東京都により選出された「東京の名水57選」を中心に訪ねました。

御神水(帝釈天) 葛飾区

柴又は帝釈天の境内に沸く御神水。
映画『男はつらいよ』シリーズの寅さんの名台詞
「帝釈天に産湯をつかり」、そう、寅さんが産湯に
つかったとされる湧水ともいわれています。

   
関口芭蕉庵 文京区  東京の名湧水57選
約15メートル段差の崖下からの水が、石鉢に注ぎます。
この地は、江戸時代の俳人松尾芭蕉が、延宝5年から延宝8年
(1677〜1680)まで住んだといわれており、芭蕉の木像を祀る
芭蕉堂や、芭蕉の句碑などが建てられています。

庭園の中ほどにある瓢箪池を眺めていると、芭蕉も同じように
ここに立ったことだとう、古に思いをはせました。
   
柳の井戸 港区  東京の名湧水57選
港区元麻布にあるの柳の井戸。自然に地下から湧き出る
清水です。その昔、弘法大師が手に持った錫杖を地面に
突き立てたところ、たちまち噴出したとも言われています。

関東大震災や、空襲による大火災の際には、良質な水が、
人々の困苦を救いました。

今も大きな柳の木の下で、静かに湧き出し続けています。
   
大井の水神社 品川区区
JR大井町駅から線路に沿って続く水神公園のその先に、
水神社にはあります。湧き水は柳の水とも呼ばれ、歯痛を止める
ご利益があったとも伝えられています。

台地の末端から湧き出す清水は、古来飲み水や農業用水として
利用されてきました。現在はポンプで汲み上げられていますが、
しっかりと管理されています。

すぐ近くに大森貝塚遺跡もありますので、併せて散策することが
できます。
   
赤羽自然観察公園 北区  東京の名湧水57選
元陸上自衛隊駐屯地跡地に、平成11年に開園した公園です。
雑木林の中で、静かに湧き出す湧水を見ることができます。

園内には湧水を引き入れた田んぼが作られており、古民家も
移築されてきており、人々の憩いの場となっています。
   

等々力渓谷・等々力不動尊 世田谷区  東京の名湧水57選

23区内唯一、深く刻まれた渓谷を成す等々力渓谷。
約1キロほどの渓谷沿いには遊歩道が整備され、
森林浴を楽しむことが出来ます。

そんな渓谷の中ほどに、不動の滝があります。
今から八百数十年の昔、興教大師が断崖の中腹
に、錫杖を振って穿つと、霊泉がほとばしり出て、
瀧を成したとされています。

   
神明の森みつ池 世田谷区  
神明の森みつ池は世田谷区の特別保護区に指定され、
フェンスで全体が囲われているため、その姿を目にする
ことはできませんが、外に流れ出す水音が、豊かな湧水
を感じさせてくれます。

中に入ることが出来ないため、東京名湧水57選には
選ばれていませんが、『公開に制限がある湧水4箇所
の一つとして、紹介されています。
   
成城三丁目緑地 世田谷区  
  OKスーパー成城店のすぐ裏に、木々が生い茂る鬱蒼とした崖があります。
そこが成城三丁目緑地です。緑地に入るとると、整備された水路の左端から湧出。
また、右手のゆるやかな斜面からは、しわじわと染み出して、すぐに小さな川流れとなります。
さらに森の中の遊歩道を奥に進むと、くぼ地を渡す小さな木橋「清水橋」が現れます。緑濃い
くぼ地の端にも湧水が確認できます。とても気持ちいい緑地です。
   

清正井(きよまさのいど) 渋谷区  東京の名湧水57選

明治神宮の杜の中にある明治神宮御苑。
その中で湧き出す湧水です。
約400年前、名将加藤清正が掘ったとされる井戸で、
一年中、絶えることなく清水が湧き出しています。

訪れたのは、厳しく冷え込んだ2月の朝。
そっと手を浸してみると、冷たい感じはなく
柔らかな感じがしました。

   

おとめ山公園 新宿区  東京の名湧水57選

「おとめ山」は、江戸時代、この地が将軍家の狩猟地で
あったために、立ち入り禁止「御留山」であったことに
由来しているといわれています。

湧き出した水は、すぐに大きな池に蓄えられたのち、
ゆっくりと園内を流れ下り、園内の「ホタル舎」を潤します。

道路を渡った東側にも公園は続きます。多くの鯉が泳ぐ
弁天池。その真ん中に、同心円の波紋を発見。下から
水が噴出しているようですが、それが自然のものか、
人為的なものなのかは、確認できませんでした。
   
目黒不動尊 目黒区  東京の名湧水57選
約1200年前の大同3年(西暦808年)に慈覚大師により
創建されたと伝えられる歴史あるお寺。

その境内に「独鈷(どっこ)の滝」と呼ばれる湧水があり、崖に
埋め込まれた龍の口から、清冽な水が勢い良く溢れ出して
います。

ここに設置されている水舩などには、天和、天明、元禄などと
いった江戸時代の元号が刻まれています。
古より愛され大切にされてきた、貴重な遺産です。

   
一二郎池(東大駒場) 目黒区
東大駒場キャンパス内にある湧水です。谷頭タイプの湧水で、
キャンパスの東の端に、南北に彫刻刀で掘りぬいたような谷間の
北の端から湧き出した湧水は、たちまち大きな池となります。

日曜日だったので、子供たちが橋の上からザリガニ釣りを楽しん
でいました。底を歩くたくさんの赤いザリガニが、岸からもよく見え
みんな大漁のようでした。

同じ東大の駒場キャンパスにある三四郎池たいして、一二郎池と
呼ばれるようになったそうです。
   
清水窪弁才天 大田区  東京の名湧水57選
この弁才天社は、約300年前に、この地にこもる霊気を感じて
祀られたものです。現在は住宅地の真ん中となっていますが、
当時は鬱蒼とした杉の森で、昼間でも天日を見ることができない
ぎらいに茂っていたそうです。

湧き出す清水は、どんな旱天でも今日まで絶えることがないそう
です。地形としては、大昔の海の名残だそうです。

   
田園調布せせらぎ公園 大田区  東京の名湧水57選
東急多摩川駅のすぐそばにある公園で湧く湧水です。
公園の北の端と南の端に、それぞれ第1湧水池と第2湧水池が
あります。訪れた日曜日の午後は、子供たちがザリガニつりを
楽しんでいました。

多摩川駅をはさんだ反対側の多摩川台公園の高台上には、
調布浄水場の跡があります。足下を流れる多摩川の水をここに
くみ上げ、地域の飲み水を供給していました。
多摩川を見下ろすと、河川敷に旧巨人軍多摩川グランドです。

   

貫井神社 小金井市  東京の名湧水57選

天正15年(1590年)に創建された貫井神社。
その本殿西側の岩の間から、豊富に湧出しています。

この水を使って、大正時代には水泳プールが造られた
そうです。

また、小金井という地名は、「黄金に値する豊富な水が
出る」黄金井が変じたものといわれ、この湧水こそが
黄金井だという説もあるそうです。

   

滄浪泉園(そうろうせんえん) 小金井市  東京の名湧水57選


園内の水琴窟

水琴窟の音色

旧波多野邸別荘の庭園が保存されたものです。
樹木が鬱蒼と生い茂る園内は、昼なお薄暗く、古の
武蔵野の森を感じさせてくれます。すぐそばに、多くの
車が行き交う大通りがあることなど感じさせない、まさに
別世界です。

園内の坂道を下ると広い池が現れます。その縁を
たどり北側に進むと、ちょうどハケ(国分寺崖線)下から
湧水が湧き出しています。

丸く掘りぬかれた水溜めの中には、赤く大きなザリガニ
が1匹。そのまわりにザリガニのハサミが、二つ三つと
落ちていました。
帰りに受付の方にお聞きしたところ、
きれいな水に集まったザリガニを、亀が食べに来るの
ですが、硬いハサミだけ食べ残されるのだそうです。

園内には水琴窟もあり、耳を済ませると、引き締まった
素敵な音が聞こえました。

   
はけの森美術館 小金井市  東京の名湧水57選
大岡昇平の小説「武蔵野夫人」も舞台になった場所で、
当時(昭和25年)の情景を今も変わりなく伝えています。

美術館の裏手に広がる緑地の真ん中の池に設けられた
石の枠の中から、こんこんと水が湧き上がってくるさまは
見ごたえがあります。

緑地内には自由に入ることができ、売店、喫茶コーナー
もあり、とっても居心地がいいです。

   

新次郎池 国分寺市  東京の名湧水57選

東京経済大学の構内に湧く湧水です。
池を囲むように5箇所から水か湧出しています。以前は
わさび田として利用されていたそうです。

池をぐるりと一回り歩いてみると、確かに5箇所、
湧出量にそれぞれ差はありましたが、

新次郎池という名前ですが、この池を整備した当時の、
大学の学長さんの名前から、こう呼ばれるようになった
そうです。

 

お鷹の道/真姿の池湧水群 国分寺市  東京の名湧水57選

大昔、多摩川の浸食によってできたハケと呼ば
れる崖の下から湧き出しています。

訪れたときは4名の先客が水汲み中。私も思わず
両手ですくいごくりと一飲み。とってもやわらかで
おいしい水でした。
洗った大根がとっても印象的。暮らしの身近にあり
大切にされているって実感しました。

   
姿見の池 国分寺市  東京の名湧水57選
JR中央線の北側で西国分寺駅の少し東側にあります。
その名の由来は、鎌倉時代、少し北側にある恋ヶ窪宿の
女性が、朝な夕なに自らの姿を映して見ていたからという
言い伝えです。

一度は埋め立てられてしまいましたが、東京都の井戸・
湧水復活再生事業により、昔の池をイメージして整備され
ました。現在は、近くを走るJR武蔵野線のトンネル内の
余剰水が引き込まれているそうです。

   
野川水源の湧水(日立中央研究所) 国分寺市
日立中央研究所内にある湧水で、ここから野川が始まります。
湧出した水は大池に蓄えられた後、JR中央線の下に掘られた
トンネルを抜け、野川20.2キロの旅が始まります。

企業の施設であり、普段は立ち入ることができませんが、年2回
春と秋に一般に公開されています。訪れたのは春の公開日。
園内の桜が満開で、大勢の人が繰り出し、特設の売店が立ち
並び、とっても賑やかでした。

公開日をよく調べて出かけよう。
   
殿ヶ谷戸庭園 国分寺市  東京の名湧水57選
JR国分寺駅の南側、徒歩2分のところにありあります。
ハケ下の湧水源からは、平均して1分間に約37リットル
が湧出し、たちまち次郎弁天池となります。

戦前は、三菱財閥の岩崎家の別荘として利用されて
いたこともあるそうです。そういえば、所々に三菱のマーク
が残っていました。

   

お茶の水(井の頭公園) 武蔵野市

井の頭公園内にわく湧水です。
その昔、狩に訪れた徳川家康が、この湧水の良質
を愛し、良く茶をたてたことから、「お茶の水」と
呼ばれています。

   

野川公園 三鷹市  東京の名湧水57選

返還されたアメリカ軍のゴルフ場。その面影を残す
緑豊かな野川公園。その北の端、野川を渡った先に、
豊富な水量を誇る湧水があります。

梅雨時のこの日は水源が2箇所。どちらからも、
勢いよく水が湧き出し、たちまち小さな川となります。

何度か真夏に訪れましたが、その際は左の写真1箇所
からだけしか湧出していませんでした。
2箇所からの湧出をみることができて、得した気分です。

   

ママ下湧水群 国立市  東京の名湧水57選

多摩川によって刻まれた青柳段丘。その崖の下から
湧き出すママ下湧水。
この地方では、段丘の崖を「まま」と呼ぶことから、
その下から湧き出す地下水ということで、このような
名前で呼ばれています。

昭和の初期までは、豊富な水を利用して、わさびが
造られていたそうです。

   

常盤の清水(谷保天満宮) 国立市  東京の名湧水57選

谷保天満宮にある常盤の清水。ハケ下に湧きます。
清水の中ではたくさんの魚が暮らしている。
清水の中ほどの一角に、たくさんの魚が身を寄せて
いるところがありました。ちょうど、ここの真下から
清水が湧き出しているのかもしれません。

   

矢川緑地 立川市  東京の名湧水57選

住宅地から続く、なだらかな斜面が、平らになる境目。
ここがハケ下の湧水点。いつもの崖ではありません。

降り積もった落ち葉の間から、静かにしみだし、すぐ
下の池まで、ほんの数十センチのかわいく流れと
なります。

あたりは矢川緑地保全地域に指定され、たくさんの
木々が森をなし、その中でたくさんの花が咲き、さまざま
な鳥が歌う、とても落ち着いた憩いの場でした。

   
根川 立川市    
立川市の南部、北西方向から流れてくる残堀川が多摩と合流
する直前、ほんの数十メートル離れた湧水口から始まる根川。
残堀川と接続された時期もありましたが、昭和47年の改修で
再び、別々の川となっております。

湧水口から続く川に沿って、根川緑道が整備され、人々の
憩いの場となっています。途中の大池では、カルガモやコサギ、
カワセミも見られ、とっても居心地がよかったです。
   

諏訪神社 昭島市  東京の名湧水57選

諏訪神社があるのは昭島市宮沢町。宮沢という地名は
平安時代に創建された諏訪神社と、この豊かな清水に
由来します。

神社の西側は交通量の多い、諏訪松中通となりますが、
道路わきの歩道には、大きな看板もあり、迷わずに
いけます。
          

   

深大寺不動の滝 調布市  東京の名湧水57選

「深大寺そば」で名高い深大寺。そばの名所は、水が
豊かである証。潤いを求めて、多くの人が訪ねて来、
観光地の賑わいです。

明治の時代から使用されていた湧水で、修験道を
修める道場なっており、多くの修験者が滝に打たれて
修行をしたそうです。

   
調布市野草園 調布市    
国分寺崖線から北側に削り込まれた渓谷の東側に
設けられた野草園中および周辺に湧く湧水です。
渓谷はこの先、都立農業高校神代農場の湧水、
青渭神社へと続いていきます。

野草園では約300種の野草を見ることができ、
6月にはホタル鑑賞会も開かれます。

   
深の水 調布市
野川沿いにある、深大にぎわいの里 調布卸売センターで、
水汲み場が目に留まりました。

地下66メートルより汲み上げられる井戸水”深の水”です。
野川散歩がてら、卸売りセンターでの買い物がてら、楽しめます。

 深大にぎわいの里 調布卸売センター

   
泉龍寺弁財天池 狛江市
小田急線狛江駅北口を出て、すぐ左手に隣接する緑地内に
狛江市史跡でもある龍泉寺弁財天池はあります。

奈良時代に行われた雨乞いで、竜神が現れ雨を降らし水が湧き
出したと伝えられ、この地「和泉」という地名は、この池からうまれ
たものと推定されています。

一度は涸れてしまいましたが、昭和48年に史跡に指定され、
復元工事が行われました。
   

西府町湧水 府中市  東京の名湧水57選

府中崖線のハケ下から湧き出す湧水です。
小さな静かな湧水ですが、涸れることはないそうです。
耳をすませて、ぴちぴちという水音に集中。目を閉じて
心地よさに浸ります。

すぐ下の杭で仕切られた小さな池には、たくさんの
鯉が泳いでいて、ちょっとびっくりしました。

   

穴澤天神社 稲城市  東京の名湧水57選

多摩丘陵の中ほどに鎮座する穴澤天神社。その眼下
鎮守の森の崖下から御神水は湧き出します。

水汲み場になっており、訪れた日は雨模様でしたが、
たくさんのペットボトルをもったおじさんの姿も
見られました。無病息災と長寿が祈念されてます。

   

威光寺 稲城市  東京の名湧水57選

威光寺の湧水は、境内にある弁天洞窟の回廊脇に
しみ出しています。
洞窟内には明かりがなく、受付で渡されたろうそくの
灯りをたよりに進みます。
中では大蛇の彫刻がお待ちかね。ちょっとどきどきの
湧水めぐりとなりました。

   
桜ヶ丘公園 多摩市    
東京都多摩市にある都立桜ヶ丘公園は、明治天皇が
多摩川にうさぎ狩りや鮎漁に訪れたことを記念して、昭和5年
に建てられた旧多摩聖蹟記念館を中心に、多摩丘陵の自然を
体験できるよう造られた緑豊かな公園です。

公園の中ほど、大谷戸の谷の入り口近くに湧水が湧き出して
います。ウォーキングで訪れた際に見つけた湧水。出会いの
喜び、ひとしおでした。
   

黒川湧水 日野市  東京の名湧水57選

日野台地と浅川の段丘に沿った、約600メートルに
わたる帯状の黒川清流公園。木々に覆われたハケ
下にいくつもの湧水があります。20〜30メートル間隔、
湧水からまっすぐに伸びてきた小さな流れは、
黒川にほぼ垂直に注ぎます。
水量豊富。市民の憩う素敵な空間です。

   

中央図書館下湧水 日野市  東京の名湧水57選

約30メートルほどに亘り、崖を守るように打ち込まれた
杭の下をくぐり、あちこちから豊富な水を湧出する湧水。
その名の通り、崖の上には日野市中央図書館が建って
います。

毎秒17リットルという豊富な水量を誇ります。

   

南沢緑地 東久留米市  東京の名湧水57選

「東京名湧水57選」に加え、「平成の名水百選」にも
選出されました。
豊富な水量を誇る清冽な流れは見応えあり、多くの人
が訪れていました。緑地を流れる落合川は「いこいの
水辺」へと続き、市民に愛され、大切にされてきたことを
肌に感じます。

隣接する東京都水道局給水所で汲み上げられた地下
水は、市内の水道水の一部として利用されています。

映画『河童のクゥと夏休み』にも登場しているよ!

   

竹林公園(ちくりんこうえん) 東久留米市  東京の名湧水57選

約2000本という竹の生い茂る竹林公園。新東京百景
にも選ばれています。もちろん竹以外の樹木も豊富で、
保全緑地となっています。

鬱蒼と竹が茂る斜面の下、大きな石の間から静かに
水が湧き出し、小さな流れとなり、落合川に注ぎます。

   
まいまいず井戸 羽村市  
湧水ではありません。人の手によって掘りぬかれた井戸
ですが、水にまつわる貴重な文化遺産であり、あえて
取り上げました。

拝島丘陵上の平らな地面に、直径16メートル、深さ4.3
メートルのすり鉢状の穴を掘り、渦巻きのような通路がつけ
られています。その通路がかたつむりのようなので、まいま
いず(かたつむり)井戸との名がつけられています。

すり鉢のそこから、更に5.9メートルの井戸が掘りぬかれ
ようやく水面に達します。
   
清岩院 福生市  東京の名湧水57選
数箇所の湧水が集められた、本堂前の池の水はとても
清らかです。

秋の澄み渡る青空が透明な水面に映り、木々の紅い葉が
引き立ち、心が洗われます。

すぐそばの段丘の上には玉川上水が走る、
水豊かなところです。
   

岩清水(小澤酒造) 青梅市  東京の名湧水57選

名水百選「御岳渓流」の一角をなす岩清水。澤乃井の
小澤酒造内の洞窟からの湧水は、仕込み水として
利用されています。

一日4回、酒造見学も開催されています。この時が、
真の岩清水を体験するチャンス。日程を確認して
予約しよう!
 小澤酒造株式会社


御岳渓流を散策したあと、澤乃井園清流ガーデンで
一休み。グイッと一杯、岩清水でのどを潤す。至福の
ひと時です。もちろん清酒もうまいよ。

   
二宮神社 あきる野市  東京の名湧水57選
二宮神社は秋留台地の東端に立地します。その先は崖となり、
湧水池は崖の下にあります。

澄み切った水の中をゆっくり泳ぐ鯉も、水面に浮かぶ水鳥も、
まるで宙に浮いているようで、池の底にくっきりと影を落として
います。
   
八雲神社 あきる野市  東京の名湧水57選
JR東秋留駅から南側へ、だらだらと続くゆるい坂を下って行き
八雲神社に到着。

お社の東側が広い境内となっていて、その東の端に赤い柵で
囲われた湧水池があります。池の真ん中、深く掘り込まれた
ところから水が湧き出しています。

透明な水をゆっくりと泳ぐ鯉たちを、柵越しにのんびり眺める。
至福のひと時でした。
   
白滝神社 あきる野市    
秋留台地の山肌に、鋭利な彫刻等で削り取られたような
小さく深い谷。その中ほど、降り積もった落ち葉の中から
豊富な水が湧き出し、たちまち小さな滝となります。
以前はこの滝を使い、滝行も行われていたそうです。

この辺りまで来ると山も深くなり、段丘をつなぐ崖が、大きく
深くなっているのが、とても印象深かったです。
   
真城寺 あきる野市    
白滝神社から続く崖の下に建てられた真城寺。崖面をうまく
利用した庭がとても印象的です。崖との境には大きな池が
作られ、右、左、それぞれから湧水が流れ込んでいました。
写真は右側の流れ込みです。

お寺の入り口には、あきる野市文化財に指定された、
『真城寺のシダレザクラ』があります。桜の咲く時期に
また来て見よう!
   
鶴見川源流の泉 町田市    
神奈川県横浜市鶴見区生麦にて東京湾へと注ぐ鶴見川。
河口から遡ること43.9km地点、東京都町田市に
その源流の泉が湧き出します。

1日約1300トンを湧出するこの泉の清らかな水のおかげで、
夏の日差しの下にも涼を呼びます。

泉の周りは「泉のひろば」として整備されとても清潔ですが、
木道(デッキ)が老朽化しているためしているため、広場の
大半が立ち入り禁止とされていたのが少々残念でした。
   
芹ヶ谷公園 町田市
町田駅から徒歩10分。台地に刻まれ谷地形がそのまま
公園として整備され、先端部の谷頭数箇所に湧水があります。

人工の遊水近くには巨大な噴水のオブジェがあり、時折
大量の水を噴出します。訪れたのは真冬で、オブジェにも
氷が張り付いており、寒々していました。

   
小宮公園 八王子市  東京の名湧水57選
小宮公園は小高い丘陵にあり、丘陵の真ん中はひよどり山
トンネルにより南北に貫かれています。

公園内には野鳥観察施設もあり、とってもくつろげ、何時きても
何度きても楽しめます。
   
片倉城跡公園 八王子市  東京の名湧水57選
丘陵の上にある片倉城の北側の崖下にある湧水です。
一帯は公園として整備されています。

最大の湧出点には木製の樋が設けられており、水車へと運ば
れたあと、その下の菖蒲田を潤します。

崖の下ではあちこちから、じわじわと水が滲みだしてきて、
次第に小さな流れとなります。

この日は、落葉した林の中ら、啄木鳥の音が響いてきました。
   
子安神社 八王子市  東京の名湧水57選
子安神社は中央高速道のすぐ南側の丘陵の端にあり、
その崖下が湧水でできた池となっています。石垣の下から
水が湧き出しているのがわかります。

池から流れ出した水は、小さな水路として整備されており、
明神さまの泉として、地元の人たちから大切にされています。
     

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