水干〜多摩川 始まりのひとしずく 2018.8.12

奥多摩の山々に源を発し、東京湾に注ぐ多摩川138キロの流れ。その最初の一滴といわれる『水干』を、息子と二人で訪ねてきました。

奥多摩湖北岸の国道411号線を西へ西へとひたすら車を走らせ、東京都から山梨県に入り、山深くなったところで右折。キャンプ場が点在する一ノ瀬高原の細い道を進み、登山口である中島川口に到着。曇り空の下9時10分スタート。笠取山の山頂直下、標高1865メートル地点にある水干を目指します。標高差約500メートルは、まさしく登山です。水分、簡易食糧など準備万端ですが、ただ一つ雨具の用意がないのが気がかりです。途中で雨が降るようだと引き返すことを約束しての出発です。

 

 

 

9:14 中島川口スタート


登山道は、次第に道路から離れていきます。

木の根元に横たえられた苔むした丸太が
印象的です。

最初の道標。まだまだこれからです。

 

10:20 黒エンジュでひと休み


ここからは等高線に沿うようなルートになり、
いくつかの沢を越えていきます。


沢には丸太を組み合わせた橋が架けられています。滑りやすいので注意しよう!

 

 


目指す水干が見えてきました。

11:05 水干到着


水干は乾燥した印象で、がっかりしかけたのですが、大きな勘違いでした。腰を据えて落ち着いて見てみると、しずくが静かに滴り落ちてきます。
多摩川はここからは始まるんだと、時のたつのを忘れ、しずくを眺め続けました。


YouTube動画

 

11:55 笠取山登頂
水干を訪ねたことで私の目的は遂げられたので、下山しようと思っていたのですが、「ここまで来たら行くべきでしょう」と息子に促され、笠取山の頂を目指すことになりました。急坂を登ること約20分で、標高1953メートル笠取山山頂にたどり着きました。

 

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