中禅寺湖 2010.9.19〜20
中禅寺湖は、男体山から流出した溶岩により大谷川がせき止められてできた、周囲約25キロ、面積11.62平方キロ、最大水深163メートルの堰止湖です。水面の海抜高度は1269メートルで、日本では最も高いところにある湖です。日光国立公園内にあり、豊かな自然に包まれています。
中禅寺畔の菖蒲ヶ浜キャンプ村に行き、秋の休日を楽しんできました。
菖蒲ヶ浜キャンプ村 いわゆるオートキャンプ場ではありません。キャンプ場手前の駐車場に車を止め歩いて受付
へ向かいます。受付が済んだら、すぐ前に止めてあるリアカーを手に駐車場へ戻り荷物を詰
め込み、再び受付を経てキャンプサイトへと向かいます。キャンプサイトは橋を渡った向こう
側です。係りの方が案内してくれるので安心安心。
キャンプサイトは想像していたよりもうんと広く、炊事場、トイレなどの施設も充実しています。
車の乗り入れがないので、静かで落ち着いていてとても素敵です。たちまちファンになって
しまいました。
到着はお昼12時ごろでしたが、この日は3連休の中日であり、係りの方によると「林間サイト
は既にいっぱいですが、砂浜サイトは余裕があります」とのこと。こちらはカヌーで漕ぎ出す
わけですから、砂浜サイトは好都合。急いでテントの設営に取り掛かりました。リアカーとテント。都会だと怪しい組み合わせ
出発! 目指すは千手ケ浜 昼食を済ませカヌーの準備を終え、2時半にいよいよスタート。男体山の方向から吹き上げてくる風にのって、湖の奥のほうへカヌーはすいすい
進みます。カヌーの向きを変えスタート地点を振り向くと、どっしりとそびえる男体山の下、キャンプ村はもう小さくなってしまいました。
再びカヌーを追い風に乗せ漕ぎ出すと、正面に中禅寺湖の西の端、千手ヶ浜が見えてきました。
「あそこまで行こう!」パドルを握る手に力を込めノンストップで進みました。
黒檜岳(くろびだけ)
横一文字に伸びる千手ヶ浜
中央は錫ヶ岳(すずがだけ)
千手ヶ浜 漕ぐこと約35分、距離にして2.7キロ。千手ヶ浜にたどり着きました。寄せてくる波の音しか聞こえない静かで美しい浜。記念撮影をしてから、
お決まりのコーヒーブレイク。今日もおいしくいただけました。
一息ついたら散策に。砂浜のすぐ後ろには千手の森歩道があり、西ノ湖へと続きます。湖畔には大きな倒木があり、その枯れた幹には苔が
むしており、その中から新たな芽吹きも見られ、とても印象的でした。
再スタート 休憩をしているうちに風が強まり波が高くなってきました。再スタートすべくカヌーを湖面に浮かべ、艇先を沖に向けようと試みますが、真正面から
寄せてくる波に遮られうまくいきません。このまま乗り込めば沈すること間違いなしなので、カヌーを右手で押さえ、両足を湖水に浸しながら、
少し北側に流れ込む外山沢川を渡った波の穏やかなところまで移動することにしました。千手の森を流れてきた外山沢川の水はとても冷たく、
たちまち足がじんじん痺れてきました。
帰りは途は男体山に向かって進む。
あやしげな入道雲が湧き上がってきた!
のんびりゆらゆら帰り途 | ||
行きは追い風にも押され一直線で来てしまったので、帰りは景色を楽しみながら、向かい風に行きつ戻りつのんびり進もう。冠岩を左手にながめ ながら進みます。景色が意外に大きく、漕げども漕げども冠岩が視界から離れません。 栃窪の浜に漕ぎ寄せます。透き通った水、きめ細かい真っ白な砂。美しく落ち着いた砂浜です。上陸しようかと思いましたが、林の中に鹿を発見。 驚かしてはいけないとカヌーからそっと眺める。写真を撮ろうとしましたが、揺れるカヌーでピンボケばかりでした。 このとき雨がぽつぽつ落ちてきました。まだまだ鹿を観察したかったのですが、本降りになってはまずいので、急いでキャンプ場に引き返すこと にしました。赤岩のあたりまでは必死で漕ぎましたが、幸い雨は上がりましたので、再びのんびりぷかぷか。帰りは往きの倍近く、1時間かかり ました。 |
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マイテントが見えてきた。テントが増えているぞ! |
ご飯がおいしく炊けた(^v^)
二日目 雨が降り出しました | 朝5時起床。目覚めのコーヒーを味わっているうちに雨が降り出しました。 | |
雨は次第に強くなり、ラジオの天気予報では付近の大雨警報を伝え、天気の回復は望めそうにありません。もう片付けにかかるしかないですね。 8時にはテントを引き払いましたが、その時は男体山の姿は雲に隠れてまったく見えなくなっていました。 |
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