かぼちゃをつかった朝食メニュー  
 TOKYO FM   放送 バッグナンバー   レシピ&写真  武田三花 (料理研究家・料理エッセイスト)
 かぼちゃを使ったメニュー
冬至に食べると風邪をひかない」といわれますが、実は日本のかぼちゃの収穫は夏。
風通しのよいところに丸ごとおいておけば夏から冬至まで、ずっとおいしく食べられる野菜で、
逆に言えば「冬至のころまでに、保存しておいたかぼちゃを食べきりましょう」ということでもあります。
皮が緑っぽくて凹凸の少ない西洋かぼちゃと、皮が黒っぽくてでこぼこの多い日本かぼちゃがありますが、
ここでは西洋かぼちゃを使ってください。
西洋かぼちゃは別名「栗かぼちゃ」ともいい、日本かぼちゃよりも糖分が多く甘みがあります。

炭水化物が多いので、栗やサツマイモにも似た味わいですが、
栄養的に決定的にちがうのは、かぼちゃのビタミン類の多さ。
かぼちゃの黄色い色はβ‐カロチンで、栗やサツマイモに比べ、100倍から150倍。
β‐カロチンは体内で必要な量に応じてビタミンAに代わり、皮膚や粘膜、目の健康を保ちます。
ビタミンEも多く、栗の15倍、サツマイモの3倍。ビタミンEは、若返りのビタミンともいわれ、血行をよくするので、
夏場は冷房対策によく、秋冬は身体をあたためてくれます。
ビタミンCの含有量も、栗やサツマイモより上回り、加熱に強い事が特徴です。
ビタミンCは、美肌をつくり、風邪の予防に役立ちます。


カントリー風かぼちゃステーキ
ひとり分  200kcal   調理時間  10分
アメリカでは、10月31日のハロウイーンが近づくと、大きなかぼちゃの中味をくり抜いてお化けちょうちんを作り、その中身を、パイやスープに活用します。
私たちもハロウィーン気分でかぼちゃを食べませんか。


【材料】2人分
・かぼちゃ・・・くし型にきったもの(70グラム)を2切れ
・ベーコン・・・2枚
・レモン汁・・・大さじ1
・しめじ・・・少々
・カレー粉、しょうゆ・・・各少々
・バター、または油・・・10グラム

【つくり方】
1、くし型に切ったかぼちゃを、電子レンジに5分かけます。
2、かぼちゃにベーコンを巻きつけ、油少々をしいたフライパンで表面を焼き、カレー粉、しょうゆを少しふりかけて味付けします。
3、しめじも一緒に焼いて添え、レモンをしぼって食べます。


かぼちゃは糖質が多いので、朝の主食がわりにもいいでしょう。
ビタミンA、C、Eが豊富なので、目や肌をきれいにし、風邪を予防してくれます。
我が家はこのメニューに、ミルクをかけたコーンフレークを添えています。
かぼちゃに多いカロチンは、脂溶性なので、ベーコンやバターととると吸収がよくなります。
かぼちゃのモーニングサラダ
かぼちゃの黄色、水菜の黄緑、トマトの赤・・と
鮮やかな色あいのサラダをご紹介します。

ひとり分  110kcal 調味時間・・10分


【材料】3人分
・かぼちゃ・・200グラム
・玉葱ドレッシング{玉葱みじん切り・・・50グラム、・酢・・・大さじ1、サラダ油・・大さじ1、塩・・・小さじ4分の1、こしょう・・・少々}
・水菜・・・100グラム
・ミニトマト・・5-6個


【作り方】
1、かぼちゃは、一口大に切ってさっと水をくぐらせ、電子レンジにかけます。目安はだいたい5分、やわらかくなるまで加熱します。
やわらかくなったら、緑の皮をとりのぞき、皮は別に刻みます。

2、玉葱ドレッシングの材料をあわせ、かぼちゃが熱いうちにふりかけてさまします。

3、ざくぎりの水菜、きざんだかぼちゃの皮、ミニトマトを混ぜます。

かぼちゃの黄色い色には、カロチンがたっぷりで、栗やサツマイモの100倍から120倍もあります。カロチンは身体の中でビタミンAにかわって目や肌の健康をととのえてくれます。
加熱に強いビタミンCも多いので、風邪予防になります。
「かぼちゃや芋は、ぽくぽくしていて、なんだかもたれるので、苦手」という友人のために考えたレシピです。トーストや紅茶によくあいます。


ほうとう風煮込みうどん
山梨の郷土料理のほうとうをご紹介します。これは、煮干のだし汁にかぼちゃなど野菜をたっぷりいれ、生のうどんをそのままいれて煮込む料理です。

ひとり分・・・390kcal 調理時間・・・25分



【材料】2人分
・かぼちゃ・・・150グラム(種やわたを除いた重さ)(7ミリ厚さの薄切り)
・にんじん・・ 50グラム(うすい半月切り)
・だいこん・・50グラム
・ごぼう・・・50グラム(ささがき)
・しめじ・・・少々
・鶏肉・・100グラム(しょうゆ、酒を小さじ1ずつふりかけておく)
・ちくわ・・・1本(薄切り)
・長ネギ・・・1/3本
・万能ネギ・・・少々
・ゆでうどん(あれば、きしめん)・・1玉
・煮干・・・10尾
・みそ・・・30グラム
・みりん・・・小さじ1

・七味唐辛子、わさび・・・適宜
【作り方】
1、水4カップに、煮干をいれてしばらく置いたあと、火にかけ、だしをとります。

2、薄切りに食べやすく切ったかぼちゃ、大根、にんじん、ごぼう、下味をつけた鶏肉、ちくわをいれ、野菜が柔らかくなったら、ネギと味噌、みりんをいれて、少し煮ます。
3、うどんをいれて3分煮たら、万能ネギをちらし、わさびと七味唐辛子をそえて食べます。


ここではゆでうどんを使いましたが、きしめんのような平たいうどんをつかうと、よりほうとう風になります。
かぼちゃがとけて、汁が黄色く染まり、ほのかな甘さでおいしく、身体も温まります。
わさびをそえて食べると味がピリッと引きしまって、さらにおいしくなります。



かぼちゃのほっとするポタージュ
2日酔いの朝にもおすすめの、ほっとする温かいポタージュをご紹介します。
普通はバターをたっぷりつかい、生クリームを加えますが、胸焼けや胃もたれをしないように、バター控えめで、低脂肪乳を使いました。
綺麗な黄色のポタージュにしたい場合は、かぼちゃを下ゆでし、皮をとって作りますが、今回は、カロチンが豊富な皮もつかい、ビタミンが無駄にならないようにそのまま煮込みました。

ひとり分・・・130kcal  調理時間・・・20分



【材料】3人分
・かぼちゃ・・・200グラム(種とわたをのぞいた重さ)(うすいくし型切り)
・玉葱・・50グラム(みじん切り)
・バター・・10グラム
・水・・・300cc
・固形スープ・・1個
・低脂肪乳・・・300cc



【作り方】
1、細かく刻んだたまねぎとかぼちゃをバターで炒め、水300ccと固形スープをいれ、あくをすくいながら煮ます。
2、かぼちゃが柔らかくなったらうらごすか、ミキサーやバーミックスなどですりつぶします。
3、低脂肪乳をいれて一煮してできあがりです。


パンプキンマフィン


ハロウィーンの季節なので、週末のブランチに、
ホットケーキミックスに刻んだかぼちゃを加えて、簡単なマフィンを作りませんか。
手軽に卵1個分で作れる、二人分のレシピで紹介します。朝が忙しい方は、作りおきしておくといいでしょう。


1個あたり 130kcal 調理時間 35分(オーブンの予熱時間を除く)


子供の頃、母がホットケーキを焼くときに、
かぼちゃを細かく刻んで生地に混ぜて焼いてくれたのをヒントに、
このマフィンを作りました。
甘さ控えめで、かぼちゃのビタミンAやEが加わってとてもヘルシーです。
コツは卵を湯煎でしっかりあわ立てることです。


【材料】・・・マフィン型6個分(2人分)
・西洋かぼちゃのせん切り・・・・100グラム
・ホットケーキミックス・・・50グラム
・無塩バター・・30グラム
・卵(Lサイズ)・・・1個
・砂糖・・大さじ3       ・牛乳・・大さじ1
・シナモン・・・少々   ・レーズン・・・少々

【作り方】
1、耐熱皿に、せん切りにしたかぼちゃをいれ、バターをのせ、覆いをして電子レンジに3分かけます。バターが溶けたら全体をまぜます。


2、ボールに卵を砂糖をいれ、湯煎にかけながらハンドミキサーで泡立てます。4倍以上の体積になるまでもったり泡立てます。
3、ここに、かぼちゃとバター、ふるったホットケーキミックス、牛乳、シナモン、レーズンを加えてまぜます。

4、オーブンを170度にし、かぼちゃいりの生地をマフィン型にいれて、20分焼いてできあがりです。

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