2011年 秋季大会 第10ブロック

決勝戦 対 文京

 
日    野
文    京

2×

 いよいよ本大会をかけて文京との試合だ。よく練習試合をするのでお互い分かっているが文京はピッチャーがいいらしい。打てるかどうかが試合を決めそうだ。堀越球場の3塁側観客席は大きな木の下で涼しくていいが時折気をつけていないと毛虫が落ちてくる。気が気でない。消毒お願いします。グランドは土というよりも見た目砂といった感じ。足を取られて走れないかも。

さて、先攻は日野。ピッチャーはやはりいい。あえなく、柴、中村、柴田が凡退。その裏、日野のピッチャーは背番号1、1年生エースの池田。夏から一番点を取られなかったのでエースをもぎ取った。明らかに緊張している。仕方ない。先頭をファーストゴロに打ち取るが、2,3,4番の連続ヒットで1点取られた。こんなに打ったっけ。5番にもレフト前に打たれ「ありゃー」と思ったが2塁ランナーが突っ込まずに挟まれ、1塁ランナーが突っ込んできたので両者挟んでダブルプレー。ラッキー、ついてました。これで落ち着くでしょう。

2回表、佐々木、金子が倒れたが、吉野、豊澤が連続ヒット。まけてません。川島四球を選びツーアウト満塁のチャンス。9番ピッチャーの池田。実はバッティングもいいんです。期待したが、セカンドゴロでチャンスをつぶした。あー追い込まれる前に勝負して欲しかった。

しかし、投げる方は2.3回を無難に押さえた。やっと本来の調子になってきた。でも、今日の文京打線は池田に合っている感じがする。早めの交代かも。

3回表、日野の攻撃は先頭柴の2塁打から始まり、中村バントヒット、柴田のヒットで1点返して4番佐々木の痛烈なセンター犠牲フライで2点目。金子ショーとゴロの後、吉野、豊澤の四球でまたツーアウト満塁。今度は8番川島。ツースリーからショートフライ。あーまた逃した。ここで1本出れば試合を決めれたのになあ。残念。

4日裏、池田も落ち着いてきて、先頭をショートライナーでワンアウト。5番には2球目を思いっきりたたかれてホームラン。まあ事故ですね。仕方ない。その後ヒットを打たれながらも抑えたので大したもの。上出来でしょう。多分、次代えますね。

5回表、先頭佐々木が3塁線を破るツーベース。ここで文京はピッチャー交代サイドスローが出てきた。しかし、パスボールで3塁へ。2−2で同点だしベンチもいけいけです。
金子サードゴロでワンアウトになったが、6番吉野のセンター犠牲フライで1点追加。3−2。がぜん、日野のペースになったきた。豊澤ヒットを打ったが川島ショートゴロで追加点は取れず。

5回裏、案の定池田は交代で杉本が出てきた。なぜか全く文京打線があわずに、5,6,7,8回をパーフェクトに抑えてしまった。これには3塁側もびっくり。全く危なげない。

しかし、思いがけないことが起こってしまった。日野の6回の攻撃中。もう、ベンチは盛り上がっていつもの元気120%になっていた。ところが、主審が日野ベンチに歩み寄り。「奇声を発するな」きょとんとしているベンチ。観客席もなんだろかと。多分、メガホンで「ウオ、ウオ」言ってるからかな。こんな注意は初めて。なんだか主審がイラついているみたいだ。

そしてその何球か後に。今度はさらに大声でベンチの方にも来ないで、「お前ら、マナーが悪いぞ!」と怒鳴った。その瞬間、ベンチも観客も凍り付いてしまった。いったい何が起こったんだ。はじめての事ゆえ戸惑うベンチ。3塁側は、「まずい、審判を敵に回してしまった」と誰もが思った。グランドで何があったかは分からないが、こんなことは長い野球経験上初めてだ。これじゃ、選手が萎縮しちゃうよな。さらに投手交代で、日野打線は決定打が出ずにその後0点で終わった。

それでもいよいよ9回裏、文京最後の攻撃。このまま杉本で逃げ切れるかと思ったが、先頭3番にセンター前に初ヒット。やな感じだ。続く4番はバントせずに三遊間を抜かれた。激ヤバ。5番にきれいにバントで送られワンアウト2,3塁の大ピンチ。ここで日野ベンチが動いた。ピッチャー杉本に代わって佐々木。ついに秘密兵器登場。というより三振を取ってもらうしかない。6番をファール二つで追い込む。全く振り遅れている。140Km出てるでしょうか。三振を取りにいった3球目。高速スライダーがワンバウンド。キャッチャー豊澤がボールを見失ってきょろきょろしている。気づいたときには2者生還して万事休す。劇的サヨナラ負け。文京サイドはお祭り騒ぎ。あーあ、やっちゃたよ。チームが若いな。立て直せませんでした。文京の粘り素晴らしかった。本大会でも頑張って欲しい。

しかし、なんとも後味悪い試合になりました。文京の投手を打ち崩せませんでした。そして、1点を守り切れませんでした。はたから見ていて、雰囲気を変えてしまった審判の注意。これは敗因ではないですが、熱くならずにベンチに行って監督と部長に注意できなかったのだろうか。主役は選手であるのだからいくら公正なジャッジをしているからと言って影響を与えるような言動には疑問だった。逆に言うと審判を不快にさせる言動をしていたならば日野ベンチには猛省をして頂きたい。加藤部長がお亡くなりになったことで緩んでいるのかもしれない。気をつけるべきときが来ている。

選手はこの敗戦を引きずらずにこれから冬、春に向けて頑張って欲しい。1、2年生にはいっぱいいい選手がいる。切磋琢磨してお互いに磨きあって欲しいものです。来年に期待しています。

【写真集】

池田

杉本

佐々木

金子

吉野

嶋田監督

ベンチ上

撮影 青柳氏

 

準決勝 対 鷺宮

 

 
鷺    宮
日    野 ×

10

 2回戦は鷺宮。またまたスコアブックから。初回表、柴がレフトフライ。中村が3塁打。柴田四球。佐々木のレフト前ヒットで1点。金子死球。吉野ショートゴロツーアウト。
7番豊澤が右中間2塁打。計4点先取。2,3回は三者凡退。めずらしい。 そして4回表。先頭豊澤が連続2塁打。川島四球。ピッチャー徳島がライト前ヒット。1番柴は犠牲フライ。中村四球。柴田センター前ヒット。4番佐々木も犠飛ツーアウト。金子レフトオーバー2塁打。また止まらない。豊澤レフト前ヒット。4回6点。計10点。

今日の先発は徳島。初回裏、三者凡退。2回裏、4番にライト前ヒット。5番にもライト前に打たれるがライト中村、セカンド柴の連携でサードアウト。素晴らしい。その後2三振チェンジ。3,4回も無難に締めて5回裏。先頭に右中間3塁打を打たれたが、7番をファーストゴロ。8番ショートゴロを吉野がホームアウト。最後は三振でしめてゲームセット。10−0。コールドゲームでした。さあ、いよいよブロック決勝、文京戦です。本大会目指して勝ちあがろう。

 

1回戦 対 筑波大付

 

 
日      野 19
筑 波 大 付

 秋季大会初戦は筑波大付。初めての堀越球場です。八王子高尾からバスで20分。完全に山の中です。いい環境です。穎明館高校の敷地内?兄弟校でも使えないそうです。かわいそ。

さて、仕事で行けなかったのでスコアブックから。書き込みが凄くて分かりづらくなっています。初回表日野の攻撃。1番柴が四球で出塁。そこから中村、柴田のヒット、佐々木の3塁打、金子の3塁打で4点。吉野アウトで、豊澤ヒット、工藤が送って杉本センター前。一巡して柴がセカンドゴロチェンジ。計6点。2,3回にも吉野、中村の3塁打。豊澤の2塁打で計7点。だめ押しは5回、ピッチャー杉本のランニングホームランで6点。計19点。

投げては杉本が先頭をヒットで出し、パスボールで1失点。その後はヒット1本打たれるが、5回を12三振で完璧でした。結局5回コールド。初戦突破おめでとう。相変わらず打ちますね。


 

2011年 夏季大会

5回戦 対 日大三

 
日 大 三 15
日   野

 4回戦、いよいよ神宮球場で日大三との対戦です。2年前の準決勝、惜しくも7−6でここ神宮で負けてます。絶対リベンジしたいところですが、簡単にいくわけも無くでも粘って粘って、最後まで勝負をあきらめない戦いをして欲しいものです。神宮球場の内野席はほぼ満員。前の試合で昭和が早実相手に2−1という接戦を演じているだけになにやら期待感が球場を漂っている。今年も、ブラバンやダンス部によるチヤガールが彩りを華やかにしてくれている。ありがたい。ベンチの選手もどれだけ勇気付けられるだろう。今年の選手は三高の選手と中学が同級だったり1年下だったりで親近感がある分緊張も無いかもしれない。今まで負けられない試合ばかりだったのでようやく全てをぶつけられる相手でちょっとやりやすいかな。まあ、三高にとってはまだまだ負けられない相手でしょうけど。

さあ、試合開始だ。先攻は日大三、日野のピッチャーは明星戦にリリーフした2年生左の杉本。本当は三高のために取っておきたかったが仕方ない。うすうすばれているでしょう。でも何とか得意のカーブで4,5回まで頑張って筒井につなぎたい。先頭をセンターフライ、2番をファーストゴロに打ち取って幸先がいい。攻めのピッチングが出来ている。でも、3番に左中間に2塁打を打たれた。あっという間にフェンスまで行ってしまった。はあー、さすがです。4番を何とかライトフライに打ちとってチェンジ。ふえ〜、疲れる。

1回裏、日野の攻撃。日大三のピッチャーは2年生の本格派左。お互いエース温存。(立場は大分違うが・・・)いい球投げてるが、ストレートにはついていけるかな。先頭吉野は2球目を痛烈なピッチャーライナー。グラブにはじかれてアウト。おしいー。早川、柴田は凡退。チェンジ。

2回表、5番をセカンドゴロ、6番をサードゴロ。打球が速くてグラブをはじきセーフ。このチームは人工芝は初めて。経験の無さが怖い。しかし、7番はファーストゴロ。佐々木がさばいてベースを踏んでセカンドへ。タッチアウト。ダブルプレー。やったー。今日はいけるんじゃない。ベンチもスタンドも盛り上がった。2回裏、4番佐々木は四球。よし。坂井は確実に送って金子はセカンド後ろの当たりそこね。ポテンになるか。佐々木はスタート切っている。落ちれば先制点だ。ぎりぎり取られてダブルプレー。惜しかった。残念。今年は守備もいいなー。

3回表、8番に初球をいきなりレフトにホールランされる。あっという間の出来事でした。でも、まだ1失点。その後杉本は3人でぴしゃりと抑える。なかなかいいピッチングです。点を取り返したいその裏、長谷部、吉野が四球を選び、ツーアウト1,2塁とするも、この大会なかなか調子の上がってこない早川がサードゴロ凡退。ヒット一本出ればねー。

そして4回表、3番をセカンドフライに打ち取り、4番はレフト前ヒット、5番は四球でワンアウト1,2塁。頑張れ杉本。しかし、6番にこれまた初球をレフトスタンドに持っていかれ
スリーラン。とほほ、凄い打撃です。4−0。続く7番に四球を与えたまらずというか予定通りエースの筒井登場。なぜか今日は落ち着いて見える。8番をサードファールフライにしとめ、ツーアウト。もう一人だ頑張れ。9番ピッチャーはショートゴロ。終わったかと思ったら吉野がはじいてエラー。人工芝にタイミングが合っていない。うー、痛い。つづく1番にもヒットを打たれ計6失点。7−0。やばし。ミスにつけ込んで畳み掛ける攻撃はすさまじい。まいった。勝つどころか5回コールドも視野に入ってしまった。

このまんま終わるわけにはいかない4回裏、先頭柴田がセカンド内野安打で出塁。お返しとばかり4番佐々木が初球インコースストレートをひっぱたいた。快音とともにライナーでレフトスタンドへ。うおー、やってくれた、反撃ののろしだー。静まり返っていた日野高スタンドはいきなりお祭り騒ぎに。すぐに日大三はピッチャーを交代し、2年生右の本格派が出てき手、抑えられてしまったが流れが変わってきたみたい。

これで立ち直った筒井はチェンジアップを巧みに使い、5,6,7回を無失点に押さえる好投を見せた。気合が入っているし思いっきり自分の力を出している。

日野の5回裏の攻撃、9番筒井が四球を選び1番に返って吉野がレフト前にクリーンヒット。バントなんかしないさ。2番当たりの出ない早川に代わって2年の柴。サード前に完璧な送りバント。素晴らしい。さあ、ワンアウト2,3塁。押せ押せムード。ここでまた三高はいよいよエースに交代。やった、エースを引きずり出したぞ。しっかし球が速い。いったい何キロ出てるんだろ。力で抑えにきた。しかし、3番柴田は経験豊富、ボール2球つづいた後の甘く入ったストレートを強振。当たったー。右中間に2塁打だー。2点ゲット。4番佐々木あえなく三振の後、5番坂井がセンター前にヒット。6番金子はツーナッシングから恐怖のシンカーをびっくりして泳ぎながらもレフト線に2塁打。すっげー。坂井が返って3点目。殊勲の一打です。7−5俄然分からなくなってきた。流れは日野。球場のムードもどよめきが始まり、何かが起こるムードが漂ってきた。球場全体が日野の応援団のような気分。そして筒井が7回まで押さえて。

7回裏の攻撃、柴田、佐々木が倒れるが、坂井が四球、金子がまたも今度はストレートを右中間に2塁打。どひゃー。なんてやつだ。一点とって7−6だ。ここでむきになってきたピッチャーから三浦、長谷部が四球を選びツーアウト満塁。どよめきと興奮で包まれた。一打同点、逆転のチャンス。そして9番ピッチャーの筒井。練習試合なら代打ですが、いいピッチングしてるし代えるに代えれない。強気の監督は打たせるでしょう。四球でもいいんだけど。初球空振り、ボール、ストライク、ボール玉を空振り。あー、三振チェンジ。やっぱ無理だったかー。でも1点差に詰め寄った。

悪魔の8回表、さあ、0点に抑えて逆転だ。ところが、先頭5番に左中間に2塁打。何でそんなに飛ぶの。あっという間にフェンスだもの。送りバントで1死3塁。1点は仕方ない。7番に犠飛を打たれ1失点。まあ取り返すさ。8番にレフト前に打たれ、9番ピッチャーのショートゴロを吉野がはじき、そんなにあせらなくてもいいのに暴投。ひえー。ツーアウトなのに。ぎりぎりで投げてる筒井はもう限界。1,2番にヒットを打たれ交代。良く投げていたので残念。さあ、馬籠登場。抑えてくれ。3番四球、4番センターオーバー、5番6番連続2塁打。止まらない。馬籠をあきらめ中出にスイッチ。ピッチャー総出演。中出は1球でしとめやっとチェンジ。はー。長い攻撃でした。8失点。

さすがに8回裏、力尽きて三者凡退ゲームセット。終わってみれば15−7(8回コールド)でした。ちょーくやしい。あそこまで追い詰めながら、何度もタイムをかけさせマウンドに集まらせたのに。力の差はありました。でも、あきらめずに頑張りました。2年生が主体になってしまったなか、3年生大事なところで頑張りました。それにしても人工芝のうえに打球が速くてグラブがはじかれる。これを超えないと甲子園は無いですね。2年生はいい経験をしました。悔しいけれど来年に繋げてください。3年生本当にお疲れ様でした。ベンチに入れなかった人も一生懸命応援しました。ブラバンやチア、応援してくれた全ての皆様に感謝します

  

【写真集】

筒井

馬籠

中出

杉本

吉野

早川

柴田

佐々木(いったー)

坂井

金子

三浦

長谷部

金敷

松本

吉田

ベンチ前

柴田

佐々木

坂井

ノック

長谷部

スタメン

 

4回戦 対 小平西

 

 
小 平 西
日   野 ×

 3回戦の相手は小平西。縁のある相手だ。島田監督の前任高で、お互いを応援したこともある。練習試合は雨で中止になったが良く知った相手だ。エースは球も速く、かなりいい投手らしい。八王子球場なのでJCNケーブルテレビの放送もある。楽しみだ。

先攻は小平西。筒井もこの試合がいかに大事か分かっている。少し硬くなっているようだ。先頭を四球で出し、送られていきなりピンチ。3番エースで強打者だ。慎重に攻めサードゴロでツーアウト。ほっとした。すかさず2塁けん制でタッチアウト。チェンジ。OKです。その裏、1番には言った吉野が同じように四球を選び早川送ったが、柴田、佐々木が凡退でチェンジ。同じような展開。ただ、小平西はエースではなく背番号10が先発だ。苦手な軟投派だ。

2回表、ワンアウトから死球を出しショート内野安打で1,2塁。7番のバントが上がってファーストフライ。飛び出したランナーを挟んでアウトチェンジ。拙攻に助けられました。その裏、怒涛の攻撃が始まりました。5番2年生クリーンアップの一角、金子がセンター前ヒット。坂井がバントの構えから三遊間に転がして内野安打。本当に器用にいろんな事が出来て重宝な選手です。これが大きかった。三浦は四球を選びノーアウト満塁。8番長谷部です。8番といっても筒井以外は皆打ちます。2球目を思いっきりたたいてライト前ヒット。まず1点。筒井は4球目をスクイズ。一瞬坂井が早くセーフ。好走塁です。監督采配ぴたり。1番に返って吉野が1塁線を抜くヒット。計4点。ここでエース登場かと思ったが続投。早川ショートゴロでようやくワンアウト。柴田、佐々木の連続ヒットで3点。計7点。ここでエース登場。噂どおりかなり速い。球に勢いがある。しかし、もう日野の勢いを止められない。金子犠飛の後、坂井がライト線を抜く2塁打でさらに1点追加。計8点。試合の大勢を決めてしまった。

4回に内野ゴロの間に1点を失うが5回から登板した馬籠が3回を無難に押さえ、結局9−17回コールド快勝でした。でも、エースからはなかなか点を取れずに抑えられてしまった。でも、三高戦に向けていい球を見ることが出来た。

さあ、予定通り次は三高戦です。今度は思いっきりぶつかっていくだけです。

【写真集】

ダンス部

ブラバン

応援

応援

二ノ宮

 

応援

がんばろう日本

吉岡先生

 

父母(清原?)

撮影 青柳氏

 

3回戦 対 東京高専

 

  10
日      野 15
東 京 高 専

 大会2回戦は東京高専。一本杉球場。少し楽に見ていられるかもしれない。背番号10以上の選手は少しも気を緩めることは無い。出番があれば全力で立ち向かう。先発は中出。しっかりとゲームを作って欲しい。しかし2回裏、ヒットのランナーを先発で入ったキャプテンキャッチャー金敷がセカンドへ暴投。1点を失った。中出は結局3回を投げ、タイムリー安打を2本打った。

4回、5回は春から急成長し、初めてベンチ入りした3年生馬籠がリリーフ。右の本格派。四球を二つ出すがアウトは全て三振で6三振でしめた。選手層の厚さです。

日野の攻撃は初回0点に抑えられたがその後2、5、3、5点の計15点をもぎ取った。特に大事なところで初出場のサード吉田が3安打。途中出場の松本、大久保もヒットし
誰がレギュラーか分からないような感じ。レギュラーと控えはそんなに変わらない。そして、3年生の活躍が目を引いた試合だった。吉田は大会直前にひどい捻挫をして走れない状態だったが、何とか回復してテーピングで出場出来た。ヒットを打っても全力では走れないが、痛みを忘れてひたむきに頑張る姿は他の選手を奮い立たせただろう。

これで3回戦進出。次はちょっと嫌な相手、小平西だ。絶対に勝って神宮で日大三にリベンジだ。

 

1回戦 対 明星

 
明   星
日   野 ×

 抽選会も終わり、初戦の相手は明星に決まった。いきなり強い相手で気が抜けなくなった。もう少し楽な相手だといいのに。しかたがない。今年は震災の影響で春季大会ブロック予選がなくなったので経験が少ないのが気がかりだった。明星は練習試合で強豪にも勝っているようでガチンコ勝負だ。大昔負けているので個人的にも勝ってもらいたい。

球場は上柚木。お互いに応援席は盛り上がっている。いいチーム同士の戦いだ。先攻は明星。エース筒井は緊張しているだろうな。でも2年生から場数を踏んでいる。頼もしくなった。先頭に初球をいきなりライト前ヒット。やだなー。しかし、2番のバントをキャッチャー長谷部が思い切ってセカンドに、ショート吉野がすばやくファーストに、ゲッツーだ。これは大きい。3番四球だが、4番を三振でチェンジ。レギュラーを勝ち取った長谷部のファインプレーでした。これで乗っていけるかと思ったが、明星の左ピッチャーが噂どうりいい。簡単に早川、坂井、柴田が三者凡退。しかし、2回裏4番佐々木が四球。2塁に進んで、金子の送りバントで3塁へ。吉野のライト線のフライをセカンドが苦しい体勢で取り、それを見た佐々木がタッチアップ。本塁突入。セーフ。好判断でした。久しぶりに走れる4番です。1点先制。少し楽になった。

筒井は無難に4回まで押さえ、追加点が欲しい4回裏。ワンアウトから3番柴田がレフトオーバーの3塁打。ヤッター。やっときっちり捕らえた。佐々木にスクイズは無い。痛烈なショートゴロをショートがはじきエラー。1、3塁。金子は打ち上げてライトフライ。ツーアウト。ここで6番吉野がレフト前にヒット。1点追加。7番三浦はライト線にぽとりと落ちるヒットで2点目。3−0楽になった。続く5回裏はツーアウト1,3塁から佐々木がインコースストレートを思いっきり引っ張ってレフト頭上をはるかに越えるスタンド上段のネットに当たるホームラン。出たー。身体は細いのに一人だけ次元の違う飛距離を誇る新2年生4番が挨拶代わりの大会1号スリーラン。レフトが打球を見失ってしまう凄さです。

これで完全に日野ペース。7回表、筒井の調子も上がってきたのでこのままと思ったらこの暑さで筒井の足が痙攣した。まったくだめ。急きょ2年生左の杉本がマウンドに。身体は細いしひょろひょろな球を投げるので明星はしめたと思ったかも。流れが変わるかに思ったが。でも、なかなか打てないんです。無難に3人でしめました。7回裏、1点取ればコールドゲーム。先頭は杉本、打てそうも無く見えますが打つんです。センター前ヒット。早川が送って坂井はレフト前ヒット。でも帰れず、柴田は支給でワンアウト満塁ホームランを打っている佐々木。ここで終わるでしょう。でも、ショートゴロホームアウト。あー。ツーアウト。途中金子に代わってサードに入った柴が低い打球のセンターライナー。取られたかー。いやセンターがはじいた。サヨナラだー。両軍とも集まりかけたときにファースト塁審がアウトー。高々と右手を上げている。え〜ーーーー。そんな馬鹿な。でもチェンジ。球場全体が唖然。

こんなこともあるんですね。気を取り直して、8回裏、先頭吉野。ワンストライクツーボールからストレートを引っ張ったー。ライト前進。ボールを見失った。打球はそのままフェンスを越えた。サヨナラコールドホームラン。やっと終わった。勝ててよかった。点差ほど力の差は無かったように思う。初回のゲッツーが明暗分けた気がしました。とにかく一戦必勝。いい試合でした。