が、やって見せてくれました。このあと五目寿司と煮物の昼ご飯をいただいて、実習に移ります。

 この日の生徒さんは13人、機にはいろいろな色の経て糸がかかっているので、それぞれ好きなところに座ります。横糸は自分で選び、“ひ”(すみません、漢字がでなくて。手編に予です)にかけて。指導の人に教えてもらいながら、約30センチほど織ります。ランチョンマットくらいの大きさですが、袋状にかがって小物入れにするつもりだと言う人も居ました。最後に機から外して、はじを結んでフリンジにします。面白いのは、それぞれその時に着ていた服に、作品の色が似ていること。好きな色というのは決まっていて、無意識にそれを選んでいるのでしょうね。

 “紬の里”では、反物も扱っています。手紡ぎ・手くくり・いざり機の“本場結城紬”は、一桁違うという感じですが、高機で織ったものなどはと手の届く範囲。この日みんなの注目を集めたのは、結城紬の帯。更紗調の模様が、織りで入っています。ほかにも、片身替わりに麻の葉模様と松葉模様の入った訪問着とか、蓑虫のみのを貼って模様にした帯などなど。もちろん買わなければいけないなんて事はありません。ただ、いいものをたくさん見ると勉強になりますから。帰りの電車の中では、みなさん楽しそうに作品を見せ合っていました。
糸紡ぎ いざり機
機織り 着物拝見

 


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