戦国時代に興味がある人も、そうで無い人でも一度は耳にしたことがあるタイトルでは無いでしょうか。光栄時代から「三國志」と並んで看板商品である「信長の野望」。その最新作でシリーズ10作品目「信長の野望・蒼天録」が遂に登場しました。新作が出るたびにそのテーマが暗に掲げられていましたが、今回は戦国時代に象徴的な「下克上」です。区切りの10作品ではじめて、配下武将(正確には城主または軍団長)でプレイも可能になりました。ちなみにはじめて配下の武将が登場したのが、シリーズ3作品目にあたる「戦国郡雄伝」だったと記憶しています。
システム面では今までと大きく変わり、一年が4ターンで終わる様になった。また戦略フェイズと軍略フェイズに別れたのも特徴的。戦略フェイズでは内政を行いつつ、他の勢力との外交を行うことができる。軍略フェイズでは軍隊を侵攻させ、敵対勢力の城を落としたり、敵勢力と野戦を行う事になる。合戦は前作と同様にリアルタイムなのだか、今回のはひと味違っている。とくに野戦だが、一度に投入できる部隊は三隊まで。たとえ自軍に一〇隊いたとしても、残りは予備隊となる。前線の三隊と予備隊を入れ替えを行いながらの合戦は、今まで以上に楽しめまるかも。ただしちょと気になるのが、策戦の威力であるが、この辺はパッチなどで修正してもらいたいものです。
今回の目玉はなんと言っても、「配下武将」で遊べることと、「下克上」の2点でしょうか。また外交面も強化されているので、弱小勢力は強いところに従属したり、逆に無能な者を君主と仰いでいれば独立することも可能。また前作も登場していた、豪族や水軍、忍者といった諸勢力との関係も序盤では必要かも。織田信長で天下不武を目指しても、真田昌幸となり、武田家を天下人に導いても面白いかも。はたまた明智光秀の様に主君を倒して天下を取っても、斎藤道三みたいに主君を乗っ取ってもこれまた楽しいかも。
長い夏休みをもてあましているのなら、これで戦国時代を体験してください。
DATA
ジャンル:歴史シミュレーションゲーム
発 売 元:コーエー ( http://www.gamecity.ne.jp/ )
お 値 段:\11,800
|