2004年 秋の角館武家屋敷巡り

桜の似合う武家屋敷といえば、やはり角館である。 今回は桜とは正反対の紅葉の季節に、武家屋敷巡りに訪問した。

東京からは新幹線こまち号を利用すれば、3時間ほどでその身を秋田まで運んでくれる便利な時代である。

家を出てから東京駅まで、そして新幹線に乗っても外は雨。曇り空になったかと思えば田沢湖近辺まで来て、また雨が降っている。ガイドブックによれば秋田県地方は11月のほとんどは、どんより曇り空。晴れる日がまれなんだとか。

そんな気を落として角館までゆくと、そこは雨はやんでいるし、陽も差していた。普段の行いが良いからなのか。

角館の武家屋敷はJR角館駅から歩いて15分ほど行った先にある。歩いても十分の距離であった。

通りの名前を覚えていないのですが、メイン通りとでもいうのでしょうか。道の両側が木の塀になっており、その塀の内には旧家が何軒か目に入ります。

ちょうど紅葉も良く色づいており、武家屋敷の景観をいっそう引き立てている様でもありました。

各武家屋敷は同じように見えて、実際には違った雰囲気です。

また武家屋敷には無料で見学できるところや、有料の所もある様です。また家屋の中まで入れるところや、外観だけ見て愉しむ屋敷など様々です。

まず見ておかなくては成らないのが、青柳家と石黒家。この両家を見学すれば、武家屋敷散策の半分は終わった様な気がいたします。

まずは青柳家を拝見。 ここでしか見られないもの。とうたっているだけはあります。古くは戦国時代の鎧から、近代化まっさかりの日本の生活用具などまで。時代も物品も幅広く見学ができます。さらに極めつけは、幕末志士等の集合写真。ここには桂小五郎や坂本龍馬はもちろん、なんと西郷隆盛までもが写っているとか。写真の真相はともかく、こういった幕末時の異色写真も展示してあります。

そして石黒家を拝見 現存している武家屋敷の中では、もっとも古い住宅だそうです。座敷に入り中を見学することも可能でした。こちらの奥には住人が居ると聞いた気がします。ここの目玉は欄間に刻まれた亀の絵柄でしょう。欄間には亀の絵が彫られており、さらに光を通すとその先でも亀が浮かび上がってくるというもの。訪れた者をいっそう愉しませてくれる仕組みでした。

他にも小田野家や河原田家、松本家など見学できる武家屋敷が軒を並べているので、そちらものぞいてみてください。

ただ広範囲にわたっており、見学時間もそれなりにかかります。散策前に荷物は宿泊先などに預けるのが正解でしょう。散策は最低限の荷物の方がベストです。


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