報知高校野球 2010.1より
ホームラン 2009.12より
情報掲示板 コラム
2009年 秋季本大会
準決勝 対 東海大菅生
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東海大菅生 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 9 |
日 野 | 3 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
0 |
8 |
いよいよ準決勝は東海大菅生です。春にこてんぱんにやっつけているが立て直して来た。また、打撃戦の予感。
初回表、菅生の攻撃。松本の立ち上がりをやられた。ヒット、2塁打、ヒット、2塁打であっという間に2失点。さすがに素晴らしい攻撃でした。しかし、ここで追加点を許さず食い止めた。
その裏、日野の攻撃。鈴木のヒットのあと藤巻がライトにホームラン。ゆるいカーブを残して打てた。さらに豊田四球、菊地レフト前ヒットのあと、ボークで2,3塁。岩崎の犠牲フライで逆転。これには菅生もいやな思いだったに違いない。簡単に流れはやらないぜ。
しかし、3,4回にも1点づつ取られ、今日の松本は完投できそうにない。それでも3回裏、豊田、菊地のヒットと長瀬の四球で満塁にすると、もともと打撃のいい松本がライトに満塁ホームラン。うっそ〜、何か神がかり。2試合連続で満塁ホームランを見てしまった。なんか勝てそう。油断しました。
菅生はスパッとピッチャー交代して今度は球が速い。5回はタッチアップで本塁憤死。6回は鈴木の3塁打でノーアウト満塁のチャンス。ここもスパッと投手交代で藤巻、豊田、菊地のクリーンアップが凡退。いつもなら確実に点が取れているはずなのに、いや〜な感じが漂って来た。
でもまだ7−4で勝っている。松本も頑張って投げて5,6、7回を0点に抑えている。でも見た感じはもう限界です。
魔の8回表、ヒット、四球、ヒットでノーアウト満塁。大ピンチ。ここで松本から田村へ。ちょっと遅いか。続く6番の初球、ファーストファールフライ。おい、豊田どこ見てる。お前の球だぞ!万歳した。ファール。勘弁してくれ!2球目もファーストフライ。今度は取った。ワンアウト。危なっかしくて見てられない。田村頑張れ!7番には粘られてツースリー。ファーボールも出したくない。8球目、インコースを引っ張られた。今度はファーストライナー。やったー。ゲッツーだ。なにっ、豊田のグラブをはじいてボールはライト線へ転々と。またやった。走者一掃の2塁打。ついに7−7の同点。そのあと犠打を打たれて逆転。7−8。
しか〜し、8回裏。途中櫻井のケガで出場していた渡辺(夏エースの弟)が先頭で左中間を破る2塁打。鈴木がバントの構えから前進して来たファーストの足元を抜くヒットで1,3塁。藤巻四球でさあ豊田。さっきの借りを返してもらおうじゃないの。しかし粘ったがライトライナー。惜しい。菊地は初球レフト前にヒット。ヤッター。同点だ。満塁男さすがです。なおもワンアウト満塁。左打席の岩崎。ワンエンドワンの3球目。えっ、ここでスクイズ?おっと外されたー。3塁ランナー鈴木タッチアウト。ぼけっとしていた2塁ランナー藤巻もタッチアウトでチェンジ。最悪だーーーー。鈴木のスタートが早すぎたのもあるが、バントのへたっぴの岩崎にスクイズは無理です。でも、どうしても勝ち越しの1点がほしかったのも分かるな〜。
9回にさらに犠飛で1点を失い9−8と逆転され、土壇場9回裏の奇跡の逆転を信じていたが、あえなく3人で終わってしまった。
悔いの残るゲームだったと思う。勝ってもおかしくない試合でした。それ以上に菅生の選手の絶対に負けないという強い気持ちを感じた。課題を残した試合だったが来年の飛躍にしてもらいたい。すぐに厳しい冬練にはいると思うが、やっぱりここまでよくやりました。りっぱです。またしても感動をありがとう。
この瞬間、選抜甲子園にかすみがかかってしまった。決勝で帝京とやりたかったな〜。嶋田監督、加藤部長お疲れ様でした。少しゆっくり休んでください。
準決勝 東海大菅生戦 動画 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
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準々決勝 対 明大中野八王子
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
明大中野八王子 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 |
日 野 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
5× |
9 |
やってきました準々決勝。またまた神宮第二球場。しかし、この代は1年秋からずっと神宮に来ている。もうあたりまえになっている。あがることもない。明八とは数年前の夏やられている。ここもリベンジしなくてはならない。打撃戦だー。
お互い3回までは得点を許さず。動いたのは4回表、明八の攻撃。4番ピッチャーに右中間ホームラン。かる〜く持っていかれました。風もあるけど神二はよく飛ぶな〜。
5回にも2塁打2本、シングル2本を打たれ3失点。4−0。やばい。強い。今日の松本では抑え切れそうもない。しかし、その裏、先頭の長瀬がライトオーバーの3塁打で反撃開始。本当に勝負強い。松本のセカンドを抜くヒットでやっと1点返した。
6回表、先頭6番に3塁打を打たれ、松本はお役ごめん。マウンドを田村に譲った。ノーアウト3塁。絶体絶命。もう1点もやれない。7番ショートゴロ。フー、助かった。8番デットボール。うひゃー。9番の初球。キター、スクイズだー。いつもはフィールディングの大してよくない田村がダッシュしてグラブトス。アウトーーー!助かった。
そして6回裏。出ました豊田の超特大左中間ホームラン。飛距離が違う。左中間ネットの上段近くまで飛んだ。当たったらどこまででも飛ぶ豊田らしいホームランでした。あと2点。
田村がんばれ!しかし、9回表。3番にツーランホームランを打たれ、6-2と点差を広げられた。もうだめだ。良くここまでやったと観客席ではみんなが思っていただろう。だがしかし、夢にも思わないミラクルがここから始まった。
9回裏、絶対絶命のピンチ。あとがない。田村、湊が簡単にアウトでツーアウト。もうだめだ。あきらめよう。でも先頭に回った。選手、ベンチはあきらめていなかった。なんだか盛り上がっている。落ち着いて桜井がストレートの四球。ピッチャーも疲れてきたのかな。9回だし。鈴木は初球デットボール。頭に当たったがガッツポーズをしている。念のため臨時代走。バッテリーはだめで長瀬に。ラッキー。足が速い。
さあ、期待できる藤巻だ。ツーツーから当てに行った打球はショートゴロ。あーーーーー!終わったーーー。ショート取ってセカンドにトスしようとしたが、長瀬の足が速いのとセカンドカバーが遅れ、びみょーなタイミングになり、ショートはファーストにスロー。藤巻も全力で駆け抜けセーフ。よっしゃーーー。ツーアウト満塁だーー。打者は豊田。お膳立ては出来ている。一発で同点だ。がぜん観客席が元気になってきた。
いけーー!とよたーー!打ち気満々でフルスイングをしている。明八もタイムを取ってマウンドに集まっている。やはり打たせてもらえずストレートの四球。でも、押し出し1点。さあ、菊地だ。長打で同点だ。実は最も期待できる打者かもしれない。夏の三高戦では初回にライトオーバーの2塁打を打っているし、夏休みの練習試合では東海大望洋のエースからライトフェンス直撃弾を打っている。(豊田もセンターオーバーのホームランを打っている。)頼む、初球ストレートやや真ん中外より高めに投げてちょうだい。お願いだから打ち損じないでくれー。
祈りました。初球、キターーーーーーーー!フルスイング!ガッシーーーーン!ぶち当たったー!右中間ど真ん中へ。だが、当たりが良すぎて打球が低い。長打は間違いないがフェンスに当たる。お願い超えて〜〜〜〜!次の瞬間、ボールはすっとネットに吸い込まれ跳ね返ってきた。審判が片手をぐるぐる回した。
ぎゃお〜〜〜〜〜!!!逆転満塁サヨナラホームランだーーーー!スタンドはみんな抱きあって喜んでいる。泣きだす人もいた。狂喜乱舞とはこのことだ。実際目の前で起こったことだがまだ夢の中にいるようだった。3塁側は一瞬、本当に凍り付いてしまった。そこだけ静寂のブラックホールが出来ていた。
完全な負けゲームをひっくり返してしまった。歴史の生き証人になった気分だ。みちゃった〜〜。といった感じ。人生で初めてで最後かもしれない夢のような現実を目の当たりにして興奮は頂点に達していた。
選手たちのあきらめない気持ちが生んだミラクルです。すみません。あきらめちゃっていました。これで初めてのベスト4です。選抜甲子園がかげろうのようにちらついてきました。
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3回戦 対 小平
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
小 平 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ||
日 野 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | / | 8 |
さて、西東京の都立NO1を決める試合になってしまった小平戦。意地でも負けられない。練習試合をあまりやったことがないのでよく分からないが、お互いに打撃のチームだ。どっちが打つか勝負だ。
先発は初先発となる田村だ。速球とスライダーの切れで勝負だ。中学時代の経験も豊富だ。
1回表、小平の攻撃。レフトに打たれ、中途半端に突っ込んだ藤巻が後ろにそらし2塁打。うちのクリーンアップは守備がまだまだです。夏よりはそれでも良くなってきたのだが。そして、4番に打たれ、いきなり早くも1失点。田村大丈夫か?それでもその後立ち直り守りにも助けられ0点に抑えていく。
勝負を決めたのは5回裏、先頭の湊がライト前ヒットで出ると、田村のバントがピッチャーのエラーになり1,2塁。櫻井四球、鈴木のヒットで同点逆転。やっと捕まえた。藤巻の2塁打で1点。豊田死球、菊地セカンドフライでワンアウト。岩崎のフライをセンターが落とし、エラーで6点目。ここでまたまた長瀬の3塁打で7点目。打者一巡して湊は完璧なスクイズで8点目。監督采配お見事でした。
結局5回にビックイニングを作って8-1(7回コールド)で勝ちました。ここまで来ると隙を見せた方が負けですね。何年ぶりだろ。秋季大会ベスト8は。すごいことになってきました。
櫻井 |
岩崎 |
藤巻 |
鈴木 |
長瀬 |
田村 |
湊 |
菊地(逆転サヨナラ満塁HR) |
渡辺 |
大塚 |
ブラバンOB |
ブラバンOB |
応援 |
2回戦 対 総合工科
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日 野 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 |
総合工科 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
0 |
1 |
本大会初戦の相手は総合工科だ。春季大会に見事にやられている。いつもながら因縁の対戦だ。借りは返すぜ。と言ってもやはりいい投手がいる。打撃戦に持ち込めればいいのだが。
初回表、日野の攻撃。いきなりセカンドゴロ3つでチェンジ。珍しい。その裏、2番にヒットを打たれるが、5-4-3のゲッツー。松本も無難な立ち上がり。3回までお互いヒットは出るが点に結びつかず。
均衡が崩れたのは4回表、菊地のヒットのあと、出ました長瀬の右中間3塁打で1点。先に点を取ってほっとした。続く7回にはファーストエラーで1点。総工にしては珍しい守りのミスでラッキーでした。でも、この1点が大きかった。
7回裏、ツーアウトからの連続ヒットと松本のボーク、豊田のエラーで1失点。無駄な点をやってしまい流れが変わってしまうのか。しかし8回表、先頭藤巻のレフト前ヒットと豊田のレフトオーバーの2塁打で3点目を取った。豊田が自分の失点を取り返したのはたいしたものだ。少しは成長したみたいだ。
そして、8,9回を松本が投げ切り3-1で勝利した。久しぶりに打たせてもらえない試合だったが、結局長打の差が得点になった。緊張感のあるゲームでした。厳しい試合でした。よく勝ちました。うれしーい。
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ベンチ |
勝ち |
雄たけび |
一番 |
応援 |
2階から応援 |
勝利の雄たけび
2009年 秋季ブロック予選
準決勝 対 東京成徳大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東京成徳大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | |
日 野 | 0 | 5 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1× | 9 |
今日勝てば本大会出場が決まる一戦は岩倉ではなく、東京成徳大に決まった。岩倉に勝って来たのだから油断は出来ない。しかし、気分的にはずいぶん楽だ。1年生のインフルエンザ事件も終わり、ほっとしている。ただ、実際にかかったのは一人か二人なのに学級閉鎖でほとんど練習が出来なかったのは痛い。もっとも今年は3年生の抜けた穴はかなり埋まっている。戦力はそんなに落ちていないのがありがたい。
今日も後攻で始まった。ピッチャー松本はストレートのスピードはないのでヒットは打たれるが要所を締めて8回で2失点。まずまずです。エラーがなければ1失点でした。
打線は相変わらず、クリーンアップを中心に長打と短打を絡め8回で16安打。菊地3安打、長瀬4安打でした。最後は途中出場の出羽がレフトを破る2塁打でサヨナラコールド勝ち。また、初出場のキャッチャー三浦がいいところで打ち活躍しました。新戦力が活躍し、いい形が出来つつあります。
これで本大会出場です。勝ちあがって選抜甲子園だー。
2回戦 対 富士森
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
富 士 森 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | ||||
日 野 | 2 | 1 | 5 | 2 | 1× | 11 |
秋季大会ブロック予選の初戦は岩倉グランドで富士森に決まった。今年は2回勝てば本大会に出場できる。レギュラーがだいぶ残っているので新チームの力を発揮してもらいたい。背番号1は松本に決まった。ちっちゃいがコントロールとメンタルがしっかりしている。大崩はしないタイプ。
初回表、サードゴロをいきなり鈴木がエラー。今日の翔太は終わったかも。引きずるタイプ。しかし、松本動じず0点で切り抜けた。その後ヒットを許すが3回の1失点で5回を投げきった。
攻撃は相変わらず強い。初回裏、新2番にはいったセカンド岩崎がバスターから痛烈なライナーでサードベース際に2塁打を放つと藤巻も鋭い打球でファーストを抜く2塁打で2得点。結局、最後は菊地が5回コールドを決めるセンター前ヒットでゲームセット。いい感じのスタートを切った。
新型インフルエンザで1年生をほとんどつれてこれなかったが2年生だけで勝利した。2年生まで蔓延しなくて本当にほっとした。出場辞退の危機を脱しただけでもありがたい。また、今日から新クリーンアップのお披露目となった。3番(モスラ)藤巻、4番(ゴジラ)豊田、5番(キングギドラ)菊地の強烈な怪獣打線の誕生でした。今後どこまで暴れるのか期待したい。
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2009年 夏季大会
準決勝 対 日大三
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日 野 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 |
日 大 三 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 |
/ |
7 |
いよいよ初めての準決勝、神宮第一球場です。相手は日大三。もちろん優勝候補筆頭です。あわよくば勝って甲子園に行きたいのが全員の目標です。そのためには先手を取って慌てさせ、有利に試合を進めることです。日大三はここまで全てコールドで勝って来ている打撃のチームに好投手がいます。ただ、ありがたいことにうちもいい投手と対戦してきているので目は慣れているはず。神宮球場であがらないで思いっきりプレーしてほしいものです。今日はMXテレビの中継もあります。
初回、ここはいつものように先攻で始まりました。初回から爆発して行くのが日野の野球です。まず、櫻井がショート内野安打で出塁。いつもながらやってくれます。いきなり応援団のボルテージはあがります。バントの名手、坂田がきっちり送って、藤巻は警戒したのか四球。4番豊田は三遊間を抜くヒット。やったー。ワンアウト満塁のチャンス。ここで調子を上げてきているキャプテン小林。1点でもいいから取っておきたいところ。小林の初球はインコースのストレート。速い!初球を狙っていたが詰まらされてサードゴロ。サードランナーホースアウトでツーアウト。
う〜〜。そう簡単に打たせてくれない。しかし、続く6番菊地(理)はワンツーから外よりストレートの3球目を痛烈にライトに。まさかと思ったライトの頭上を越えてフェンス近くまで運んだ。「うわーーー」という歓声とともに二人が返り2得点。ほとんど点を取られたことのない日大三からいきなり2点先攻した。見事にうちの勝ちパターンにはまった。神宮球場にどよめきが起こった。
初回裏、今日の先発は吉川。たぶん予想をはずしたはずだ。こちらは予定通り。嶋田監督の腹の内ではずいぶん前から決めていたはずだ。そう、秘密兵器だ。試合前には「瞬殺」だの「秒殺」だのと言われていた投手陣は闘志をむき出しにしている。バッテリーで考えてとにかくインコースを攻める。これに決めていた。サイドスローの吉川のシュートが決まればそう簡単に打ち崩されるはずがない。甘く行ったらそこで終わりの覚悟だった。
案の定、初回裏、四球をひとつ出しながらも4番を空振りの三振にしとめて0点に抑えた。これで乗らないはずがない。2回も三者凡退に押さえてしまった。
しかし3回裏、先頭の投手にレフトフェンス直撃弾を打たれた。まだ守備に不安のある藤巻だができれば取ってほしかった。きっちり送られ四球、死球でワンアウト満塁。大ピンチ。せっかくの2点が〜。甘いところへ投げれないプレッシャーがあるので仕方ない。吉川は悪くはない。キャッチャーの小林が頻繁に吉川の所に行く。ちょっとでも弱気になると気づいて声をかける。いいタイミングだ。
なんと3番を三振に取った。ツーアウトだ。抑えてくれー吉川。4番をワンスリーしてしまったが渾身の外角ストレートが「ボール」くっそー。厳しいー。押し出しで1点。続く5番はショート内野安打。あー同点だ。もうだめだ。と思ってしまった。
しかし、ここで終わらない、あきらめないのが今年のチームだ。2−2のまま5回表、3番藤巻がショートゴロエラーで出塁。もうなんでもいい。豊田が四球を選ぶ。小林がきっちり送る。菊地(理)の打席でなんとキャッチャーのパスボール。信じられない。1点もらったー。菊地(理)四球のあと鈴木の3球目に今度はスクイズだー。見事に決まりもう1点。すごい。すご過ぎる。監督采配ばっちり。
続く6回表。ツーアウトから坂田、藤巻のヒット。豊田がまたも四球を選んでバッターはキャプテン小林。難しいシンカーを泳ぎながらも右手一本でライト前に持っていった。キャー、2点追加!6−2で勝ってる。夢のようだー。この時不覚にも甲子園球場が頭の上に浮かんでしまった。どうやってお金を集めたらいいんだろ。どうしよう。大変なことになった。などと考えていたら。
6回裏、吉川の疲労と球すじに慣れてきた打線は、先頭の死球、2塁打であっさりノーアウト2,3塁。7番は打ってきてショートゴロ。長瀬が3塁ランナーをけん制しながら投げたがセーフ。足が速い。満塁。ここでまたもピッチャーにセンターオーバーを打たれて走者一掃の2塁打。がーん。1点差。しかたない吉川が交代。よく投げました。観客席からは拍手の嵐でした。さあエース渡辺の登場。なんとかセカンドゴロ二つでしのいだ。でも、頭の上の甲子園がかすんできた。日大三の体格、打球の速さはすご過ぎる。いつどうなるかわからない状態になってしまった。でもがんばれ日野!
7回裏、前半とは流れが変わってしまった。プレッシャーをひしひしと感じる。先頭にとんでもなく速い打球で1,2塁間を抜かれた。4番の送りバント。何が何でも点を取りに来ている。5番のショートゴロを今度はファースト豊田が後ろにやってしまった。痛い。同点。さらにヒットを打たれ、7番には三遊間の内野安打でついに逆転。うう〜。ここまでよく守ってきた内野にミスが出た。
さあ、泣いても笑っても9回表のみ。奇跡を起こそう。ワンアウトから菊地(理)がライト前ヒット。当然、代走蓑田だ。鈴木がライトフライに倒れるが長瀬が粘って三遊間にヒット。ツーアウト1,2塁。一打同点、長打で逆転。ここで9番は明中戦サヨナラヒットの渡辺。期待が高まる。打ってくれ〜!初球を狙っていったがほんの少し落とされてセカンドゴロ。あーーーー。ゲームセット。渡辺はそのままライトまで走っていってしまった。
惜しい試合を落としました。今度いつこんなチャンスが来るだろう。勝ってもおかしくない試合でした。逃がした魚は大きすぎるけれどみんな精一杯やりました。いっぱい感動をありがとう。日野高野球部の新しい歴史を作りました。3年生お疲れ様でした。
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櫻井 |
小林 |
小林 |
吉川 |
坂田
|
やるぞ! |
準々決勝 対 狛江
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
狛 江 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 5 | |||
日 野 | 4 | 0 | 0 | 6 | 4 | 1× | 15 |
またまた予定外の狛江との準々決勝。ベスト4決めの試合になりました。しかし、狛江には2年前の借りがあります。ここはきっちり返しておかないと。場所は神宮第二球場。今年のチームは秋、春とやっていて完全に慣れている。狛江にはここで勝つ厳しさを体験してもらいましょう。
今日の先発は加藤。この前の一人相撲から立ち直っているかが問題。1,2回は抑えたがなんとなく落ち着きがなく四球、死球で不安な立ち上がりだ。
1回裏、ようやく日野本来の打線が爆発した。1番、櫻井のレフト前のきれいなヒット。坂田が送って、藤巻本来の打球はレフトの頭上を越える2塁打でまず1点。フルスイングの豊田は大きなレフトフライでツーアウト。1センチずれていたら完璧なホームランでした。ここから小林、菊地(理)、鈴木の連打で4点。2,3回は攻めながら得点できず。だが、狛江の先発2年生ピッチャーを打ち込めば絶対勝てる自信があった。
しかし、3回表、「加藤の乱」が始まった。先頭をセカンドゴロで打ち取るも、3番に2塁打を打たれ、4番には頭部にデッドボール。すみません。動揺を隠せずさらにヒットを打たれまたも四球、死球で3失点。これには監督もぶち切れ、しかもツーアウト満塁で渡辺に交代。要警戒の1番にセンター前に打たれるものの、2番をセカンドゴロに打ち取った。これで4−4の同点。
振り出しに戻っちゃった。何やってんだか!もう狛江の応援団は大騒ぎ。盛り上がってしまった。しかし、4回裏、日野の打線が再度爆発。坂田、藤巻の連続2塁打。豊田、小林、鈴木、長瀬、渡辺、櫻井の連続ヒットで6点を上げ突き放した。たまらずピッチャー交代するものの制球が定まらず5回に4点。最後は渡辺の犠飛で6回サヨナラコールドで締めました。
いいところも悪いところも出ましたが、日野高始まって以来のベスト4です。うれしい〜!
情報掲示板 レポート
5回戦 対 練馬
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日 野 | 0 | 1 | 2 | 3 | 1 | 0 | 0 | 7 | ||
練 馬 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
予想外に練馬が勝ち上がってきました。ベスト8決めで都立とはちょっとラッキーかな。練馬のエースは延長を一人で投げきっているので疲労もあるだろうし有利な気がした。が、これまた予想外にいいピッチャーだ。アンダーで投げてくる球は打ちにくそうだ。やはり、勝ち上がって来るだけの事はある。日野の先発は明中線で好投した吉川だ。本当に春先から好調を維持している。はっきり言ってそんなに期待していなかったのでこれも予想外でした。日野には時々努力してものすごく成長してくる選手がいるがその一人です。
さあ、今日こそ初回から爆発、といきたいところだったが、桜井がエラーで出塁し、藤巻の痛烈なセンター前ヒットで1点のはずがホームアウト。ありゃりゃ、「ルーキーズ」の本領発揮でした。
しかし、2試合もつらい試合をしてきたのでここで絶対に負けられないと意気込んでいた選手達は2回に鈴木の犠牲フライで1点。3回は豊田の左中間2塁打で2点。4回には吉川の犠飛と桜井のバントヒット、坂田の3塁打で3点。5回にも鈴木の犠飛で1点を入れ7−0とした。ビッグイニングは作れなかったが着実に加点して、いい点の取り方だった。
投げては吉川が4回までヒット2本、5回からは渡辺がヒット0本に押さえ7−0,7回コールドで勝利した。
この3試合、野手のエラーがほとんどなく、しっかり守れているのがとてもいい。見ていて安心できる。今日は心臓バクバクしなくて見ていられました。夏の大会初のベスト8です。
4回戦 対 明大中野
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | |
明大中野 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
日 野 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 |
1 |
1× |
8 |
初戦の興奮も冷めないうちに山場の明中戦を迎えた。簡単に勝てるわけも無く、今度は二人もプロ注目投手がいる。打撃戦に持ち込めれば何とかなるかも。
初回表、明中の攻撃。日野の先発は加藤。初戦のピッチングを見るとエース渡辺に不安があった。渡辺はベンチに座っている。これが最後の勝負を分けるとは誰も思ってはいなかった。先頭に初球を打たれ、2番にライトオーバーを打たれあっさり1点献上。さらに4番に打たれ、7番に打たれ、いきなり3失点。加藤が悪いというよりも相性ばっちりという感じだ。
しかしその裏、先頭の櫻井がヒットで出ると4番豊田の3塁打と小林のショート内野安打で2点を返した。うわさどおり明中の先発も良いピッチャーだが何とか食いついている。4回には7番鈴木、8番長瀬の連続3塁打で1点。同点。早々と代わった投手から加藤のヒットで1点を加え4−3の逆転に成功。このまま立ち直った加藤が抑えてくれるだろうと思った矢先。
5回表、明中の先頭がボテボテのピッチャーごろ。何を緊張したのか加藤の投げたふわふわのボールが1塁に届かない。セ−フ。やらかしてくれたよ加藤〜。まずい雰囲気。案の定ヒットを打たれ犠飛を打たれ2失点。逆転。6回にも先頭に2塁打され、ヒットを打たれ2失点。さすがにたまらず吉川に交代。吉川が後続を絶ち、それでも7−4で負けている。勢いに乗った明中のピッチャーに6回裏は三者三振。完全負けムード。
それでも7回裏、吉川のヒットと坂田の3塁打、藤巻のヒットで2点を返し、あと1点で同点。豊田死球でチャンスを広げるが、小林、菊地が凡退。1点が遠い。
その後、吉川がよく投げ7,8,9回を0点に押さえた。
そして9回裏。藤巻センターフライでワンアウト。豊田がしぶとくライト前にヒット。ヨッシャー。よくやった。すかさず3年蓑田が代走。初球を小林がはかったように三遊間ヒット。素晴らしい。菊地への初球が死球になり、さあ、ワンアウト満塁だ。1打同点逆転サヨナラだ。7番鈴木の打球は浅いライトフライだ。躊躇なく3塁ベースに戻った蓑田はライトの捕球と同時にタッチアップ。頭から猛然と滑り込んだ〜。「セーーーーフ」。ヤッター。同点だー。こんなに足の速い蓑田は始めて見た。スタンドは大興奮。続く長瀬はレフトフライで延長戦に。
10回表、先頭がヒット。やめてくれ。犠打のあと死球で1,2塁。ここで1番警戒していた3番キャプテン。ワンスリーからの5球目を強烈なサードごろ。サード鈴木が逆シングルで取ってサードを踏んでファーストへナイススロー。ゲッツーチェンジだ!みんな泣き出している。まだ試合中だぞ。だが、この緊張感の中よくぞ守りました。
10回裏、先頭吉川ライト前ヒット。キター!確実に櫻井が送ってワンアウト2塁。サヨナラのチャンス。う〜ん。2番坂田は三振。残念。さあ、3番藤巻だ。今日はヒット一本だが、あまり当たっていない。え?ここで代打?だれ?エースの渡辺だ。もちろん打撃も良い。そうだ!渡辺がいた。これ以上の延長はやりたくない。打ってくれーー!ワンストライクからの2球目。スライダーを狙っていたかのようにライト線にはじき返した。うわー。サヨナラだー。大騒ぎでした。大興奮でした。
2年生のレギュラーが6人の若いチームで初戦は2年生の活躍、2試合目は3年生の活躍で勝利をもぎ取りました。特に、リリーフした吉川は3年間で初めてのベンチ入り、初登板でした。あれだけ落ち着いて投げ、抑えてくれたので勝利に結びつきました。りっぱでした。さらに、9回代走の蓑田は2年からのレギュラーで、去年の秋はエースでした。肘を壊して野手に戻ったのですが、その上をいく菊地が現れて控えに。そこで見せたあの走塁は意地とプライドをかけたものに見えました。素晴らしい走塁でした。
結局、両チーム合わせて29本の乱打戦を制したわけですが、最後の代打は「試合に出ていないエースの渡辺が一番冷静に見えたから」と島田監督は言ってました。いつもクールな渡辺は冷静に配球を読んでいたのでしょうね。でも監督が一番冷静に采配したからですね。おみごとでした。ベスト16です。
渡辺 |
加藤 |
吉川 |
渡辺(サヨナラヒット) |
蓑田 |
伊藤 |
セーフ(9回同点) |
勝って涙 |
勝って涙2
|
ブラバン |
ブラバン2
整列
応援
3回戦 対 多摩大聖ヶ丘
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
多摩大聖ヶ丘 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
日 野 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 2 |
/ |
6 |
昨年同様シード校として立川球場の第一試合は勝ちあがってきた多摩大聖ヶ丘に決まった。初戦としては気の抜けないチームだ。プロ注目の投手がいる。だが、秋、春と勝ち上がってこなかったので大丈夫だろうと思っていた。だが、ブルペンで投げる球を見るととんでもない球を投げている。うっそー!恐ろしく速い!サイドかアンダーで投げる球はむちゃくちゃ伸びてる。こりゃとんでもないことになりそうな予感。
初回表、先発背番号1の渡辺は先頭を三振に取るが、2番をストレートの四球で出し、送られて4番に初球をセンター前に打たれた。あーと思ったがセンター櫻井の好返球でホームアウト。びびったー。その裏、日野の攻撃は三者凡退に終わる。
2回表、調子の悪そうな渡辺は四球二つを出しツーアウト1,3塁。9番にライト前に打たれ1点取られた。しかし、練習どおり1塁ランナーをサードでアウトにしチェンジ。ナイスプレー。だが、この投手を相手に先行されるのは最悪だ。
しかしその裏、豊田、小林の連続四球のあと菊地(理)がセンター前に打ちノーアウト満塁。何だ何とかなるかと思ったら渡辺、鈴木、長瀬が連続スイングアウトの三者三振。とんでもないピッチャーだ。
3回にもツーアウトから渡辺が四球を出し4番に2塁打を打たれ1失点。しかし、ここでもランナーを刺しチェンジ。こういった良いプレーが無かったらもっと点を取られている展開だ。
3回裏、先頭の櫻井をヒットで出し、チャンスを作るが小林、菊地が力で抑えられて0点。点が取れない。やばい。調子の悪い渡辺はランナーを出しながらも何とか6回まで0点に押さえてくれた。
このままではまずい。明日の新聞の見出しがちらちら頭に浮かんできた。「シード日野初戦敗退」いやそんなはずはない!こんなところで負けたらかっちょ悪い。それにしてもすごいピッチャーだ。
そして、6回裏。先頭豊田がライト前ヒット。小林は万事休すのショートごろ。ファーストエラーで生き残り、パスボールで3塁へ。6番菊地がセンター前ヒット。やっと1点返した!続く渡辺死球でガッツポーズ。鈴木も死球でガッツポーズ。ワンアウト満塁の大チャンス。ここで9番長瀬の登場。去年の秋は3番を打っていた。「カッシーン」甘く入ってきたインコース初球をものの見事に右中間に打ち返した。やったー!走者一掃の逆転3塁打だ〜。ベンチは沸きに沸き踊る踊る。この一打がいかに大きいか。投手も3塁手もひざから崩れ落ちた。勝ったかなと思った瞬間だった。
8回にも鈴木の3塁打と長瀬の犠打で2点を加えた。8回9回はマウンドを加藤に譲り、1点をとられたが6−3で逆転勝ちを収めた。よくぞ勝ちました。感動した。
どんだけ多摩大聖の小林投手がすごいか。育成選手とはいえ横浜に入団しました。
情報掲示板 レポート
2009年 春季本大会
4回戦 対 総合工科
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日 野 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 |
総合工科 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | 2 |
/ |
9 |
ベスト8をかけた相手は総合工科に決まりました。場所は神宮第二球場。去年の秋季大会本大会から戻ってきました。もうこの球場にもずいぶん慣れてしまったような気分です。選手は秋にやっているからあがる事もないでしょう。ただ、総合工科は有馬新監督のもと躍進しています。お互い練習試合もやっているし似たようなチームカラーなのでどうなるかわかりません。菅生に勝ったから勝てるなどとは思えないチームです。
大会を見ているとお互いにすべて先攻を取っています。キャプテン小林に「先攻取りたかったらじゃんけんで勝つしかないよ」と言っておいたら案の定向こうは悔しがっていたようです。まずは先手を取りました。
総合工科の投手は同じようなタイプの右サイドスローが3人。背番号1が先発。初回の日野の攻撃。鈴木が簡単に追い込まれてセカンドゴロ。坂田は絶妙の痛くないデッドボールをもらい1塁へ。うまい。3番小林は4試合連続の初打席ヒットのライト線2塁打で2,3塁。4試合でシングル1本、2塁打2本、3塁打1本ですからたいしたものです。さあ、2、3塁となって豊田。絶好のチャンス。しかし、スライダーを打たされてセカンドゴロ。ホームタッチアウトでツーアウト1,3塁に。しょぼい。点が取れないとやな感じだ。まだ藤巻がいる。3球目を強振した打球はラインドライブがかかって痛烈にライトの前に。ライトが突っ込むが取れずに後ろに抜けた。豊田も1塁から一気にホームへ。やったー2点だ。ここからまた連打と行きたい所だったが渡辺はセカンドゴロチェンジ。
その裏、渡辺は先頭をセンターフライに打ち取ったが、2番を四球で歩かすと、3,4番に連続ヒットでワンアウト満塁。やぱー、大ピンチ。やっぱりこの試合は簡単にはいかない。だが、ここは踏ん張って三振と坂田の後ろ向きで取ったセカンドフライで切り抜けた。ファインプレーだ。体調が悪いのによく頑張っている。
2回は四球二つでツーアウト2,3塁と攻めたが坂田がセカンドゴロでチェンジ。残念。今日のストライクゾーンはやはり狭い。覚悟をしていたが高めをとってくれない。今日の渡辺も調子はいまひとつ。押さえが効いていないので時々高めに抜けている。お互い点の取り合いになりそうだ。
2回裏、7番にいきなり右中間に3塁打を打たれた。四球、四球でノーアウト満塁。苦しい。1,2番に連続犠牲フライを打たれ2−2の同点。あーあ。打つな〜。
3回からなぜか総合工科はピッチャー交代。11番が出てきた。同じような投げ方なので区別がつかない。いつものことなのか。3番小林はピッチャーゴロ。ここで豊田はレフト線の2塁打。よし。だが藤巻のピッチャーゴロで飛び出して挟まれアウト。藤巻はセカンドまで行ったが渡辺はライトフライチェンジ。菅生戦のようには行かないなあ〜。
3,4回はお互い点が入らず2−2のまま5回表。坂田がセンター前にヒット。小林が送ったがサードの好守備でセカンドアウト。ありゃりゃ。人工芝なので勢いが止まらない。ここでまた4番豊田。ピッチャー交代。10番が出てきた。3球目の内角球をフルスイングすると、「ゴン」といって詰まったレフトフライかと思ったらそのままホームラン。すげ〜。詰まってホームランは横川(元巨人)以来だ。またまた2点取った。このまま乗っていきたいが藤巻、渡辺倒れてチェンジ。
5回裏、2番はライトフライでワンアウト。3番もファーストに高いフライ。あれ、ファースト豊田がおかしい。セカンドに任せるのか、でもお前の球だよ。あー落ちちゃった!ランナーは2塁へ行っちゃった。豊田は下手なんだから坂田が取ってやれよー。まずい。4番四球の後、5番はレフト前にヒット。1点を返される。なおもワンアウト1,2塁でピッチャー前の送りバント。渡辺とって1塁へ投げたが暴投。さらにレフト前に打たれて3点目。もう一度バントできたが今度はさばいてツーアウト。四球の後サードゴロでようやくチェンジ。逆転されました。なんだか豊田がホームランを打ってエラーしている。一人で野球をやるな〜。でもまだ4−5の1点差だ。追いつける。
6回はお互い先頭をヒットで出すが無得点。
7回表、坂田、小林の連続ライト前ヒットでチャンス。バントがないというかできない豊田、藤巻はショートフライ。なにやってんだよ。でも、渡辺がショートの頭を越えるヒットでまたまた同点。やってくれました。何とか流れを引き寄せてきた。
7回裏、 <日野を襲う不運> 先頭に粘られたがサードフライを打ち上げた。あれ、今度は鈴木がおかしい。上を見上げたまま?をしている。太陽が完全に目に入ってしまったらしい。なんという事だ。ぽとり。ランナーはそのまま2塁へ。今日の渡辺にはアンラッキーを突き放す力はもうなかった。続く2者連続四球の後、9番にレフト頭を越える2塁打を打たれ2点。1番のライトフライはタッチアップが早すぎてアウト。助かった。2番は三振チェンジ。あーまた離された。5−7。
しかし、8回表勝負をかけた代打は菊地。取って置きの代打だ。ツーストライク追い込まれながらもガッシーンと打たれた打球は右中間へ。やったー、長打だ。だが、あらかじめ深く右中間よりに守っていたセンターが背走して取ってしまった。あれが取れるかー。くっそー。菊地は秋季大会から代打ですべてヒットにしてきた。初めてのアウトだった。
もう完全に力尽きていた渡辺は8回裏にも駄目押しの2点を取られ万事休す。結局、8,9回点を取れずにゲームセット。5−9。ベスト8にいけませんでした。でもベスト16で2年連続のシードになりました。選手をほめてあげましょう。よくやりました。夏までにさらに鍛えて上を目指してほしいと思います。また、それが出来るチームです。
試合後、監督同士の会話の第一声は「日野はよくうつねー。」「日野はつえーや」「どっちがですか」「日野が西でよかったよー。」「総工が東でよかったです。」日体大の先輩後輩でした。
エースの渡辺は前日夜熱を出していたようです。坂田のインフルエンザ(新型ではありません)がチームに蔓延していたようです。いえよー。
たくさんの応援ありがとうございました。また夏頑張ります。
【写真集1】
鈴木 |
坂田 |
小林
|
豊田 |
藤巻
|
渡辺 |
長瀬 |
蓑田 |
櫻井
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加藤 |
松本
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佐藤(代打特大HR) |
阿部
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菊地 写真提供 小林氏 青柳氏 |
3回戦 対 東海大菅生
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日 野 | 9 | 0 | 0 | 1 | 9 | 19 | ||||
東海大菅生 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 |
3回戦の相手はやはり東海大菅生だ。4年前の夏に負けている。何とか勝ちたい。勝って2年連続のシードを取りたい。菅生の前の試合を見たが、エースの右サイドスローが打てるだろうか。球も速いので序盤に得点して波に乗りたい。さすがに仕事を1日休みには出来ないので午後あわてて府中球場に向かった。
球場につくともうすでに始まっていた。ふと見ると前の試合で小山台が桜美林に7回コールド勝ちしていた。これにはさすがにびっくりした。やるね〜小山台。階段を上っていくといい応援が聞こえる。点が入っているのか盛り上がっている。こりゃまずいなとあわててスタンドに行くとすでに1−0。あれ、よく見ると日野が1点取っている。こりゃすごい。イケイケだ〜〜〜。
初回表、日野の攻撃は1番鈴木。平凡なセカンドゴロを水をまいたばかりの土に足を取られてエラー。ラッキー。よっしゃー。坂田は完璧なバント。なんだか日野の選手の気合が入っているのが分かる。3番キャプテン小林が初球をひっぱたいてライト線の2塁打。やるね〜。
続く絶好調の豊田がセンター前ヒット。5番藤巻はレフト前にライナーでヒット。おいおいいったいどうしたんだ。渡辺はピッチャー強襲のヒット。うそだろ。 長瀬は右中間にポテンヒット。いくらなんでも打ち過ぎだろ。蓑田は頭にデッドボール。9番櫻井は初球をレフト線に3塁打。奇跡だ。
打者一巡してピッチャー交代。エースを1回で降ろしちゃった。1番に戻って鈴木がライト前にヒット。いつまで続くんだ。坂田が三振で一人でツーアウト。3番小林が今度は右中間フェンス際まで飛ぶ連続2塁打。信じられない。最後は豊田がピッチャーフライでようやくチェンジ。
本当に長い1回表でした。日野の打線の集中力はすばらしかった。9点取りました。 死球を挟んで7連続ヒット。8安打9点。エースはなんと18球でノックアウト。四球なし。菅生の守りがいいのは周知のとおりだが、よくもまあ、あいだあいだに飛んだもんだ。それにしても、しょぱなセカンドゴロエラーが9点です。野球って怖い。
これで菅生の戦意も消失したと思ったらそんなに甘くなかった。渡辺は5回までで、2塁打3本。シングル5本を打たれて3失点。4回裏の先頭の右中間のライナーをライト蓑田がダイビングキャッチしたり、ランナーを背負いながらも痛烈なショートライナーを長瀬が飛びついて捕った。これがボディーブローのように効いた。ただ、回を重ねると追いついて来るような恐怖感が常にあった。
そして、5回表、日野の第2波攻撃が始まった。打順よく1番の鈴木からだ。菅生の投手はもう4人目だ。粘ってライト線の2塁打を打つと、坂田はここは送らずライト前にヒット。体調を崩していたため代走川島。(実はインフルエンザでした、よく頑張りました。新型ではありません。)1,3塁から小林はファーストゴロ。1塁手がホームに投げたが鈴木の好スライディングでセーフ。4番当たりまくっている豊田がレフト線に2塁打。藤巻四球で渡辺が三遊間ヒット。
また止まらなくなってきた。長瀬のピッチャーゴロで豊田が突っ込んだがやっとワンアウト。蓑田は三振だが櫻井がショートゴロエラー。またまた打者一巡で鈴木が四球。代打菊地(理)がレフト前ヒット。小林もセンター前で続き、とどめは豊田がレフトオーバーの2塁打。藤巻三振でようやくチェンジ。ヒット7本でまたまた9点とっちゃった。
5回の裏はヒットを打たれながらも1点に凌ぎ、19−3(5回コールド)で歴史的勝利になってしまった。5回で19安打19点。ありえないでしょ。よくもまあ打ったもんだ。19点とって四死球4ですからどれだけ積極的に打って行ったか分かります。
実際、点差ほど力の差があるはずもなく試合の流れ、勢いのすごさ、恐ろしさを感じた試合になってしまった。
これで2年連続シード校になりました。こうなったら初めてのベスト4を目指そう!
【写真集2】
応援
応援2
駒沢公園
2回戦 対 八王子北
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日 野 | 4 | 1 | 2 | 0 | 0 | 6 | 13 | |||
八王子北 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 |
2回戦は小平西と延長再試合の末勝ち残った八王子北に決まった。一人で投げ抜いてきたようなのでかわいそうな気もするがスタミナもありそうだ。場所は日曜日の駒沢球場。桜が満開で公園は様々な人でにぎわっている。都会の中のオアシスといったところだ。
今日も先攻は日野。オーダーは投手を除いて変わっていない。1番イチローもどきの鈴木はショートゴロ。ファーストがはじいてエラー。さあ、とにかく1点だ。坂田は確実にバントを決めた。3番ちっちゃいキャプテン小林は2球目をセンター頭上を超える3塁打だ。風にも乗ったがよく飛んだ。あの体でなんであんなに飛ぶの?
続く豊田は高いバウンドで三遊間を抜く。2点目。5番藤巻は右中間にライナーでホームラン。風に乗ったがよく飛んだ。やっぱりこのくらいスピードがあったほうがうちは打てるらしい。長瀬、蓑田は倒れたが4点先制してこれで有利だ。
今日の先発は背番号11の加藤。去年の秋季大会の安田戦にも少し投げている。勝てば次は菅生戦なので渡辺を休ませる狙いもある。立ち上がりはファーストゴロ、サードゴロ、三振で上々の立ち上がりだ。課題のコントロールもいい。
2回表、日野の攻撃は8番櫻井から。センター前にヒット。加藤が送って1番鈴木は絶妙なサード前のバントヒット。1,3塁になり、坂田のサードゴロ併殺崩れの間に櫻井が返って1点追加。3回は4番豊田がレフトフェンス直撃の2塁打を打った。こうなると豊田は手がつけられない。藤巻のファーストゴロエラーの間に豊田が返り1点。蓑田のライト犠牲フライで1点追加。3回で7−0とした。
加藤は4回まで1安打ピッチング。2回はショートエラーと四球で出したランナーをキャッチャー小林が1塁ランナーを見事な牽制でアウトにし後続を断ち切り、助けられた加藤は安定した投球を続けていた。
そして5回、先頭をファーボールで出し、ヒッティングできたセカンドへの打球はエンドランがかかっていてタイミングはセカンドアウトだが坂田が少しあせってセカンドに投げた球がタイミングが合わず、ショート長瀬が取れずにオールセーフ。ここでいつもの「加藤の乱」が出て四球と死球で押し出し。1点。たまらずピッチャー交代。加藤には不運でしたがここは踏ん張ってほしかった。
リリーフは公式戦初登場の2年生松本(勝)体は小さいが度胸とコントロールがいい。緊張したと思うが1番を三振に取った。2番には粘られて9球目にレフトオーバーを打たれた。しかし、1塁ランナーを中継プレーでサードアウト。ツーアウト。続く3番の4球目にセカンドランナーの離塁が大きいのを見た小林と長瀬がキャッチャーからの送球でセカンドアウトチェンジ。結局3点を取られたが堅い守りで抑えた。普段の練習が生きたプレーでした。
さあ、7−0が7−3になってしまった6回表。日野打線が再度火を吹いた。先頭蓑田がセンター前にヒットを放つと代打は3年佐藤(康)4球目のストレートをたたいた打球は打った瞬間にホームランとわかる打球。レフトの網の上段に突き刺さった。続く松本、鈴木がヒットで続き、坂田が送り、小林は四球でワンアウト満塁。
あー4番豊田に回しちゃったよ。八北にとっては最悪なパターンでしょう。案の定、またも左中間フェンス際まで運ぶ2塁打。とどめは代打菊池(理)の当たり損ねながらライト前に運ぶヒットで6点目。勝負を決めました。最後は松本がしっかり投げきりゲームセット。3回戦進出を決めました。ようやく打線が戻ってきたようです。
1回戦 対 豊島学院
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日 野 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
豊島学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
0 |
0 |
江戸川球場での春季本大会の初戦の相手ははっきり言って予想外の豊島学院に決まった。多摩大聖と工学院を破ってきたのだからたいしたものだ。しかも乱打戦ではなく点を取られていない。どんなピッチャーか楽しみだ。この試合は仕事で見にいけなかったのでスコアブックと録画から書いている。
初回表、日野の攻撃はこの大会1番に抜擢された鈴木(翔)。4球目を打って1,2塁間のゴロ。セカンドがうまくとってアウト。いい守備だ。坂田ショートフライのあと小林がセンター前に打ったが4番豊田がサードゴロチェンジ。左ピッチャーの球が遅くてタイミングが合っていないようだ。その裏、新エースの渡辺は三振、サードゴロ、センターフライでいい立ち上がりだ。
2回表も藤巻、渡辺がレフトフライ、長瀬がセカンドゴロで三者凡退。おいおい強打の日野高がいったいどうしたんだ。いくらなんでも打てない球じゃないだろ。左対策はもう出来ているはずだし、遅いストレートとさらに遅いスライダーだぞ。初戦の硬さといっても秋季本大会を経験してるチームだろ。
3回表、蓑田の当たり損ねのサードごろがエラーになって出塁。9番櫻井の打席でパスボール、パスボールで3塁まで進み、結局四球でノーアウト1,3塁のチャンスを作った。1番に返って鈴木はサードフライ。2番坂田がレフトに大きな犠牲フライを打ってまず1点先取。さあ、ここから怒涛の攻撃だと思ったらキャプテン小林はライトフライ。1点どまり。
そんな。 何かおかしい。4回の攻撃もフライ3つでチェンジ。あまりにも力んでフライばかりだ。打てそうで打てないピッチャーにはまってしまった。それでも5回はツーアウトから鈴木のセンター前のヒット、坂田が値千金のライトオーバーのツーベースを打って2点目をゲット。結局得点はこの2点だけ。あまりにも寂しい。
確かこのころHPでなかなか点が取れないのをイライラしながら見ていたのを覚えている。 ただ、豊島学院の攻撃もあまりにも渡辺のピッチングがよくて4回までパーフェクト。5回に先頭打者を初めてのヒットで出すがあとが続かずにチェンジ。6,7,8回も3人づつでしとめた。このまま簡単に終わるかと思ったが最終9回裏にドラマは待っていた。
9回裏、代打が粘り9球を投げてこの日初めての四球を出した。ブラスバンドも繰り出している豊島学院は大盛り上がりだ。最高潮を迎えた。続く9番が右中間にヒットを放ちノーアウト1,3塁の大ピンチ。さあ、このピンチをどう凌ぐか。すごいプレッシャーだ。先頭に返って1番はツースリーまで粘りキャッチャーフライ。ふー、助かった。まだワンアウト。2番は3球目をバントしてきた。ピッチャー前に転がり1塁アウトでツーアウト。
録画で見ると多分セ−フティースクイズだったようだ。あたりが強すぎてサードランナーが突っ込まなかったように見える。普段からずいぶん練習しているような感じだ。ラッキーでツーアウト2,3塁。一打同点のピンチは続く。3番はやはりツースリーまで粘られたがレフトフライに打ち取りゲームセット。
なんとか逃げ勝ちました。危なかったーーー。一歩間違えたら足元すくわれるところでした。油断したわけではないでしょうが、ほんと打ちにくそうなピッチャーのようでした。また守備も大事なところはエラーせずにきっちり守られてしまった。やはり守備は野球の基本ですね。 渡辺は打たれたヒット2本、四球1、三振8を取る最高のピッチング。5,9回以外は三者凡退の山を作る完璧な内容でした。今日は2打点の坂田さまさまでした。
試合後、嶋田監督は「やらかしてしまった」と反省しきり。沈んでいました。勝ったからいいいじゃないですかといっても慰めにはならなかったようです。次の試合は期待しています。