NHK大河ドラマ「武田信玄」総集編 DVD

この「武田信玄」は昭和63(1988)年に NHK 大河ドラマで放送された作品の総集編です。ちなみに原作は新田次郎氏の「武田信玄」です。

このドラマは当時、最高視聴率39.2%というとんでもない数字を出しておりました。ちなみにわたしが初めて見た大河ドラマであり、この作品によって今日があるといっても良いかもしれません。

話のすじは武田信玄が、父である信虎を追放して甲斐の国主の座に納まる所から始まります。信濃の豪族等を倒し、その地を平定していき,その先にまっていたのが,越後の上杉謙信との戦い。これが一つのクライマックスとなるでしょう。第四次川中島合戦は丸々1回分の45分を費やしていたと記憶しています。

またキャスティングも好く好感が持てました。主人公の武田信玄には「壬生義士伝」で熱演した中井喜一氏。そのライバルである上杉謙信には「あぶない刑事」でおなじみの柴田挙兵。他にコント赤信号の渡辺正行が「石投げの平三」なる仮想人物として出演するなど話題も豊富に揃えてあった。

西田敏行の山本勘助もしぶく,菅原文太が扮した板垣信方などはまさに重鎮。さらに大井夫人の一言「今宵はここまでにいたしとうござりまする」は、観るモノの耳に残ったはずです。これはその年の流行語大賞に選ばれました。

あらためて見てみると、当時としては合戦シーンなど随分と力を入れたのでしょうが、今となっては驚きは少ないです。総集編であり、多くのシーンはカットされている筈なのですが、川中島の合戦や最終話は、ほぼそのまま入っている感じです。ただ本当に本編だけであり、他の大河ドラマ総集編と共通する事なのですが、特典映像など、何もついておりません。

■DISK-1
◇第一回 父と子
武田晴信(のちの信玄)が初陣を果たすところから、物語ははじまる。やがて父であり、甲斐国主である信虎と反目するようになって行く。そして遂に父を隣国の駿河へ追放し、自らが国主となるのであった。また「おここ」という女性と出会うが、何者かに殺害されてしまう。そしてその女性とうり二つの湖衣姫とであうのであった。

◇第二回 母と子
甲斐以外の国々を見渡せば、駿河には今川氏、相模は北条氏、そして越後には長尾(後の上杉氏)がおり、武田晴信は信濃侵攻を目論んでいた。しかし上田原の合戦において、武田晴信は大敗を喫してしまう。そして大切な二人の重臣をも失ってしまったのであった。さらに湖衣姫、ついで母である大井夫人までもがこの世を去ってしまった。

■DISK-2
◇第三回 川中島血戦
その題名の通り、永禄四年の川中島の合戦の話である。越後から上杉政虎(のちの謙信)が、兵を率いて妻女山へ侵攻。そして武田信玄は軍を川中島へ向け、海津城へ入城。そして甲斐と越後の軍勢との決戦への幕が開かれるのであった。当然のことながら、両大将の一騎打ちも再現されており、見所の一つである。

◇第四回 二重の死
武田信玄の正室三条夫人の子である義信と、側室湖衣姫の子の勝頼を中心とした話の様に思われます。義信は過去に父信玄が行った様に、片腕と頼む飯富兵部と共に謀叛をたくらむが失敗。それに反して勝頼は武田家の跡継ぎとして、頭角を現して行く。そんな息子を持つ信玄自身は、上洛への夢を叶えるべく出陣をする。

■DISK-3
◇第五回 神々のたそがれ
三方原の合戦にて、徳川家康を完膚無きまで叩き、大勝利を得た武田信玄であったが、その時すでに病に冒されていた。上洛する体力を失い、死を察した信玄は、甲斐への帰路につき、傍らに子の勝頼や重臣等をよびよせ最後の言葉を発する。



おもなキャスト

武田信玄・・・中井喜一
上杉謙信・・・柴田恭兵
武田信虎・・・平幹二郎
三条夫人・・・紺野美沙子
湖衣姫・・・・南野陽子
山本勘助・・・西田敏行
板垣信方・・・菅原文太
真田幸隆・・・橋爪功
高坂弾正・・・村上弘明
平三・・・・・渡辺正之
北条氏康・・・杉良太郎
今川義元・・・中村勘九郎
 

DATA
ジャンル:DVD
出 版 元:NHK ソフトウェア ( http://www.nhk-sw.co.jp/index.html )
時   間:395 分
DISC枚数:3 枚
言   語:日本語
音声仕様:ドルビーデジタル
お 値 段:\9,600