魚野川 2009.6.14 

「6月というとアユ解禁のため多くの川が釣り師であふれるが、魚野川の解禁日は例年7月上旬。6月にツーリングがしたい人は、ぜひ魚野川へ!」、「ちょっとしんどいが、首都圏からの日帰りツアーも可能」という『全国リバーツーリング55マップ』(山と渓谷社)の記述に誘われ、魚野川へ出かけてきました。

魚野川は、新潟県と群馬県の境、谷川岳に源を発し、湯沢、六日町、魚沼をへて、川口にて信濃川に合流する、延長69.5キロメートルの清流です。

早朝東京を発ち、関越自動車道をひた走り、午前7時少し前、六日町駅までたどり着いてみるとあいにくの雨。国境の関越トンネルを抜けると劇的に晴れているという期待はむなしく崩れ去りました。冷たい雨の中くぼっちと二人、肩をすぼめ防寒もかねて雨合羽を着込む。カヌーをするのに支障となるような雨ではありませんが、途中の渋川、沼田あたりが半端じゃない豪雨だったことを思うと、「あの雨が北に移動したら大変なことになる」って、不安が頭をよぎります。「少しでも不安を感じたときは中止すべし」と日頃から心がけていることでもあり、せっかくここまで来たという未練を断ち切り、カヌー中止を決断しました。

で、ここからは気持ちを入れ替え、次回訪れたときのための下見と、「天地人 上杉景勝と直江兼続を訪ねるツアー」とした散策をすることにしました。

 

スタート予定地 六日町大橋
六日町駅から徒歩5分で到着。車を置く場所もあり、スタート地としては絶好のロケーション。
欄干に「愛」の兜 上流側 下流側

 

坂戸城跡
六日町大橋から歩いて10分。上杉景勝、直江兼続ゆいかりの坂戸城跡へ。時刻はまだ7時すぎ。朝早くから
この地を訪れている人もあり、みなさんすれ違うときに「おはようございます」と声をかけてきてくれます。

 

 

雲洞庵
幼い日々、喜平次(景勝)や与六(兼続)たちが修行をしたお寺です。
約1300年前、藤原鎌足の孫、藤原房前。その母である尼僧が、山より湧き出る霊泉で、沢山の
人命を救い、庵をあんだことに縁起し、越後一の寺、日本一の庵寺とも呼ばれています。
当時、南魚沼地方は藤原家に荘園として与えられていました。
六日町大橋から車で10分です。拝観は午前9時からなので、早く着いた我々は、約15分間、
バスで乗り付けた大勢の観光客といっしょに、小雨降りしきる中を待機していました。

雲洞庵公式ホームページへのリンク

長生きの水  
雲洞庵の本堂内で、1300年涸れることなく湧きでています。
藤原房前が、「これこそ母の形見」と感激し命名したと言われています。

 

カヌーの難所 八海橋の瀬  
 2級。本コース最大の難所。橋脚下に消波ブロックが敷き詰められ、通過可能ルートが制限されている。右岸側から
 3番目と4番目の橋脚の間が、通過可能ルート(55マップから引用)
上流側    
向こう側、3番目と4番目の橋脚の間がルート 3番目の橋脚付近から カヌーがやってきた!
下流側    
  4番目の橋脚付近から 左側をまっすぐ

 

参考になると思い、勝ってながら掲載させていただきました。心当たりのある方、ぜひご連絡ください

 

浦佐大橋    

     
当初、ゴール地点にしようと思っていた浦佐大橋の下にやってきました。雨も上がったので、ラーメン食べて、
コーヒー入れてひといき。川原で瀬音を聞きながらのんびりしていると、次第に心が満たされてきます。
八海橋でみかけたカヌーの通過も見届けて、もう満腹。自らカヌーで下ってきた気になってきました。

 

滝谷の清水(たきやのしみず)    
浦佐大橋から車で10分ほどいくと、新潟県名水百選に指定されている大前神社(おおさきじんじゃ)の
滝谷の清水があります。龍の口から迸る冷たい水。苔むした龍の顔は、髭を蓄えているようで渋い。

 

もう一度、必ずカヌーに来るぞ

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