2004年 西湖〜洞窟巡り〜

洞窟といえばコウモリがつきものである。昔「水曜スペシャル川口浩探検隊」で、洞窟を探検しているのを視聴し、様々な生き物にであう事をしった。その代表格がやはりコウモリではないでしょうか。 でも実際に洞窟でコウモリなど目にしたことが無い、というよりも洞窟にあまり足を踏み入れた事が無いというのが正直なところです。

それを同時に味わえそうなのが、「西湖コウモリ穴」というわけです。

富士山の麓には5つの湖が存在しています。山中湖、河口湖、西湖、本栖湖、精進湖の五つを総称した呼び名です。

さてムシムシしていた季節、涼しい所を求めて富士山麓へドライブ。中央自動車道を利用して、河口湖I.Cを降り「富士パノラマライン」こと国道139号線を西に、そして目指すは国の天然記念物に指定された「鳴沢氷穴」。

「鳴沢氷穴」とは今から1100年以上も前に富士山の噴火でできた、岩窟洞窟であるらしい。地下21メートルにできた洞窟だとか。

国道139号線を走っていれば、場所を指し示す看板が目にとまるので、迷うこと無く左折して行けば、そこは紛れもなく「鳴沢氷穴」の駐車場。スペースも確保されているので、駐車の場所に困ることは無かった。

この洞窟は手すりもあり、また足下も階段なども整備されており、自然のままで残っているとは言い難い。ただ一歩踏み込んだだけで、その冷気を味わうことができます。わずか数メートルで夏の暑さを忘れさせてくれるくらい。それもそのはず、奥に進めば天然氷を目にすることができます。氷柱にはちょっと驚きます。でも一言でいえば寒いです。江戸時代にはここにある氷が、江戸のお殿様への献上品にもなっていたとか。驚きです。

ちなみに所要時間はおよそ20分くらいでしょうか。

この「鳴沢氷穴」から「富岳風穴」というところへも徒歩で行くことができます。しかし運動不足を自認している者はきっと車でそこまで移動するはずです。

車での移動距離は5〜10分たらずでしょうか。

「富岳風穴」も「鳴沢氷穴」と同様に天然の冷蔵庫といったところです。一番奥には昭和初期まで蚕の卵を保管していた所らしいです。こちらも氷柱が観られるので、暑い盛りに訪れた際にはその暑さを忘れさせてくれます。また一部は天井が低いので、注意しましょう。

この風穴の駐車場前に気になる案内板が。それが指していたのが「西湖コウモリ穴」であった。どんなものなのか?コウモリが生息している洞窟を探検するのか?などとちょっと期待しながら、コウモリ穴を目指した。

先ほどの「富岳風穴」から車で5分くらいの所に、それはひっそりとありました。途中には「竜宮洞穴」なるものもあったが、今回は素通り。

行ってみて驚いたのが、前の「鳴沢氷穴」、「富岳風穴」とは違い、入場口の所でヘルメットを渡されるところ。そんな装備が必須な洞窟ってどんな所なの?と思ってしまうほど。

洞窟へはちょっと歩いて行く必要がある。富士の樹海を彷徨うように自然を楽しみながら、そして洞窟の入り口へ。先に訪れた2つの洞窟とは違って、こちらはそれほど気温は低くない。冬でも温暖だというので、コウモリが冬を越すために住み着いたとか。しかし年々コウモリが減り続けているらしいです。

「コウモリ穴」の洞窟は自然のままの洞窟です。足下は溶岩が冷えて固まった地形であり、また腰をかがめないと頭を打つほど低い天井。やはりヘルメットは必須の様です。溶岩の鍾乳石や溶岩棚などを目にできます。さらに凹凸が繰り出す縞模様の溶岩、縄状溶岩は観て驚いてしまいます。

ちなみにコウモリは洞窟奥の保護区に生息している様で、こちらへは立ち入り禁止。ただ朝夕などは洞窟を出入りするコウモリに出会うこともあるらしいです。

コウモリには出会えなかったが、洞窟探検という童心に一瞬でも帰れる「西湖コウモリ穴」でした。


- Drive & Travel -