中河内川(安倍川) 2001.9.22〜23

東京に引越し2ヶ月、少しばかり暮らしが落ち着いてくると、「何かが足りないなぁ。そりゃぁカヌーよ!」ということになり、出かけました。静岡県は安倍川に。
前夜の、台風18号のもたらされた激しい雨のおかげで、安倍川は増水し、カフェオレ色した水が勢いよく流れていた。これではカヌーは無理だということで、玉機橋を渡り支流に分け入り、気持ちよくキャンプができる場所を探すことになりました。

上助の合流点

支流河内川を進むと、約10分で中河内川と西河内川に
分かれる。濁った中河内川に対し、西河内川は透き通っており
キャンプもカヌーもこっちでということになったが、適当な場所
がなく断念。
合流点にある喫茶ドルチェで昼食をとる。夕べの雨の状況を
尋ねると、「もの凄く激しかった。あれで風があれば台風という
感じだったよ。でもよかったね、何とか釣りはできるみたい」
われら3人、鮎釣りに来たものと間違えられたようです。
結局この日は中河内川を更に8キロ程度遡った落合集落手前
の河原でキャンプ。

 

晴天の下出発

朝9時、待ちに待った出発の時です。
われらが”まぬけカヌークラブ”、久々にメンバー全員集合。
4人が勢ぞろいするのは99年の美山川以来。カヌー4艇が
そろったのは、何と97年の錦川以来4年ぶりのことです。

「鮎を餌釣りするのはここだけだ」という鮎つりの竿が並ぶ中、
そして浅い瀬、急な流れが続くという悪条件の中、不安に
満ちた出発となった

 

運べ、運べ!

スタートして間もなく、予想したとおり浅い岩場が続き、カヌーの
航行は不可能な場所が続く。

この春訪れた海部川と同じような状況に、海野はしかめ面。
くぼっちはロープをかけずに手で押さえて難しそうに運ぶ。
一方の桂はロープの達人となり、10m近いロープを駆使して
岩の間にスルスルとカヌーを滑らせる。

こんなときも私の手にはビールがあった。

 

強気で攻める海野艇

水量が増してくると今度は激しい瀬が続く。そんな中、海野はカヌーを降りることなく
スイスイと下っていく。「カヌーが重いから担ぎたくないんだ」というのが一番の理由の
ようだが、なかなか上手いのもだ。

かく言う私は、左側の写真の左端の瀬を前にしてバランスを失い、カヌーが後ろ向きになり
「このままでは危ない」と脱出、カヌーは沈して流されてしまいました

 

くぼっち激沈!

スタートから何度となく沈を繰り返してきたくぼっちを、「これぐらいなら絶対大丈夫。
しっかり漕げばいいんだ!」と瀬に送り出す。

ところがくぼっち艇は、最初から右に大きく傾きとっても不安定。「こりゃだめだ」と
思う間もなく、瀬の入り口であえなく沈。

気を取り直し、体制を整え再スタート。この先はV字に刻まれた渓谷が続く。
その入り口となる激しい瀬で、またしてもくぼっちが激沈。今度はカヌーが岩に張り
付いてしまい、必死の取り外し作業が繰り広げられた。このときくぼっち艇のフレー
ムが折れてしまったので、この日のツーリングはここで終了となりました。

後で分かったことですが、くぼっち艇の両脇にあるはずの浮き袋が大きくずれ動い
ていました。車じゃないけど、始業点検をしっかりしないといけませんね!

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