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飛騨へ山登り〜丸山へ〜
飛騨へ山登り〜丸山へ〜
2日目
本日はメインイベントである登山が待っている。
早めのチェックアウトをして、途中のコンビニで昼食などを調達したら、いざ奥飛騨へ。
高山からは1時間ほどの道のり。
途中、お世話になった福地温泉などを尻目に、今晩泊まる宿はこのあたりかなど推測しながら向かうは、新穂高ロープウェイ。
晴天に恵まれ登山日よりとなったこの日。
思った以上にロープウェイ乗り場は人が多かったのだが、待つことなく乗車することが出来たのは幸いであった。
二階建てという珍しいロープウェイに揺られながら、標高2156mにある終点「新穂高口駅」までの空中遊覧。
かすかな揺れにも多少の驚きと恐怖を感じながらも、窓越しに見える山並に目を奪われていると、乗車時間を忘れることができる。
登山届けを提出して、いざ出陣。
めざすは「西穂山荘」、そして足をのばして「丸山」だ。
西穂高はこちら
出だしから躓いたのは、子共のぐずりであった。体力的というよりもゴールが見えないもどかしさか。
それなりに登山者が多いからか、この道なりで勾配であればなんとか登れる道であることを確認して安心した。
歩きながらも休憩を挟み、後続から来る登山者を見送りながらも、愉しい空気感を漂わせながら楽しく元気に進む一行。
途中の草花をながめても、なんの種類だか分からず、ありきたりの感想しか持つことが出来ない。
しかし時折木々の隙間より見せる、山容については疲れを取り除く栄養素となり、先を急く気持ちを持たせてくれた。
名前は知らないが山の景色や、森の清涼感を味わいながら暑さにめげずに道を歩む。
下山者の人たちより心のこもったエールにも助けられ、時間を要しながらもなんとか「西穂山荘」へ到着。
予想時間を少々、超過してしまったが、昼食を摂りつつ休憩。
満足感に浸りながらも、ジェットボイルを持参してコーヒーでも飲みたい気分にさせられる。
さてこれより先、「丸山」を目指すのだが、たいした距離では無いと聞く。
しかし見上げる先は大小の岩が散見される。
今までとは雰囲気が違っているが、チャレンジしなければここまで来た意味が無い。
照りつける日差しに見守られながら、先を目指すのであるが、ここまで登ってきた時に今までと違う景色に気がついた。
どの方角に目を向けても、そこには「絵はがき」に描かれてそうな景色ばかり。
上高地を眺めてみる
眼下にまだ未知の地である「上高地」があり、「焼岳」噴火で出来たという「大正池」も確認することが出来る。
そうえばこの「西穂山荘」辺りより、「上高地」へ下山するルートが存在するとか。
言葉にできない興奮を抑えつつ、行けるであろう「丸山」へ向かった。
これから先はいままでとは一変する景色となる。
森の中の道を歩んできたが、今度は岩場を道を抜けなければならない。
それは高低のある段差を登ったり、足場を探しながら歩むため、それなりの経験値が必要となる行路だろう。
それでもなんとか登り切り、目的地としていた地となる「丸山」に到着だ。
丸山からの景色
ここまで来れば疲れなど吹っ飛ぶ。
このまましばらく風に当たりながら、四方に広がるパノラマの景色を堪能していたいと思うのは、ここに辿り着いた者の特権だろう。
実際に多くの人が記念写真を撮りながら、景色を楽しんでいる様に思えた。
かるく納得をしつつも、これ以上先へ向かうにはさらに重装備が必要となり、また体力も技術も不足している我々にとっては無理。
ただこの景色の中へ踏み込んでしまうと、次を目指したくなるもの。
そこは別世界であろうと想像はできるが、踏み込むことが許される地であるのであれ行ってみたいものだ。
さて温泉、温泉とつぶやきながら下山していったのであった。