賤ヶ岳古戦場

JR北陸本線の木之本駅が最寄り駅になるでしょう。しかし本数が少ないので、電車を利用する際は注意が必要です。さて駅から降りて右手をみると、兜をかぶったポストがまず出迎えてくれます。残念ながら車を利用すると、見ることはできませんが。

目指す賤ヶ岳古戦場まではバスまたはタクシーで賤ヶ岳の麓まで、行くことができます。

ちなみに賤ヶ岳は、天正一〇(1582)年に織田信長の後見を巡って、羽柴秀吉と柴田勝家が争った地です。結果的には羽柴軍が勝利をおさめ、柴田軍は退却を余儀なくされた合戦です。

そこから山頂を目指すのですが、途中までリフトを利用することができます。しかしバスは本数が少ないし、距離的にタクシーに抵抗を感じるのでしたら、思い切って歩いて見ましょう。駅から山頂まででも、一時間かからず(リフトを利用)に到着できます。しかし夏場は避けた方が無難です。
実際に歩いてみたのですが、暑さにダウンしてしまいそうでした。山頂でも飲み物は購入できますが、途中で(コンビニが2件あります)水分補給しながら向かうことをお勧めします。
賤ヶ岳の麓まであるいておよそ30分、リフト乗り場まで来られます。そこでは「賤ヶ岳7本槍」として世間に名の知れた、武将の幟が石段の脇に立っています。

さて片道¥400、往復だとちょっとお得な¥760 のリフトに乗って、いざ山頂へ。ちなみにリフト券は絵はがきとしても仕えるみたいです。登っている途中で後ろを振り返ると、今歩いてきた道が見られますが、高い所が苦手な人は、あまり振り返らないで、前ばかりを見ているべきでしょう。もっとも帰りにリフトを利用する時も同じ様な状況ですが。リフトの終着地に着くと、あとは山頂目指して歩くのみ。およそ10分ほど登っていけば山頂へ到着します。急な所もありちょっときつい上り坂かもしれません。

武者像

山頂へ着くと眼下に余呉湖を見渡せます。ここに立てば賤ヶ岳一帯、および余呉湖はもちろん、奥琵琶湖なども全てを眺める事が出来ます。さらにこの山頂には、合戦に疲れた果てた様に見える武者の像もあります。
天気が良ければ、かなり景色が良いところでしょう。またハイキングコースにも成っている様で、こちらへ来た当日もおばさんグループがお弁当を広げて、食べていました。こう言っている私自身も、余呉湖を眺めながらコンビニのおにぎりを食していました。

さて実際にこの賤ヶ岳には羽柴秀吉はもちろんですが、柴田勝家もここへ陣を張ったわけではありません。ここに陣を張ったのは羽柴方の武将であった桑山重治、それを攻めるは柴田勝政という武将達です。賤ヶ岳を語る際に、必ずでてくる佐久間盛政が中川清秀の陣所を奇襲したのは、賤ヶ岳山頂から余呉湖を眺め、右側の大岩山です。今回は訪れられませんでしたが、ここには中川清秀の墓があるそうです。



アクセス>>JR北陸本線 木之本駅より徒歩60分くらい
所在地 >>滋賀県木之本町